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恐竜の化石はいつごろ発見されたのだろうか?実はまだ発見されてから200年もたっていない。今夏、日本の各地でさまざまな「化石」が発見されている。

古代の世界に夢を広げる「化石」は子供達にも夢を与える。各地の博物館には身近な化石がいっぱい展示されている。ぜひこの夏見に行きたい。日本科学未来館では8月31日まで、「世界最大の翼竜展 〜恐竜時代の空の支配者〜」を開催。こちらも家族で見に行きたい。

 

世界で最初に発見された恐竜の化石は何だろう?
1820年にイギリスの医者マルテルによって発見されたイグアノドンの歯の化石が最初とされる。マルテルは見たこともない動物の歯を見つけ、学者に見てもらった。しかし、そのころは恐竜という動物の存在(そんざい)が知られていなかったため、何の化石かわからなかった。

彼はあきらめずに自分でその化石を調べたところ、現在(げんざい)生きているイグアナの歯とよく似ていたので、「イグアノドン(古代(こだい)の巨大(きょだい)なイグアナ)の歯」として1825年に発表した。

1824年には、メガロサウルスの歯が発見され、このころから恐竜の存在が人々に知られるようになる。そして、1841年にオーエン博士(はかせ)が太古(たいこ)にすんでいた巨大(きょだい)なは虫類に「ディノサウルス」(恐(おそ)ろしいトカゲ)という名前をつけて恐竜が注目されはじめた。こうして、私たちは大昔に恐竜のいたことを知ったのである。

国内で最大の恐竜の歯の化石が発見された。それはどこだろう?
正解は石川県白山市白峰の白亜紀前期の地層・赤岩層(約1億3000万年前)からティラノサウルスなどで知られる肉食恐竜(獣脚類)のほぼ完全な歯の化石(8・2センチ)が見つかった。

その他には、島根県隠岐の島でワニの歯(新生代中新世前期 約2000万年前)の化石、兵庫県篠山市では小学生が、小型肉食恐竜(獣脚類)の歯(白亜紀前期 約1億4000万〜1億3600万年前)の化石を発見している。どうやら、動物の歯は固いので化石として残りやすいようだ。

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デカ!8・2cm肉食竜の歯の化石…国内最大、石川で発見


石川県白山市白峰の白亜紀前期の地層・赤岩層(約1億3000万年前)からティラノサウルスなどで知られる肉食恐竜(獣脚類)のほぼ完全な歯の化石(8・2センチ)が見つかった。

国立科学博物館(東京)によると、過去、国内で見つかった最大の歯は、熊本県御船町の「ミフネリュウ」(7・5センチ)。専門家は「完全な形で見つかった標本では国内最大」としている。

化石採集家で金沢市の会社員宇都宮聡さん(38)が6月、歯の化石を含んだ石を発見。歯は1本で、幅は最大2・8センチ。

鑑定した白山市の「白山恐竜パーク白峰」元館長の松浦信臣・理学博士(75)と日本古生物学会特別会員の谷本正浩さん(55)は「恐竜の種類は特定できないが、推定体長は約9メートルで国内最大級」と指摘する。

歯は、北陸と岐阜県に広がる日本最大の恐竜化石産地「手取層群」で見つかった。(2008年7月21日  読売新聞)

恐竜化石:お手柄…小学生が歯を発見 兵庫・篠山


日本最古級の哺乳(ほにゅう)類化石が見つかった兵庫県篠山市にある河原で、総合学習の授業として化石探しをしていた市立大山小の6年生(13人)が化石を発見。

白亜紀前期(約1億4000万〜1億3600万年前)の小型肉食恐竜(獣脚類)の歯と確認された。小学生が恐竜の化石を見つけるのは珍しく、同校は「大山(おおやま)竜」と愛称を付けた。21日から同市民センターで公開する。(毎日新聞 2008年8月1日) 

参考HP 日本科学未来館 → http://www.miraikan.jst.go.jp/
福井県立恐竜博物館 → http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
白山恐竜パーク白峰 → http://city-hakusan.com/kyoru_top.html
 

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