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クローン牛の安全性を報告する記事を見た。調べてみると米国やEUの政府機関、そして日本の厚生労働省が安全性を報告している。つまり「クローン牛は食べても安全」ということである。

しかし、日本だけでなく米国における反発は、遺伝子組み換え作物とは比較にならないほど強いという。米国の消費者団体「CFS」米国食品医薬品局「FDA」を提訴する動きを見せているほか、議会が食品出荷を遅らせるための法律を立法検討、議会提出をする動きがある。食品加工、小売企業の中には、早くも「クローン動物を取り扱わない」と宣言する企業もあるという(Wikipeiaより)。

 
クローン牛 (出典:和歌山畜産広場)

この反発はまったく根拠のない反発だ。例えばダイオキシン汚染や0−157汚染ならば危険性は明らかだ。食品汚染物質の特定とその汚染の程度が把握されているからである。遺伝子のことになるとどうして、特定できる危険箇所もないのにやたらに反発されるのだろう?(クローン牛は遺伝子複製食品)

これは肌の色が違うと言うだけで差別された人種差別と何ら変わらないし、幽霊が理解できないからいやだというのと同じ論理である。幽霊については科学的に証明されてないし、理解できないから避けて通りたいというのはわかる。しかし、科学的には肌の色が違うだけで、人間に違いはないとわかっているはずなのに差別するのは、それを理解しようとしない心の問題であろう。

同じことが遺伝子をめぐる食品については言える。科学的に危険性はないと報告しているのに単に反発するのは、理解しようとしていない心に問題があると思う。

国や政府機関の判断が正しいかどうか理解できていないのだ。国民一人一人が自分ですべてを判断するのは酷であろう。しかし、こうまで、何にでも反発するのは信じられるものがなく、心の基準がないのでは?と危惧する。

あれほど勝ち誇っているかに見えた米国にも、判断できない国民が増えているのには驚いた。「サブプライムローン」の問題、長く続く「イラク戦争」の問題。国民に不信が広がっていると見る。

そして、中国でも大気汚染などの公害や、チベットの内乱などの問題が起きている。オリンッピックでは長距離を走るのをやめる陸上選手もいるという。いったい何を基準に人々は生きているのだろう?

日本についても同じである。ガソリンの値段は一時下がってはいるが、ガソリン税の収入をあてにしている国家や地方自治体には多額の累積赤字があり、国の借金は770兆にもなるという。借金をしている人であれば発狂するであろう。これほどの借金国家が正しい判断ができるとは思えない。

もはや、経済発展を求めすぎたキリスト教国も、経済発展だけを求めた共産主義国も、経済発展だけ容認してきた無神国家も道を外していると思う。私は次の時代を切り開くには、正しい心の基準を持った新しい宗教が必要だと思う。経済発展は2の次である。経済は、まず食べていければよい。次は心である。まず第1に、自分にも人にも役立つ仕事を持ち、喜びとすることが大事である。

経済発展は2の次である。人に役立たない発展なら発展しなくてよいと思う。理由のわからない石油の高騰、値段の上がり続ける穀物相場や希金属。これらには投機的な資金が流れ込んでいるという。現代は、あまりにも一般の人の役に立たない経済発展が多すぎる。

こうした、むやみやたらな経済発展の状況が社会の不安を生んでいるように思えてならない。そう思うのは私だけだろうか?
 
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クローン牛、食べられる? 「一般牛と差異なし」報告


農林水産省所管の畜産草地研究所は体細胞クローン技術で作った牛とその子の肉質や乳の成分が一般の牛と比べて「生物学的な差異はない」との調査結果をまとめた。クローン技術では米国や欧州でも安全とする評価が相次いでおり、厚生労働省は1日、クローン技術で作った牛や豚とその子について、内閣府の食品安全委員会に食品としての健康影響の評価を諮問した。

同委員会が安全と評価すれば、国内で流通する可能性もある。ただ、消費者の不安もあり、厚労省によると、世界的にも流通実績はない

体細胞クローンは、核を取り除いた未受精卵にコピー元となる動物の皮膚などの体細胞から核を移植して代理母の子宮に戻して出産させる技術。畜産草地研究所の調査では、体細胞クローン牛から生まれたクローン牛を調べ、栄養成分の分析やアレルギー試験などを実施。その結果、一般の牛から得た乳や肉との差はないと結論付けた。

米食品医薬品局(FDA)は今年1月、クローン技術で作った牛や豚、ヤギやその子から作られる肉・乳製品の安全性を従来の家畜と同等と評価。欧州食品安全機関(EFSA)も、クローン技術で作った牛と豚とその子から作られる食品を安全とする方向で意見集約を進めている。

日本では99年に農水省がクローン牛の国内出荷の自粛を要請。03年に厚労省の研究班は安全性を認める一方で、食品の安全性には「慎重な配慮が必要」としていた。今回、クローン牛の子についても安全性が確認され、「科学的な知見が出そろった」(厚労省の担当者)としている。 (2008年04月01日 読売新聞)

参考HP 和歌山畜産広場
 → http://wakayama.lin.go.jp/chikusan/ken/oshirase3.html

 

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