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脾臓は左の上腹部にあり、上方は横隔膜に接し内側は左の腎臓と接している。前方には胃が存在する。肋骨の下に隠れており通常は体表からは触れない。

東洋医学でいう五臓六腑(五臓:肝・心・脾・肺・腎)の一つである「脾」は「脾臓」とは異なっている。五臓の「脾」は主に消化吸収などを担っており、解剖学的に対応する臓器はむしろ「膵臓(すいぞう)」である。

これは脾臓と膵臓を別の臓とは考えず、ひとつの臓(脾臓+膵臓=脾)と考えられていたのではないかという説もあるが、正確な理由は現在もわかっていない。膵臓は黄色い組織であるため、脂肪と考えられて脾臓に膵臓の機能が割り当てられた可能性もある。また、横っ腹が痛くなる原因は脾臓が急激な動作によってだんだん縮んで痛みが起こると考えられている。

脾臓には次のようなはたらきがある。

・免疫機能:白脾髄でB細胞(Bリンパ球)を成熟させる。
・造血機能:骨髄で造血が始まるまでの胎生期には、脾臓で赤血球が作られている。生後はその機能は失われるが、大量出血や骨髄の機能が抑制された状態では再び脾臓での造血が行われることがある(髄外造血)。ラットやマウスでは出生後も造血が行われる。
・血球の破壊:古くなった赤血球の破壊を行う。赤血球中のヘモグロビンも破壊され鉄を回収する働きもある。
・血液の貯蔵機能:血液を蓄える機能がある。人間ではそれほど多くの血液の貯留はされないが、犬や馬などの動物では大量の血液が貯留されている。筋肉が大量の酸素を必要とするような運動時には、脾臓から貯蔵されていた血液を駆出することで充分な酸素を筋肉へ送り届けることが出来る。急激な有酸素運動をとった際に起きる、胸部を締め付けらるような痛みはこの働きによるものである。

今回、米フロリダ州のマイアミ大ジャクソン記念病院の日本人医師が、胃と肝臓、膵臓(すいぞう)、脾臓(ひぞう)、小腸のすべてと大腸の3分の2の6つの臓器を、患者臓器を体外に取り出して腹部のがんを切除、その後体内に戻すという世界初の難手術に成功した。

すごい手術ができるものだ。(参考HP Wikipedia)

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米フロリダ州のマイアミ大ジャクソン記念病院は21日、患者の胃や肝臓、小腸など六つの臓器を体外に取り出して腹部のがんを切除、その後体内に戻すという世界初の難手術に移植外科の加藤友朗医師らのチームが成功したと発表した。

同病院によると、患者は63歳の女性で、内臓の筋肉にがんの一種の平滑筋肉腫を発症。薬や放射線による治療で改善せず、太い動脈を巻き込んでいるため通常の手術では切除できなかった。

加藤医師らは、がんとともに胃と肝臓、膵臓(すいぞう)、脾臓(ひぞう)、小腸のすべてと大腸の3分の2を体外に取り出し、保存液で冷却してがんを除去。この後、必要な部分に人工血管をつなぐなどの措置をして臓器を体内に戻した。手術は15時間だった。

加藤医師は脳死の臓器提供者から6臓器を同時に移植したこともある移植専門医。「長年の多臓器移植の経験で可能になった。切除不可能とされるがんの患者に適応できる」と話している。(毎日新聞 2008年3月22日)

 

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