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米航空宇宙局(NASA)は米東部夏時間200年3月11日午前2時28分(日本時間11日午後3時28分)、スペースシャトル・エンデバーを打ち上げた。

今回のミッションは、日本初の有人宇宙施設「きぼう」の最初の部品を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶことである。日本の宇宙開発は新たな段階に入る。
 
地上約400キロメートル上空に建設が進められている巨大な有人施設、国際宇宙ステーション(ISS)。米国・ロシア・欧州・カナダなど世界15ヶ国が参加する国際協力プロジェクトです。日本はその一部となる「きぼう」日本実験棟を開発し参加している。

「きぼう」は、船内保管室、船内実験室、船外実験プラットホームの順で3回に分けてISSに運ばれる。今回運ぶのは、実験装置や試料などを保管する船内保管室。97年に続いて2度目の飛行となる土井隆雄飛行士が、14日にシャトルのロボットアームを操作して設置する。

「きぼう」の開発には87年から20年間で約5500億円かかった。第2便の船内実験室は、星出彰彦飛行士らが乗る次のディスカバリー(5月25日に打ち上げ予定)で、第3便の船外プラットホームはエンデバー(09年春ごろ打ち上げ予定)でそれぞれ運ぶ予定。

船外プラットホームを設置して「きぼう」を完成させる作業は、今年12月ごろから3カ月間、日本人として初めてISSに長期滞在する若田光一飛行士らが担うことになっている。

今回もう一つの注目は、土井隆雄宇宙飛行士。土井さんは53歳。今回、日本人の宇宙飛行の最年長記録を塗り替えた。40年ほど前にアポロの月着陸に興奮した世代でほぼ私と同年代である。

これまで日本の宇宙飛行の最年長記録は毛利衛さんの52歳(00年)。米国では98年にジョン・グレン上院議員が77歳で飛んだ例もある。

「(今回の任務は)私にとっては小さな一歩だが、日本の有人宇宙開発にとっては大きな一歩です」。最近、米航空宇宙局(NASA)テレビの取材に、そう語っており、アポロ11号で月に降り立ったアームストロング船長の言葉を真似た。まるであのときの少年のような気持ちで挑戦する。私達も宇宙にいったつもりで応援したい。 

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宇宙に築く日本の「家」 土井さん、11年ぶりの再飛行
11日に打ち上げられたスペースシャトル・エンデバーに乗っている土井隆雄さんは53歳。今回、日本人の宇宙飛行の最年長記録を塗り替えた。40年ほど前にアポロの月着陸に興奮した元天文少年は、日本初の有人宇宙施設「きぼう」の設置という記念すべき任務に取り組む。

「年齢は関係ありません」。ジョンソン宇宙センター(テキサス州)で3日にあった会見で、土井さんは、そう2回も繰り返した。

「私は乗組員の中で最年長。(でも)私よりも年を取った方が立派に宇宙飛行している。(大切なのは)健康であることと、常に訓練をして自分の技能を高いレベルにしておくことです」

これまで日本の宇宙飛行の最年長記録は毛利衛さんの52歳(00年)。米国では98年にジョン・グレン上院議員が77歳で飛んだ例もある。

土井さんら50代は、多感な時期にアポロ11号の月着陸(1969年)を見た世代。東京大で航空工学の博士号を取り、21年後に米ライス大で天文学の博士号も取った土井さんは、アマチュア天文家としても知られる。甲府市の中学時代を「星を見始めた最初の時代で、アポロの月面着陸など懐かしい思い出がある」と語っている。

「(今回の任務は)私にとっては小さな一歩だが、日本の有人宇宙開発にとっては大きな一歩です」。最近、米航空宇宙局(NASA)テレビの取材に、そう語った。アポロ11号で月に降り立ったアームストロング船長の言葉をもじった。

97年、日本人として初めて船外活動をした土井さんは、11年ぶりの再登板となる今回、船外活動はしない。

「ロボットアームの担当になったことで、『きぼう』の建設に従事することができた。小さいけれど(宇宙に)日本の家ができたこと、仕事場ができたことをよく知ってほしいですね」( asahi.com 2008年03月12日)

1J/Aミッション(STS-123ミッション)について
「きぼう」日本実験棟の打上げ第1便にあたる1J/A(STS-123)ミッションでは、「きぼう」の船内保管室がスペースシャトルにより国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられます。

このミッションには、土井隆雄宇宙飛行士が搭乗します。

J/A(STS-123)ミッション飛行計画(2008年3月12日現在)  
打上げ日時 2008年3月11日午前2時28分(米国東部夏時間)
2008年3月11日午後3時28分(日本時間) 
打上げ場所 NASAケネディ宇宙センター(KSC) 39A 発射台
ISSとの結合日時 2008年3月12日午後10時25分(米国中部夏時間)
2008年3月13日午後0時25分(日本時間) 
ISSからの分離日時 2008年3月24日午後6時54分(米国中部夏時間)
2008年3月25日午前8時54分(日本時間) 
飛行期間 約16日間

搭乗員 7名(土井宇宙飛行士搭乗。内1名はISS長期滞在クルー)
オービタ エンデバー号(21回目の飛行)(スペースシャトル通算122回目の飛行)
軌道高度 軌道投入高度:約226km、ドッキング高度:約343km
軌道傾斜角 51.6度
帰還日時(予定) 2008年3月26日午後8時33分(米国東部夏時間)
2008年3月27日午前9時33分(日本時間) 
帰還場所 主帰還地:NASAケネディ宇宙センター(KSC)
代替帰還地:エドワーズ空軍基地内NASAドライデン飛行研究センター(DFRC)、ホワイトサンズ宇宙基地

主な搭載物 「きぼう」船内保管室、「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)
組立フライト名の“J”は日本関連のフライト、“A”は米国関連のフライトであることを示します。1J/Aは、日本と米国の要素をISSに運ぶ1回目の組立フライトであることを示します。(出典:JAXA)
 

宇宙ステーション [ポスター]

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宇宙航空研究開発機構,渡辺 英幸
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