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砂漠化とは?
2008年7月5日に放映されたテレビ朝日「地球危機2008」は示唆に富んだ素晴らしい番組である。今日はそのテーマの一つ「サハラ砂漠〜消えゆく世界遺産の町」で語られた「砂漠化」について調べてみたい。

砂漠化とは何だろうか?

乾燥地域や半乾燥地域において、気候上の変動や人為的な要因により、土地がやせて、植物が育たなくなって、最後には砂漠になってしまうことをいう。

砂漠化の多くは、人類の活動によって引き起こされたものである。例えば、牛や羊などの家畜の餌のために放牧し草を食べ尽くしたり、農耕地の拡大による森林伐採焼き畑農業による開墾などは砂漠化を助長している。現在、アマゾンの熱帯雨林を伐採し、農地を拡大していることが問題になっている。

ところが、ここで注目されているのは、地球温暖化による砂漠化である。

地球温暖化で砂漠化が加速する?
地球温暖化は、一部の地域には多量の雨を降らすが、一方、他の地域では、雨の降らない干ばつも同時に引き起こす。日本では今年ゲリラ豪雨など、一ヶ所に集中した雨が降ったのは記憶に新しい。ところが世界のある地域では降水量が減り、干ばつが起きている。

西アフリカ、モーリタニアの世界遺産の町「シンゲッティ」は、サハラ砂漠の真ん中にあるオアシスの町。かつてはイスラム教のメッカ巡礼者の中継地として栄えていた。1960年代には100〜150ミリ程度の年間降水量があった。ところが現在は0〜50ミリ。

かつて幅50メートルの川が流れ、沢山の樹木が生い茂っていたが、1970年代に降水量が減り始めると、川は干上がり、瞬く間に砂漠化が進んだ。以前、はるか彼方にあった砂丘が、いまや津波のように町を襲い始めている。

なぜこのように、極端な降水量の差ができるのだろう?

湿潤断熱減率と乾燥断熱減率
地球上で、一番太陽エネルギーを受けるのは赤道付近である。このため、赤道付近には絶えず上昇気流が発生、水蒸気を含んだ空気は上空で雲をつくり雨を降らせる。空気は上昇すると温度は下がるが、上空で水蒸気が水に変わるときに、温度が上昇する性質がある。

このため湿った空気が上昇して気温が下がる割合(湿潤断熱減率)と、乾燥した空気が上昇して気温が下がる割合(乾燥断熱減率)では湿った空気の方が小さくなる。

この結果、赤道付近で上昇した空気は雲をつくった後、乾燥して気温が上がる。その空気が北に循環し、サハラ砂漠上空で下降気流となる。空気は下降すると気温が上がるので、いつも熱風が吹き下ろすしくみになっている。現在、地球温暖化で赤道付近の上昇気流が活発化。サハラ砂漠がますます、高温乾燥化しているという。

フェーン現象と砂漠化
これと似たしくみは日本でも見られる。日本の冬に太平洋側で見られるフェーン現象がそれである。冬場シベリアからの季節風により、北よりの風が吹く。乾燥した北風は日本海で水蒸気をたっぷり吸収する。

この空気が日本アルプスを越えるときに、上昇して雲をつくり多量の雪を降らせる。ところが雲をつくるときに気温は上がる。この空気がアルプスを越えて、太平洋側に吹き降りてくると気温が上がり、乾燥した風が吹く。これがフェーン現象である。このため冬は日本海側はいつもどんよりした天気で、太平洋側は乾燥して、よく晴れた日が続く。 

気温減率とは?


気温減率(きおんげんりつ)とは、高度が上がるに従って大気の気温が下がっていく時の割合をいう。

空気の塊が上昇することを考えると、その空気の塊が外部との熱のやり取りがない場合(断熱変化という)、周りの気圧が下がるのに伴って空気塊は膨張し、その膨張にかかる仕事のエネルギー消費の分は内部エネルギーを使用するため空気塊の温度が下がる。

乾燥空気の場合にはこの割合が1km上昇するごとに9.8度下がる。これを「乾燥断熱減率」という。また水蒸気が飽和状態になると水蒸気が凝結し、放出される凝結熱によって空気塊が暖められるので気温が下がる割合は1km上昇するごとに5度ほどでこれを「湿潤断熱減率」という。(出典:Wikipedia)

参考HP Wikipedia「砂漠化」・地球危機2008「サハラ砂漠〜消えゆく世界遺産の町」 → http://www.tv-asahi.co.jp/chikyu-kiki/corner.html

 

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