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インディゴ
染料は特徴ある青色の美しい染料である。日本では藍(あい)と呼ばれる。天然には数種の植物に由来するが、現代ではほとんど全て合成によって作られている。  

ジーンズ等に用いるデニム生地を染めるために使われる。世界中で10億着以上のジーンズが青く染められている。あの青がインディゴである。また、長年にわたり、ウール生地を深いネイビーブルーにするため使われてきた。

食品添加物としてはインディゴをスルホン化したインジゴチンまたはインジゴカルミンの形で用いられ、食品衛生法で青色2号として指定されている。

1900年ごろまでは、天然インディゴが唯一の原料だったが、そのころ合成インディゴがとって代わり、今日ではほぼ全てが合成品である。

ドイツの化学者アドルフ・フォン・バイヤーは1865年にインディゴの研究を始め、1880年、o-ニトロベンズアルデヒドとアセトンに水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、またはアンモニアの希薄溶液を加える方法によってその合成に成功し、3年後に構造を報告した。

アドルフ・フォン・バイヤーは、1905年に「有機染料およびヒドロ芳香族化合物の研究」によってノーベル化学賞を受賞した。

有機染料とはインディゴ染料の合成やフェノールフタレインで有名なフタレイン染料の発見を指す。ヒドロ芳香族化合物とはフェノールのようなベンゼンと-OH(ヒドロキシ基)を持つ化合物。バイヤーはこれらの研究にすばらしい業績を残し、ノーベル賞を受賞した。

アドルフ・フォン・バイヤーとは? ヨハン・フリードリヒ・ヴィルヘルム・アドルフ・フォン・バイヤー(Johann Friedrich Wilhelm Adolf von Baeyer, 1835年10月31日 – 1917年8月20日)は、ドイツの化学者。顔料インディゴを合成した。1905年に「有機染料およびヒドロ芳香族化合物の研究」によってノーベル化学賞を受賞した。  

ベルリンに生れ、ベルリン大学で最初数学と物理学を学んだが、ハイデルベルク大学に移って、ローベルト・ブンゼンと化学を学んだ。ハイデルベルグのフリードリヒ・ケクレの研究室で学び1858年学位を取得した。

1860年ベルリン商科大学の講師になり、1871年ストラスブール大学の教授になった。1875年ユストゥス・フォン・リービッヒの後をついでミュンヘン大学の化学の教授になった。

バイヤーの主な業績はインディゴの合成、フタレイン染料の発見、ポリアセチレン、オキソニウム塩、精神安定剤の原料のバルビツール酸を含む尿酸誘導体の研究である。理論化学の分野では3重結合に対するバイヤーの歪理論を提出した。

1872年にはフェノールとホルムアルデヒドの反応を研究した。これは後に合成樹脂のひとつベークライトとして実用化された。(出典:Wikipedia)
 

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