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バイオエタノール(BE)やバイオディーゼル(BDF)が注目されている割には、あまり身近に感じない。どこのスタンドで販売しているのだろうか。また、使用済み食用油はどこで回収してくれるのだろう?

すでに、フランスやドイツといったヨーロッパ諸国では、国家プロジェクトとして数年前から実用化が進められ、一般にも普及している。日本でも、各自治体や企業などで徐々に研究が進められるているが、本気で取り組んでいるようには思えない。洞爺湖サミットも近いが、国は京都議定書の目標値をどうやって達成するつもりなのだろうか?

一方、バイオ燃料を推進することは本当に良いことなのだろうか?疑問に思える。欧米がバイオ燃料を普及させたことをきっかけに、穀物相場に投機的な資金が流入。トウモロコシばかりか、小麦、大豆の値段が上がり続けている。石油も相変わらず高い。地球温暖化を利用して、必要以上に人の不安をあおっている。こんなことがいつまでも許されるとは思えない。

いろいろな疑問を感じるが、一般社会では知恵を出し合って質素・倹約・リサイクルに努めていくことが大切である。廃食用油を有効利用する、バイオディーゼル自体は良いことだと思う。少し前、廃食用油を利用した石けんづくりがはやったが、香りなどの点でどうも使う気になれなかった。

バイオディーゼルは、軽油などと違って硫黄をふくまないので、硫黄酸化物をつくらない。カーボンニュートラルと考えられているので地球温暖化防止になるなど、利点は多く良い燃料になりそうだ。

しかし、バイオディーゼル車の普及が進んでいないこと、精製の点で一定の品質が保てるかなどの問題点も多い。

三重県四日市市では、地元の野菜と交換できる「地産地消」を連携させた廃食用油の回収を始めた。国や地方自治体は、地球温暖化対策で何にでも手を伸ばすのは大変だ。地元の状況にあった、四日市市取り組みは良い手本になりそうだ。

バイオディーゼルはどうやってつくるのだろう?


作り方は以外に簡単だ。植物性食用油である廃油は、脂肪酸とグリセリンの化合物である。そこに水酸化カリウムとメタノールを温めながら混ぜ合わせる。

水酸化カリウムのはたらきで、廃油は脂肪酸とグリセリンに分離。メタノールと脂肪酸は反応して、メチルエステルをつくる(エステル化)。これがバイオディーゼルである。

分離が終わったら、グリセリンとメチルエステルを水で洗浄する。

バイオディーゼルの利点
・軽油と使い方が同じ。軽油車(ディーゼルエンジン)に改造なしで給油できる。
・軽油より含有有害物質の量が少なく、硫黄酸化物(SOx)がほとんど出ない。
・植物性の廃食油を使うので廃棄物のリサイクルになる。
・カーボンニュートラルの考えによりCO2の排出量を抑制でき、地球温暖化防止に貢献できる。(B20使用で、ライフサイクルCO2は通常より16%削減効果)

バイオディーゼルの問題点
・国や地方自治体は廃油を回収しバイオディーゼルにリサイクルする仕組みを強化したいところだが問題点も多い。まず、日本ではディーゼル車が少ない。
・バイオディーゼルを再生する装置が350万円もする。装置一つで1月100リットル程度の精製量では少ない。
・生成の過程でできる、グリセリンには触媒や未変換の脂肪酸などが混入しており、有効な用途がないとされる。その売却、処分が非常に困難な状況にある。
・廃食用油は様々な油脂が含まれうるものであることから、原料の性状に大きなばらつきがある。品質を安定させるためには一定程度大規模なプラントで製造を行う必要がある。
・精製が不十分でグリセリンが完全に除去しきれておらず、原料油脂(トリグリセリド)が残留している場合、スラッジ(固まり)が発生してピストンリングを固着させたり、フィルターの目詰まりを発生させることがある。またメタノールの除去が不十分な場合、残留メタノールが金属部材の腐食の原因となる。

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廃食用油:地元野菜もらおう…回収事業スタート 四日市


廃食用油を集めて地元産野菜をもらおう−−。三重県四日市市の内部(うつべ)地区は17日、地産地消を連携させた廃食用油の回収を始めた。廃食用油1キロ回収するごとにJA三重四日市の農産品直売店で野菜などと交換できる「エコポイント」を発行する。油は燃料化する。四日市市は今後、好事例として広め、各地で取り組みを促す考えだ。

廃食用油の回収は、内部地区市民センターが今年度開いた「環境未来塾」で市民が提言し、センターが実現に取り組んだ。廃食用油はペットボトルに入れて、地区の古紙回収業者に持ち込む。1キロで30ポイントたまり、500ポイントで「お米券」と交換。JA三重四日市・四季菜内部店で地元産の農産品を買うことができる。

この日は、地域住民が次々に油を持ち込み、ポイントを受け取っていた。地産地消を絡めたことについて市民センター地域マネジャーの保黒時男さん(63)は「ごみゼロを目標に地域内での循環を目指した。油もペットボトルで持ち込めば家庭ごみはさらに減る」と話す。内部地区は、地域内資源循環をさらに進めるため、生ごみのたい肥化も検討している。

地域特性に応じた資源循環圏の形成を進めている環境省循環型社会推進室の川上毅室長は「とても面白い取り組みと思う。先進事例は広く紹介していきたい」と話している。(2008年 3月17日 毎日新聞)
 

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