科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をくわしく調べ、誰にでもわかりやすい情報提供に努めます。
ニュートンという科学雑誌は、素晴らしい。初代編集長の故「竹内均」氏は、東京大学の地球物理学博士であったが、科学を数式と文字だけの無味乾燥の世界から、絵や写真、図表などをふんだんに取り入れ、感性で表現・理解する総合芸術の世界に変えた。

ニュートンの別冊でも、ある一つのテーマに対して徹底的に絵や写真などのグラフィックでアプローチしている。説明文は短いが、美しい絵と写真をパラパラと見ているだけで、何となく理解できてしまうから不思議だ。絵を描く人、科学者、編集者、本屋、読者などさまざまな人たちが協力してつくっているのもよい。

例えば「みるみる理解できる相対性理論」や「みるみる理解できる量子論」などを現在読書中であるが、絵と写真だけである程度理解できるので、子供達にもぴったりだと思う。最新情報と比べるとちょっと違うかなと思うところもあるが、重要なテーマの概要理解には十分である。予算があれば、全部そろえたいところだ。

最先端の宇宙理論では、宇宙は「無」からできたそうだ。「無」というのは非常に考えにくい。「無からできた有」が宇宙だという。無は科学で考え出されたのはごく最近のことである。

「無」について述べているのは宗教や哲学のほうが、歴史が古い。宇宙に神の営みを感じ、宗教では「神の意志がそこにあったから宇宙は誕生した」などとよく説かれている。そして人間も無から有を創り出せる神の属性をもった存在だ。一人一人が、格自の知恵と努力で価値という「有」を生み出して世界は成り立っている。

これに気づかず何となく流されて生きる人も多い。たいていの人がテレビの作り出す芸能番組やスポーツ番組、スポンサーの作ったCMに動かされて生きている。すなわち、スポーツ選手の真似をして体を鍛え、芸能人の真似をして受けを狙い、せっせと芸能人が宣伝する商品を買って企業に貢いでいる。私もその一人である。

しかし、もっとも大切なのは一人一人が自分の持ってる知恵を使って、「無から有」をつくることではないだろうか?それが、神が宇宙をつくった理由であり、何もないところから、人に役立つ何かをつくることが我々の使命だと思う。

2008年4月1日、これまでで最小のブラックホール(太陽の「3.8倍」)の発見が報告された。そして今回、これまでで最大のブラックホールが発表された。その大きさは何と太陽の180億倍もある、超巨大ブラックホールだった。しかもその回りを太陽の1億倍もの質量があるブラックホールが回っているという。宇宙のスケールは大きい。

この研究は、大阪教育大の定金晃三教授(宇宙物理学)らの国際研究チームの観測で見つかった。17日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。

これらの天体(OJ287クエーサー)は地球から35億光年の距離にあり、約12年に2回だけ明るく輝く不思議な天体として知られていた。1988年からその構造を国際チームが予想し共同観測。2007年9月、超巨大ブラックホールのまわりをもう一つのブラックホールが回っていて、超巨大ブラックホールを取り巻くガスに1周につき2回衝突するために発光が起こることを突きとめた。

これまで、銀河系の中心部には、太陽の200万倍の質量を持った大質量ブラックホールが発見されている。また多くの銀河の中心には、太陽質量の数百万〜数億倍の大質量ブラックホールが確認されている。

しかし、このような大質量ブラックホールの起源についてはあまり良く分かっていなかった。1999年から2000年にかけて、日本の研究者グループによる電波やX線での観測から、M82 銀河の内部などに太陽質量の1000倍程度の中間タイプのブラックホールが発見され、現在、次のような超巨大ブラックホールの形成シナリオが考えられている。

銀河どうしの近接遭遇や衝突などによって銀河内部で爆発的に星形成(スターバースト)が起こり、若くて密度の高い星団が大量にできる。このような星団では星同士が合体してさらに大きな星となる。

こうして作られた重い星の寿命は非常に短いので早い時期に超新星爆発を起こし、太陽の数十倍から100倍の質量を持つ中間質量のブラックホールが誕生する。これらの中間質量ブラックホールが星団内にいくつも銀河の中心にできると、互いに合体して大質量ブラックホールとなる。

さらに銀河同士の衝突により、核である大質量ブラックホール同士の合体によって超巨大ブラックホールは生じるのではないかと考えられている。

「無」から生じた「有」宇宙。今後も不思議な「有」が発見されそうだ。 (参考HP:Wikipedia )

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太陽の180億倍、観測史上で最重量のブラックホール発見


観測された超巨大ブラックホールのイメージ(フィンランドグループの資料を基に作成) 太陽の180億倍という観測史上で最重量の超巨大ブラックホールと、そのまわりを高速で周回する巨大ブラックホールが、大阪教育大の定金晃三(さだかねこうぞう)教授(宇宙物理学)などの国際研究チームの観測で見つかった。
17日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。

これらの天体は地球から35億光年の距離にあり、約12年に2回だけ明るく輝く不思議な天体として知られていたが、その構造は不明だった。そこで、フィンランドのグループは1988年、ブラックホールのまわりをもう一つのブラックホールが回っていると予想。2回の輝きは、中心にあるブラックホールを取り巻くガスに、周回するブラックホールが1周につき2回衝突するために起こると考えた。

この仮説で衝突が予測された07年9月に、国際チームが共同観測。輝きや周回周期などの詳細な分析で、予想の正しさを確認した。観測によると、周回している方のブラックホールも太陽の約1億倍の質量をもつ巨大な天体だった。( 2008年4月17日読売新聞 )
 

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