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3月3日ひなまつりに、日本列島の広い範囲で黄砂が観測された。今年初めての到来である。

黄砂とは何だろうか?

黄砂(こうさ)とは中国大陸の砂漠の砂が砂嵐によって上空に巻き上げられ、偏西風に乗って飛来し、地上に降り注ぐ現象のことである。日本では2月から5月に特に多く見られる。

日本で黄砂が観測される日数は、1990年代以降増加している。日本列島の各地で上空が黄色くかすみ、洗濯物や車も汚れてしまう。

2001年に中国で行われた黄砂の成分分析では、シリコンが24〜32%、アルミニウムが5.9〜7.4%、カルシウムが6.2〜12%であったほか、微量の鉄などが検出された。

黄砂の粒の大きさは0.5µm(マイクロメートル)〜5µm(=0.0005mm〜0.005mm)くらいで、タバコの煙の粒子の直径 (0.2〜0.5µm) よりやや大きく、人間の赤血球の直径 (6〜8µm) よりやや小さいくらい。

中国で観測されるものは粒の大きいものが多く、日本で観測されるものは粒の小さいものが多い。韓国では、黄砂の中から硫酸塩などの化学物質や、病原菌なども検出されている。

幸い日本では、黄砂による甚大な被害は出ていない。しかし、本場の中国や通り道に位置する韓国では深刻だ。死者が出たり、外出禁止の措置が取られたりしている。

中国では名前もすごい。大規模な黄砂は「砂塵暴」と呼ばれている。今年の黄砂発生は多めになるという予測もあるようだ。

遠くで観測された例では、アメリカ合衆国のハワイ州やカリフォルニア州、アラスカ州などがある。黄砂の成分が、ハワイの森林や海洋のプランクトンの生育に関わっているのと研究結果もある。

2001年4月上旬に発生した黄砂は、同月15日にソルトレークシティ、18日にはカナダからアリゾナ州にかけてのロッキー山脈、19日には五大湖付近でそれぞれ観測され、20日にはカナダ沖大西洋上空に達した。

また、グリーンランドやアルプス山脈でも黄砂由来のものと見られる砂が観測されたとの報告もある。

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九州、沖縄から東京、東北までの広い範囲で2日から3日にかけて、今年初の黄砂が観測された。

気象庁によると、同日午後6時までに全国85か所の観測地点のうち、54か所で黄砂が確認された。黄砂は、中国大陸の砂漠や黄土地帯で吹き上げられた大量の砂ぼこりが偏西風に乗って飛来する現象。熊本と長崎でそれぞれ3キロ、東京、静岡、大阪でそれぞれ8キロ先までしか見通せなくなった。

気象庁は、4日も黄砂が観測されると予測しており、「屋外に干している洗濯物に付着したり、交通機関などに影響が出たりする恐れがある」と注意を呼びかけている。(2008年3月3日  読売新聞) 


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