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6月14日午前8時43分ごろ、東北地方で大規模な地震があった。岩手県内陸南部と宮城県北部で震度6強を観測した。気象庁によると、震源地は岩手県内陸南部で震源の深さは約8キロ。地震の規模(マグニチュード)は7.2と推定。

15日現在「6人死亡11人行方不明217人怪我」この地震は「岩手・宮城内陸地震」と命名された。この地震の特徴は中国四川大地震と酷似しているところである。これまで予想されなかった内陸部の逆断層が動いたこと、震源の深さも8km〜10kmで浅い。ここ遠く離れた神奈川県湘南にもゆれが伝わった。

この地震の原因は「北上低地西縁断層帯」と呼ばれる内陸の活断層帯の南端部周辺。専門家はこの断層帯が活動した可能性があると分析している。

同断層帯は、岩手県矢巾町西方から奥州市付近にかけてほぼ南北に延びる全長約60キロ。複数の断層から構成されており、断層が並走しているところもある。

平成13年の政府の地震調査委員会の報告書では、300年以内の地震発生確率はほぼゼロだが、断層帯が活動した場合、マグニチュード(M)7〜8程度の地震が発生する可能性があるとしていた。地震に絶対安全な場所はない。

地震後に心配な二次災害であるが、地震湖原子力発電所は、北上川上流で7ヶ所せき止め湖が発生している。福島第2原発では、放射性物質含む水が飛散したそうだが、外部へ漏れることはないようだ。

また今回の地震は、阪神大震災に匹敵する揺れの強さにもかかわらず、判明している建物の全半壊は13棟にとどまり、昨年7月の新潟県中越沖地震(6940棟)などに比べはるかに少ない。この理由は今回の地震の地震波が、建物に被害を与えにくい特徴を持っていたことや積雪に強い建物の構造にあることが指摘されている。

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東北地震:「逆断層」活動が活発化 03、05年も発生


14日朝の地震では、岩手県、宮城県で震度6強を記録するなど、東北各地で強い揺れが起きた。一帯は03、05年にも比較的強い地震が起きており、専門家からは「周辺の地震活動が活発化している可能性がある」との指摘も出ている。

今回の地震は岩手県南部を震源とする直下型地震だった。専門家は奥羽山地とその東側の北上低地の境界付近を南北に走る活断層「北上低地西縁断層帯」周辺のの活動によるもの、と指摘する。島崎邦彦・東京大地震研究所教授(地震学)は「この断層帯では過去に大きな地震が起きている。震源付近では短時間に非常に強い揺れが起きただろう」と見る。

同断層帯は片方の地盤がもう片方に乗り上げた形になる「逆断層」で、同じ逆断層型の直下型地震(マグニチュード6.4)が03年7月、宮城県北部で起きている。また同年5月と05年8月には、宮城県沖でそれぞれM7.1と7.2の地震が起きた。岡田篤正・立命館大教授(断層学)は、「従来知られている北上低地西縁断層帯よりやや南に震源がある。断層帯が想定より南まで延びているということかもしれない」と指摘したうえで、「ここ数年、大きな地震が相次いだことで付近の断層の活動が活発化している可能性がある」と指摘する。

政府の地震調査委員会の阿部勝征委員長は「今回の地震は震源が浅いため、震度5程度の強い余震が発生する可能性が高い。今後2、3日は注意が必要だ」と話している。

岩手・宮城内陸地震で、防災科学技術研究所の強震計観測網によって、揺れの強さを示す加速度の最大値は、宮城県栗原市で812ガルが観測された。

阪神大震災の最大加速度818ガル(神戸市中央区)にほぼ等しい揺れだった。

最近は地震計が全国各地に多数設置されるようになったこともあり、大きな加速度が観測されている。新潟県中越地震(2004年)では約2500ガル、昨年の新潟県中越沖地震や石川県能登半島地震では約1000ガルが観測された。

◆逆断層型と分析
気象庁の分析によると、今回の地震は、日本列島を乗せているプレート(板状の岩盤)のごく浅いところで断層がずれて発生した。

今回のように地下の浅いところで起きる地震は「直下型地震」「内陸型地震」などと呼ばれ、1995年1月に阪神大震災を引き起こした「兵庫県南部地震」や、昨年7月の「新潟県中越沖地震」も同じタイプ。日本全国、いつどこで起きてもおかしくないタイプだ。

横田崇・地震津波監視課長によると、断層の両側から力がかかって大きくずれて、片方の地盤がもう片方に乗り上がる「逆断層型」というタイプの地震だという。西北西と東南東から押し合う力が働き、断層がずれたと考えられるという。

東北地方は、日本列島が乗っている「北米プレート」の下に、太平洋側から「太平洋プレート」が少しずつ沈み込んでおり、絶えず西側から押される力がかかっている。このため、地下の断層がずれてその力を解放するが、その際に地震が発生する。(2008年6月14日14時47分  読売新聞)
 

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