科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をくわしく調べ、誰にでもわかりやすい情報提供に努めます。
千葉市で「地球温暖化と生物多様性」のシンポジウムが開かれた。そこでは世界各国の代表者が地球温暖化に関する情報を交換しあった。

地球温暖化による、新しい変化が次々に起こっている。絶滅危惧種の増減に環境の変化が関係しているように、温暖化による身の回りの変化にも注意していきたい。持続可能な発展を選択するのに、もはや試行錯誤できる段階ではない。

ここでは最近の地球温暖化と生物多様性についての話題をあげてみたい。

ヒマラヤの気温上昇
ネパールでは、ヒマラヤの平均気温が過去20年で1〜2度上昇。高温域で生きられないカバの木が標高の高い地域に追いやられ、山岳部に生息するユキヒョウも生存を脅かされている。土で作った伝統的な住居が、従来は見られなかった豪雨で崩れてしまうため、トタン屋根が広がり始めている。

桜の開花・コムクドリの産卵・タコの漁期に異変
我が国では青森県の弘前公園で桜の満開日が昨年、65年前に比べ1週間早まったり、新潟市でコムクドリの産卵開始日が20年間で2週間早まったりしている。千葉県いすみ市では毎年タコの漁期は12月〜3月だが、近年は年があけないと北の海からタコが来ない「異変」が起きている。

ビクトリア湖マラリア拡大
アフリカ最大の湖「ビクトリア湖」では、水位が下がり、係留されていたはずのボートが陸に上がってしまった。ところどころできた水たまりにはボウフラが泳ぎ、蚊が大量に発生。アフリカで子どもの主な死因である感染症マラリアを媒介するハマダラカの幼虫である。マラリアは、非流行地だったケニア西部の高地にも多発するようになった。気候の変化がマラリアを広げ、幼い命を危険にさらしている。

サンゴの白化
サンゴ礁は温暖化に対し非常に脆弱であり、海水温が上昇することでサンゴ礁が色素を失い、白化する原因となる微生物を持っています。地球に存在するサンゴ礁の16%以上が、最近の異常な海水温の上昇が原因で深刻な影響を受けており、その多くが絶滅しています。

ペルーアンデス氷河の融解
地球温暖化が、ペルーアンデス氷河地帯の120億立方メートルに及ぶ雪の融解の原因となっています。これらの氷河は水供給とアマゾン地域の生物の生息地に影響を与えます。

コスタリカのカエル消滅
コスタリカの雲霧林(中央アメリカホットスポット)に生息する固有種のオレンジヒキガエル(ゴールデンドード(golden toad))を含む20種のカエルの消滅は、30年間の温暖化傾向と乾季降雨の減少と密接な関係があります。

キリマンジャロ氷河73%融解
東アフリカのような生物多様性が高い地域における氷河の後退は、流域を危険にさらしています。過去1世紀の間、キリマンジャロ氷河の73%が融けてなくなりました。氷河の融解水が多くの高山植物群を育て、砂漠地帯の流域生息地においては、乾季にその融解水がなければ生態系は崩壊してしまいます。

タイガー・ゴリラ・ケツァール絶滅危惧
地球温暖化による生息地の減少が、あらゆる種をより深刻な絶滅の危機に追い込んでいます。その種には、インドとバングラデシュのデルタ地帯に生息するベンガルタイガーやアフリカに生息するマウンテンゴリラ、中央南アメリカに生息するケツァール(鳥)などが含まれます。

海面上昇によって沈む国
海水温の上昇による海水面の上昇が、海抜の低い国の国土とそこに生息する固有種の喪失する可能性が高いことが分かっています。キリバス諸島に属する2つの南太平洋の国がすでに波の影響を受けて消滅しています。

新たな伝染病の発生
熱帯水の上昇が動物の伝染病の発生の一因となる可能性があり、また海の病気の媒介や寄生虫が増加する可能性もあります。1990年代初期、地中海において、ある伝染病が数千のイルカを死に追いやってしまいました。

外来種による破壊
温暖化により、外来種の侵入によって多くの生態系が崩壊してしまうことも考えられます.例えばアメリカ南東部のヒアリ(red imported fire ants)の拡散は、在来植物相と動物相に深刻な影響を与えています。

関連するニュース
「温暖化のスピード、生物追いつけぬ」千葉のシンポ閉幕


生態系や気候の変動を話し合うため、千葉市内で開かれていたシンポジウム「地球温暖化と生物多様性」は2日目の9日、「温暖化のスピードは生物が変化に適応できないほど速い」などとする見解を示し、今月14日からの「気候変動、クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する閣僚対話」(G20対話)の成果に期待するアピールを発表して閉幕した。

この日は各国の専門家が気候変動による生態系への影響や対策を発表した。

NGO「ネパールナショナルトラスト」のシダルタ・バジュラチャルヤ事務局長はヒマラヤの平均気温が過去20年で1〜2度上昇していることを取り上げ、「高温域で生きられないカバの木が標高の高い地域に追いやられ、山岳部に生息するユキヒョウも生存を脅かされている」と説明。土で作った伝統的な住居が、従来は見られなかった豪雨で崩れてしまうため、トタン屋根が広がり始めているといった現状も明らかにした。

「環境と開発に関するドイツNGOフォーラム」のユルゲン・マイヤー代表は、ドイツで急拡大する再生可能エネルギーについて報告。2007年までの2年間に、ドイツでは風力や太陽光発電に代表される関連産業の輸出額が2倍に拡大したことを強調したうえで、「気候変動は生物多様性への最大の脅威」として、7月の北海道洞爺湖サミットでの日本のリーダーシップに期待を寄せた。

今回のシンポは千葉県と同県内のNGOなどが組織する「ちば生物多様性県民会議」などが主催、読売新聞社などが後援した。(2008年3月9日23時02分  読売新聞)

参考HP コンサーベーション・インターナショナル
 → http://www.conservation.or.jp/index.html
 

地球温暖化は止まらない
デニス・T・エイヴァリー,S・フレッド・シンガー
東洋経済新報社

このアイテムの詳細を見る
不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機
アル ゴア
ランダムハウス講談社

このアイテムの詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ ブログ検索 ブログランキングへ ランキング ←One Click please