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今度は中国製冷凍「いんげん」
10月15日また中国製冷凍食品に農薬「ジクロルボス」が検出された。1月末に発覚した中国製冷凍ギョーザ事件も解決しない間に、またしても起きた今回の事件、今回農薬が検出されたのは「いんげん」の入った冷凍食品であった。

その後の警視庁科学捜査研究所の懸命の調査で意外なことが分かってきた、前回は回収した他の冷凍食品からも農薬が検出されたが、今回、回収した59袋の「インゲン」からは検出されなかったのだ。

また、警視庁が肉眼で袋を調べた際には通気口以外の穴や傷は見当たらなかったが、科学捜査研究所で詳細に調べた結果、約1ミリの穴が見つかった。この穴から注射器で農薬を注入することは可能だという。

我が国は食料自給率40%
こういった状況を考えると、どこで混入したか特定するのは難しい。舛添要一厚生労働相は17日の会見で「これ以上に検査方法があるかというと、非常に難しい」と述べ、検疫など現在の体制で、人為的な毒物混入を未然に防ぐのは困難な見方を示した。

舛添厚労相は「日本に来てもジクロルボスを混入させることは可能。そういう場合はわからない」と話し、製造者や小売店、消費者が「みんなで注意する」ことが防御策になるとした。「加工品を一つ一つ調べていると、(商品が)使い物にならなくなる。非常に悩ましいところ。カロリーベースで6割を海外からの輸入に頼っている。輸入が途絶えると私たちの生活が成り立たないジレンマもある」と述べた。私たちの国の食糧自給率は約40%しかないのも問題だ。

実際にこのような食品にあたってしまったらどうすればよいのだろう?

石油のようなにおいに注意
新聞によると、インゲンを食べて体調不良を訴えた東京都八王子市の主婦(56)の証言を載せている。「味見のため5センチぐらい口に入れて、インゲンを2、3回かんだらむかむかして息苦しかった」「オエッという感じがして、吐き出した。口の周りがしびれたような感じだった」という。袋の中は「石油のようなにおい」がしたという。

警視庁の調査の結果、販売したニチレイフーズ輸入の中国製冷凍食品「いんげん」(250g)から、有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」国の基準0.2ppmの3万4500倍にあたる6900ppm検出された。この濃度はほぼ原液の高濃度であり、とても残留農薬とはいえない。当面は各家庭では、調理するときに石油のような臭いに気をつけるしかなさそうだ。

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【中国製インゲン】イトーヨーカドーの59袋から殺虫剤検出されず


中国製冷凍インゲンから高濃度の有機リン系殺虫剤ジクロルボスが検出された問題で、被害が出たイトーヨーカドー南大沢店(東京都八王子市)から回収した同一製品の59袋からはジクロルボスが検出されなかったことが20日、警視庁捜査1課の調べで分かった。警視庁は全国のイトーヨーカドーや系列店から同時期に製造された製品を回収し、順次成分鑑定を進め、混入経路の特定を急ぐ。

問題のインゲンは、警視庁の鑑定でも国の基準値の2万3000倍以上にあたる4600ppm以上のジクロルボスを検出。ジクロルボスを含む殺虫剤が日本国内で広く市販されていることから、詳細に成分鑑定を行い、市販品の成分と一致しないかも調べる。

警視庁はジクロルボスが人為的に混入された疑いが強いとみて捜査。袋の通気口付近に約1ミリの穴が開いていたことから、この穴から混入された可能性もあるとみて調べている。(2008.10.20 産経ニュース)

参考HP Wikipedia「ジクロルボス」・アイラブサイエンス「中国ギョーザからジクロルボス検出」 → http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/e/473ccbe9a3ea22d950fab1dd88a5c851
 

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