
燃料電池の燃料は「天然ガス、都市ガス、LPGや、灯油、メタノール、ナフサ、ガソリン」などである。これらの炭化水素化合物やアルコールに含まれる「水素」を「改質」という方法で取り出して使う。
しかし、ガソリンなどの炭化水素は原油の高騰により値段が上昇。メタノールなどのアルコール類も穀物の高騰で、価格上昇している。素晴らしい技術でエネルギーを効率よくつくる「燃料電池」の燃料がここまで高騰しては問題だ。
さらに燃料電池で使う、電極や触媒には白金を使っている。白金などの貴金属もやはり高騰している。この何でもかんでも値段が上がる背景には投機マネーが関係しているという。
燃料電池の燃料・材料高騰の原因
振り返ってみるとブッシュ政権が大量破壊兵器を理由に、イラク戦争を始めてから、石油の価格は高騰。アラブ首長国連邦など石油を産出するアラブ諸国はかなり潤っている。しかし、オイルマネーの上に立った蜃気楼「ドバイ」の繁栄はいつまでも続くのだろうか。
それだけではない、アメリカの石油大手5社もかなり潤っている。知っての通り、ブッシュ政権はアメリカ石油企業との関係は深い。石油大手5社の幹部は5月21日、米上院司法委員会の公聴会で、高利益をあげている理由を何度も聞かれた。
幹部等は、ガソリン価格の高騰は、不当利益行為ではなく原油高が背景にあるとの見解を繰り返し証言した。(世界日報 2008.5.22より)
もし、ブッシュ政権がこの利益を見越した上で、イラク戦争を起こしたとしたら?多くの犠牲になった命は何になるのか。しかも大量破壊兵器は出てこなかった。あらゆるものが高騰し、多くの人が苦しんだ。ブッシュはとんでもない腐敗政治家かもしれない。歴史上これほどの暴君は、ローマ帝国末期にしかお目にかかれないだろう。
燃料電池の構造
燃料電池は、「電池」と呼ばれていますが、“発電装置”と言った方がふさわしいものです。乾電池と違うのは、使い捨てではないという点です。水素(H2)と酸素(O2)があれば電気を作り続けます。
燃料電池は、「水の電気分解」と逆の原理で発電します。水の電気分解は、水に外部から電気を通して水素と酸素に分解します。燃料電池はその逆で、水素と酸素を電気化学反応させて電気を作ります。
酸素(O2)は、空気中にあるものを利用します。水素(H2)は、都市ガスの原料である天然ガスなどから「改質」によって取り出します。
セル
燃料電池本体をのぞいてみると、板のようなものがたくさん積み重なっています。これを「セル」といいます。セルは、燃料電池を作る単位となり、単電池とも呼ばれています。
セルは、サンドイッチのような構造をしています。プラスの電極(=空気極)と、マイナスの電極(=燃料極)が、電解質をはさんでいます。乾電池が平らになったイメージです。
セルスタック
ひとつのセルが作れる電気は、電圧約0.7V(ボルト)です。そこで、大きな電気を作るために、セルを積み重ねます。乾電池を直列につなぐのと同じことです。
燃料電池本体は、セルが積み重なってできていることから、「セルスタック」と呼ばれます。たとえば1kW(キロワット)の電気を作るには、50枚ぐらいのセルを積み重ねます。
セルとセルの間には「セパレーター」があります。となりどおしになる水素と酸素の通路を仕切り、さらに電気的につなぐ役割をしています。
(出典:日本ガス協会)
参考HP 日本ガス協会
→ http://www.gas.or.jp/fuelcell/index.html
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