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中国の毒入りギョウザ事件を起こした「天洋食品」が、事件未解決のうちに食品の製造を再開した。結局のところ、どこに、誰に原因があったかわからないままでの再開である。事件を忘れたころにまた、我々の食卓に上るのだろう。

そして今度はアメリカの輸入牛肉に輸入禁止になっている特定危険部位がふくまれている事がわかり、問題になっている。

特定危険部位は国によって違いがある。日本においては脊髄、背根神経節を含む脊柱、舌と頬肉を除く頭部(具体的には眼、脳、扁桃など)、回腸遠位部(小腸のうち盲腸との接続部から2メートルの所まで)特定危険部位に指定されている。

ここが危険部位に指定されているのは、牛海綿状脳症(BSE)の病原体「異常プリオン」は99%以上が脳、脊髄(せきずい)、小腸の一部などに蓄積するからである。日本では食用牛すべてから、こうした特定の部位を除去し焼却している。食肉処理の時に脳などの組織が飛び散って肉に付着しないよう、慎重な作業も求められている。

この牛肉は伊藤忠商事が米国から輸入して牛丼チェーン「吉野家」の牛肉として使われる予定のもの。検品作業で見つかった。吉野家は23日、チェック体制に問題はないとして、牛丼の販売をこれまで通り継続することを明らかにした。

農水省と厚労省は米国に対し、原因究明を求めた上で、輸入時の検査を厳しくすることを決めたということだが、チェックの方法が抜き取り検査では、すべてをチェックしているわけではないのに大丈夫なのかと疑問を持つ?

米産牛肉については03年12月に米国で初めてBSE感染牛が見つかり、直後に輸入を停止。安全が確認されたとして特定危険部位の除去や牛が20カ月齢以下であることを条件に05年12月に輸入を再開したが、1カ月後の06年1月に成田空港で背骨付き牛肉が見つかった。その際は、日本向けの輸出条件を出荷メーカーが十分に認識しておらず、米政府の検査官も見落としたことから、日本側は米国産牛肉の輸入を約半年にわたり全面停止した。

アメリカの食肉処理会社の団体は、「アメリカ産牛肉はあらゆる年齢の牛肉は安全であり、国際的にも認められている。日本の規制のほうが独特だ。」というような声明を出している。今回は直ちに輸入停止ということにはならないようだが、このような自己中心的な国に自由にさせてよいのだろうか?

現在、BSEになったら治療方法はない。しばらくは、またオーストラリア産牛肉を使った「すき屋」の牛丼に変え様子を見た方がよいかもしれない。

参考HP 動物衛生研究所
→ http://niah.naro.affrc.go.jp/research/prion/result.html


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吉野家向け輸入牛肉に危険部位混入


吉野家 農林水産省は23日、米国から輸入された牛肉に、牛海綿状脳症(BSE)の原因となる異常プリオンがたまりやすい特定危険部位の脊柱が混入していたことを明らかにした。牛肉はカリフォルニア州のナショナルビーフ社カリフォルニア工場から出荷されていた。米国産牛肉は、特定危険部位を除いて輸入されることになっていることから、同省などは同工場からの輸入手続きを停止した。

特定危険部位の混入発覚は平成18年7月の米国産牛肉輸入再開以来、初めて。

同省によると、牛丼大手「吉野家」が昨年8月、同工場から伊藤忠商事を通じて輸入したバラ肉700箱(17トン)のうち1箱に、脊柱部分を含む骨付き肉(27キロ)が混入していた。21日夜、吉野屋で保管されていた肉を、同社が検品した際に発見。翌日、伊藤忠を通じて同省などに報告した。

700箱には、特定危険部位などが含まれていないことを証明する衛生証明書が付けられていた。ほかの699箱からは特定危険部位は見つからなかった。

同省などの問い合わせに、米国大使館は「日本向けでない肉が入ってしまった」と回答しているという。同省は、出荷・輸入の際のミスとみている。( asahi.com 2008.4.23 )

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