世界の七不思議「ファロス灯台」

 1912年、スウェーデンのニルス・グスタフ・ダレーンは、灯台や灯浮標(ブイ)などの照明用ガス貯蔵器用の自動調節機の発明をして、ノーベル物理学賞を受賞した。

 彼は灯台や灯浮標に使うアセチレン照明のための自動調節弁を発明。ブイが夜間のみ働くような改良を行い、従来の1/10のガス消費量で長寿命の灯浮標を製作、航海の安全に貢献したという。

 ところで、世界で最も古い灯台は、紀元前279年にエジプトのアレキサンドリア港の入口ファロス島に建てられたファロス灯台といわれている。アレキサンドリアの港に海上から近付く際の目印になった。

 この灯台は、完成までに20年かかり、高さが135メートルもあったという。建造当時は地球上で最も高い人工物の一つだった。こんなに高い塔が本当にあったのか、ちょっと信じられないが、1477年まで立っていたので、1700年以上使われていたことになる。

 建材には大理石が用いられ、ブロック状に切り出したものを積み上げていった。。頂点には鏡が置かれ、日中はこれに陽光を反射させ、夜間は炎を燃やして反射させていた。内部には、螺旋状の通路が設けられ、そこをロバを使い薪を運んでいたと考えられている。

 このファロス灯台は、エジプトのピラミッドと同様に世界の七不思議の一つにかぞえられている。

 

 光波標識とは?

 夜間船が海上を航行するとき、光を出して目印になるものを光波標識という。光波標識には、灯台、灯標、灯浮標、照射灯、導灯などがある。

 このうち陸地から光を発するものは、灯台、照射灯。波のあいだに見え隠れする岩や、浅いところに船が乗り上げないよう、暗礁や、浅瀬などの上に立っているのが灯標。海底につながれ、海の上を漂うものを灯浮標。港の入り口にあり光を発する導灯という。

 これらの光には色がついたものがあり、日本では、水源に向かって右側には、塗色、光色が赤色。また、水源に向かって左側には、塗色、光色が緑色のものを設置している。水源とは港の奥のことをいう。

 ニルス・グスタフ・ダレーンとは?

 ニルス・グスタフ・ダレーン(Nils Gustaf Dalén、1869年〜1937年) はスウェーデンのエンジニア、企業家である。スウェーデンのAGA社の創立者である。1912年に「灯台や灯浮標(ブイ)などの照明用ガス貯蔵器用の自動調節機の発明」でノーベル物理学賞を受賞した。その年ダレーンは実験中の事故で重傷を負い、視力を失っていたことからノーベル賞の受賞には若干の同情による配慮があったとされる。ダレーンの発明によるブイの改良はスカンジナビア地方などの航海の安全に大きな貢献があったことが評価された。

 スウェーデンのステンストルプに生まれた。シャルマース工科大学で学位を受けた後、Henrik CelsingとDalén & Celsing社を設立した。Svenska Carbid & Acetylen 社(後のAGA社)でも働き、アセチレン照明のための自動調節弁を発明し、ブイが夜間のみ働くような改良を行い、従来の1/10のガス消費量で長寿命で保守の工数を減らした灯浮標を製作し、航海の安全に貢献した。1909年AGA社の社長になった。1912年の初めガス爆発にあい、視力を失うが、1913年には社長に復帰し1937年まで経営を続けた。(出典:Wikipedia)

参考HP Wikipedia「ニルス・グスタフ・ダレーン」「ファロス灯台」
株式会社ゼニライトブイ → http://www.zenilite.co.jp/
灯台の部屋 → http://wsoft.hp.infoseek.co.jp/toudai/toudainoheya.htm


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