ナノバブルで癌細胞が減少

 2008年11月28日の報道ステーションで、「癌細胞が減少する」というナノバブルの実験結果が報道された。多くの人があの番組を見ていて、報道ステーションには問い合わせが殺到した。  

私も見ていて、番組では「オゾンナノバブルを通すと癌細胞が70%減少した」「牡蠣の殺菌に使うと効果が上がった」「カマボコなど食品に混ぜると食感がよくなった」など紹介したが、中でも驚いたのは「塩分濃度1%、酸素ナノバブルの中で、淡水魚のコイと海水魚のタイがいっしょに泳いでいる」という不思議な映像であった。



 報道ステーションのホームページを見るとナノバブルは株式会社REO研究所が開発したとのこと。そちらのホームページを見るとくわしいことが分かる。

参考HP 株式会社REO研究所 → http://www.reo-ri.co.jp/index.html


 ナノバブルとは何か?

 ナノバブルはナノ単位の大きさの気泡。水の浄化作用、生体への活性化の作用がある。発生時に気泡の直径が10マイクロメートル(100/1mm)〜数十マイクロメートル以下が「マイクロバブル」、気泡の直径が数百ナノメートル〜10マイクロメートル(100/1mm)以下で「マイクロナノバブル」、さらに数百ナノメートル以下の微細な気泡になると「ナノバブル」という。

 ナノバブルは直径が1μm( 1マイクロメートル:100万分の1メートル)以下の超微細な気泡であり、通常はマイクロバブル(直径が50μm以下)が水中で縮小する過程において生成するが、物理的に極めて不安定であるため、通常は短時間で消滅する。

 ところが、REO研究所と独立行政法人産業総合技術研究所は、電解質イオンを含む水の中でマイクロバブルを瞬時に圧壊させることで、ナノバブルの製造と安定化に成功した。マイクロバブルの圧壊の過程で水中のイオン類が気泡周囲に濃縮することで、静電気的な反発力を生じて、気泡が完全に消滅することを抑制していると考えられる。(参考:REO研究所)


 マイクロバブルとは何か?

 マイクロバブル は微細な気泡の事。直径 50μm 以下の気泡になると、通常の気泡とは、異なった性質が現れる。これまで食品の洗浄、殺菌への利用や船舶の摩擦抵抗減少の研究が注目されていた。

マイクロバブルオゾン:難溶解性であるオゾンでマイクロバブルを作ることにより、水中に溶解させる。これによって、水中のウイルスや雑菌などの殺菌を行う。残存性のない強力な殺菌が行える。
船舶への応用:船体と海水の間に、マイクロバブルを流すことにより、船体への摩擦抵抗を減らし省エネルギー化を行う。 (出典:Wikipedia) 

参考HP 小さな気泡の不思議な世界 → http://staff.aist.go.jp/m.taka/index.html
 

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