ニュースで学ぶサイエンス!このブログでは、最新科学情報をくわしく調べ、やさしく解説!科学がわかります。
1910年のノーベル化学賞はドイツの化学者オットー・ヴァラッハ氏に贈られた。受賞理由は「脂環式化合物の先駆的研究」である。脂環式化合物とは何だろうか?

脂環式化合物は有機化合物のなかまである。
有機化合物
(organic compounds)とは、炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称である。

ただし、グラファイトやダイヤモンドなど炭素の同素体、一酸化炭素、二酸化炭素あるいは炭酸カルシウムなどの化合物は有機化合物には入らない。どれも炭素を含みながら無機化合物とされる。なぜだろうか?


その理由は「有機化合物は生物が産生する化合物」とした歴史的な定義が存在したからである。

実際、植物にしても動物にしても、さまざまな有機化合物で体はできている。しかし、有機化合物でできているのは生物だけではなかった。例えば石油に含まれる有機化合物を調べると、やはり、さまざまな有機化合物が発見されたのである。

有機化合物の分類


有機化合物を分類する方法には大きく分けて2つの分類法がある。1つは炭素同士の繋がり方によって分類する方法。もう一つは、特有の化学的性質を示す官能基によって、分類する方法である。

炭素の繋がり方による分類


この方法では、炭素と水素のみによって構成される分子(炭化水素)を中心に扱う。炭素は、価電子が四つなので単結合や、二重結合、三重結合をする。また、一直線に繋がったり環状に繋がったりする。ここでは、その炭素同士の繋がり方を中心に化合物を分類する。

鎖式か環式か
炭素が、鎖のように繋がっている化合物を鎖式化合物または脂肪族炭化水素(特に炭化水素の場合は鎖式炭化水素)という。また、炭素が環状に繋がっている化合物を環式化合物という。

芳香族か脂環式か
環式化合物のうち、6つの炭素原子が環状をして特別な結合をしているものがあるこれを芳香族化合物(特に炭化水素の場合は芳香族炭化水素)といい環式化合物のうち芳香族化合物以外を脂環式化合物(特に炭化水素の場合を脂環式炭化水素)という。

不飽和か飽和か
炭素同士の結合に二重結合または三重結合を含む有機化合物を不飽和化合物(不飽和炭化水素)といい、炭素同士の結合がすべて単結合の化合物を飽和化合物(特に炭化水素の場合を飽和炭化水素)という。

官能基による分類


この方法では、ある種類の原子がある一定の形に結合したものを官能基と定義し、その有機化合物にどのような官能基があるかによって分類する方法である。

官能基の種類
ヒドロキシ基 −OH アルデヒド基 −CHO カルボニル基 >CO カルボキシ基 −COOH ニトロ基 −NO2 アミノ基 −NH2 スルホ基 −SO3H エーテル結合 −O−
エステル結合 −COO− など

オットー・ヴァラッハ


オットー・ヴァラッハ(Otto Wallach, 1847年〜1931年)はドイツ・ケニッヒスベルク(現カリーニングラード)出身の化学者。主にテルペンの研究を行った。

1967年から1869年までゲッティンゲン大学に在籍した。1870年からボルン大学のフリードリヒ・ケクレに師事する。その後はボンに移って薬学の教授となった。1876年以降はゲッティンゲン大学の教授となり、1931年に死去するまでその座にあった。1880年にヴァラッハ転位、1887年にロイカート・ヴァラッハ反応を発見、1910年には脂環式化合物の先駆的研究の功績によって、ノーベル化学賞を受賞した。(出典:Wikipedia)
 

鎌田真彰の化学有機化学―合格点への最短距離 (大学受験Do Series)
鎌田 真彰
旺文社

このアイテムの詳細を見る
有機化合物の構造決定―スペクトルデータ集
E. プレシュ,C. アッフォルテル,雨宮 成,P. ブュールマン
シュプリンガーフェアラーク東京

このアイテムの詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ ブログ検索 ブログランキングへ ランキング ←One Click please