ダニアレルゲン
 職場のある部屋が「ダニアレルゲン」が高濃度と報告を受けた。一瞬何のことかわからなかった。新しい部屋なので新しい化学物質か何かと思ったが、そうではなかった。

「ダニアレルゲン」はダニのアレルギーの元のこと。つまり「ダニの死がいや糞」がたくさんあるということである。いつも使う部屋でなぜ?と思った。と同時にそういえば、部屋に入ったとき、きな臭い香りがするので何だろうと思っていた。

 しばらく部屋にいると、アレルギー体質の私は喉や鼻がむずむずしてきた。調べてみると、アレルギー体質の人の8割以上は「ダニアレルゲン」陽性だそうだ。



 どうしたらいいのだろう?ダニの死がいや糞だけでなく、実際ダニもたくさんいるかもしれない。刺されたらどうすればいいのか?殺虫剤をまいた方がいいのだろうか?この見えない敵に対してどう対処すればいいのか?困っている人も多いに違いない。

 調べてみると、ダニは適度な「湿度」と「温度」と「エサ」があれば増えるので、風通しを良くし「湿度」を下げ、こまめに掃除をして「エサ」である人の垢やフケなどを取り除くことが大事だ。殺虫剤を使っても「ダニアレルゲン」は残るし、また化学物質によりまた別のアレルゲンが問題となる。

 刺すダニは少なくダニ全体の数%に過ぎない。 ダニアレルギーというとダニに刺されたり、ダニを吸い込んだりして症状が起こると考えるかもしれないが、実際はそうでなく、ダニやその糞、死骸などが皮膚に接触したり、呼吸を通 して身体に取り込まれることによって様々な症状が起こる。

 驚いたことに厚労省の調べでは、ダニが0の家庭は無いことがわかっている。私たちは数万〜数十万のダニにかこまれ、寄生されて生活している。私たちにできることは、ていねいに掃除をし、ダニを減らすことだけなのだ。

電子顕微鏡で見るとまったく不思議な姿をしている。今日は異次元世界の住人「ダニ」について調べてみる。


 ダニとは何か?

 体長わずか0.2mm〜1mmのものが大部分。約3万種余りのクモのなかまである。頭部、胸部、腹部に節がなく、ひとつにつながった体をもつマダニ(tick)は、大型で寄生性のものをさし、マダニ亜目として区別されている。日本では、ダニ目(Acari)にふくまれるすべての動物をダニとよぶ。

 多くの場合、幼生段階(→ 幼生)では3対、若虫および成虫段階では4対の脚をもつ。口器はつきさす行動に適応している。大半のクモガタ類と同じく、ダニも気管(体表に開口した小さな管)で呼吸し、水中生活するものと陸上生活するものがある。多くが動物に寄生する。草食性で、植物に虫こぶをつくるものもある。家畜や人間の病気を媒介するので、経済的にも医学的にも有害である。


 どんなダニがいるか?

 アレルギーで問題となるのが「ヒョウダニ」で、室内では数が多い。室内のほこりの中に含まれる人のフケ等を食べている。寝具やカ−ペットなどほこりがたまりやすい場所では大量発生しやすい。ダニの糞や死ダニの破片がアレルゲン(アレルギ−のもの)となり、気管支喘息やアレルギ−性鼻炎を引き起こすことがある。

ダニの大部分は人を刺さないが、刺すダニは「ツメダニ」「イエダニ」などがいる。特に問題のあるダニとして、「ツツガムシ」と「ヒゼンダニ」がある。ツツガムシはツツガムシ病を媒介し、ヒゼンダニは人間や動物に寄生して疥癬をひきおこす。

 また「マダニ」は大きいものは1cm程度になり、人の体に口器を差し込むと、そのままそこに固定され、長期にわたって血を吸い続け、体が数倍にふくらむ。マダニはさまざまな菌を媒介するので万一ついたら無理にはがさない方がよい。皮膚科に相談する。

 農業の害虫としては「ハダニ」の仲間がいる。これは植物の上で組織を破壊して栄養を吸い取って生活する。落葉や土壌や菌類を食べる「ササラダニ」のようなものもいる。また、人間の皮膚には体長約0.25mmの「ニキビダニ」が寄生している。「トリサシダニ」は鳥の皮膚に寄生する。「ワクモ」はニワトリをおそって、人間に皮膚炎をおこさせる。 


参考HP Wikipedia「ダニ」
株式会社生活環境研究所 → 
http://www.sei-ken.co.jp/
 


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京都大学学術出版会

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