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夜、空を見上げると美しく静かに輝く星々。10年前も20年前も変わらず、永遠に輝き続けているように見える。しかし10億年、20億年ともっと長いスパンで考えると、宇宙は激しく活動していることがわかる。

例えば、アンドロメダ座にある銀河M31。この近くには伴銀河M32、M110 (NGC205)が観測できる。これらの伴銀河はいずれアンドロメダ銀河と衝突し吸収されてしまうと考えられている。

また、アンドロメダ銀河のスペクトルは青方偏移を持つ。このことは我々の銀河系に対してアンドロメダ銀河が秒速約300kmで接近していることを意味する。約30億年後にはこの二つの銀河は衝突して合体し、一つの巨大な楕円銀河を形成する。

そればかりか近年、アンドロメダ銀河の中心には2つの核があることが発見された。銀河の中心部のふくらみ「バルジ」には2つの巨大ブラックホールが存在し、連星系を成している事が観測より明らかになった。これは、伴銀河が数十億年前にアンドロメダ銀河に飲み込まれ、巨大ブラックホールの連星系が誕生したからだと考えられている。

アンドロメダ銀河は、一時期銀河系と似ていると言われていたが、「バルジ」を比較すると、我々の銀河系のバルジよりもガスや暗黒物質が非常に少ない事が判ってきた。これは、伴銀河が数十億年前にアンドロメダ銀河に飲み込まれるときに、バルジ周辺のガスや暗黒物質が喰らい尽くされたからだと推測されている。

今回、専修大の森正夫准教授らが筑波大のスーパーコンピューターを使って、8億年前にも、重さがアンドロメダ銀河の400分の1という小さな銀河が、アンドロメダ銀河にぶつかり、その結果「アンドロメダの涙」と呼ばれるの星の集団ができたことをつきとめた。

長いスパンで考えると、静かに見える宇宙も、こんなにもいそがしく活動しているとは驚きである。それにしても「アンドロメダの涙」とは素敵なネーミングだがどんなものなのだろう?

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「アンドロメダの涙」の正体、8億年前に衝突した銀河の残骸


アンドロメダ銀河から延びる星の川「アンドロメダの涙」は、8億年前に同銀河と衝突した別の小さな銀河の残骸(ざんがい)が広がった結果であることが、専修大の森正夫准教授らが筑波大のスーパーコンピューターを使った模擬実験で明らかになった。

東京で開かれている日本天文学会で26日、発表する。

アンドロメダ銀河は地球から230万光年離れた場所にある。肉眼では楕円(だえん)形に見えるが、ハッブル宇宙望遠鏡など最近の観測によって、楕円形の銀河を取り巻くように多数の星が分布する二枚貝の殻に似た構造や、銀河の南側には長さが約40万光年に及ぶアンドロメダの涙も確認された。

森准教授らは、重さがアンドロメダ銀河の400分の1という小さな銀河が、8億年前にアンドロメダ銀河の中心付近に北側から衝突すると、現在の姿に近い星の分布になることを突き止めた。

衝突した小さな銀河の残骸のうち、遠くまで飛ばされた星の集団がアンドロメダの涙を作り、中心付近に残った残骸が貝殻状の構造を構成しているとしている。(2008年3月25日 読売新聞)
 

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谷口 義明
ソフトバンククリエイティブ

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