哺乳類の特徴

 哺乳類の「哺乳」とは乳を飲ませて育てることである。多くのものが胎生で、乳で子を育てるなかまである。 哺乳類の先祖は中生代三畳紀に、爬虫類より分かれて誕生した。

 哺乳類に属する動物の種の数は、およそ4,500種であり、セキツイ動物の約10パーセント、動物全体の約0.4パーセントにあたる。このうち日本には、外来種を除くと約100種が生息する。生活場所は赤道から北極・南極まで、陸上だけでなく水中にも様々な種類が存在する。



 体表を覆う体毛をもち、体温の発散を防いでいる。(爬虫類は体毛をもたず、鳥類では羽毛が体表を覆う)

 呼吸は肺呼吸であるが、横隔膜を使うのは哺乳類だけである。心臓に2心房2心室をもつ。赤血球は無核で、その形は円盤状である。(ラクダ目では楕円状・鳥類等の赤血球は有核)

 子を産んでなかまを増やす胎生である。ただしカモノハシは卵生である。 

鳥類と同じく、体温をほぼ一定に保つ恒温動物であるものがほとんどを占める。ただし、ナマケモノのように変温動物的体温調節を行う物もある。


 世界で一番大きな哺乳類は何だろう?

 正解はシロナガスクジラで最大体長32m,体重100-200tにもなる。陸上ではアフリカゾウで体長は600-750cm,体重はオスは5,000-7,000kg、メスは2,500-3,500kgにもなる。

 シロナガスクジラは全海域に生息し、回遊する。多くの個体が夏は、オキアミが豊富な北極海・南極海の積氷まぎわまで回遊し、冬には熱帯または亜熱帯で繁殖を行う。オホーツク海など付属海にはあまり入らない。繁殖期や子育ての期間を除き、基本的に単独で行動する。

 アフリカゾウはサバンナや森林に生息する。メスとその幼獣からなる3-10頭の群れを形成。オスは生後12-16年で群れを離れ、単独生活や若いオスのみの群れを形成する。食性は植物食で、植物の葉、枝、樹皮、果実などを食べる。1日あたり100-300リットルの水を飲む。象牙目的の乱獲などにより生息数は減少している。


 世界一小さな哺乳類は何だろう?

 正解はトウキョウトガリネズミである。体長約50mm,体重約1.5〜2gしかない。
おもしろいことに、このネズミ名前はトウキョウなのに北海道にしか棲んでいない。なぜだろう?

1906年に北海道で初めて発見されたが、発見者が外人で標本ラベルに「エゾ(Yezo)・蝦夷」を「エド(Yedo)・江戸」と誤表記したのが名前の由来となっている。その後蝦夷は北海道に江戸は東京に名前を変えた。


 世界一速く走る哺乳類は何だろう?

 正解はチーターである。時速115km/時で走る。主にアフリカのサバンナに生息している。初速から数秒で最高時速である時速100-115kmに達する。しかし疾走できる距離は概ね200m程度、最大でも500mと短い。この脚力を生かしてガゼルやインパラ等の小型の草食獣を追い詰め、捕食する。狩りの成功率は50%と、単独で狩りをするなかでは高い。

しかし、狩りに成功してもブチハイエナやライオンといった他の肉食獣に獲物を横取りされることがよくある。チーターは格闘に適応した体を持っていないために、他の肉食動物(特に集団性の動物)との闘争は避ける。鳴き声は小鳥のようである。


 ちょっと変わった哺乳類

 哺乳類なのに卵生のカモノハシ

 単孔目(カモノハシ目)は、現存する哺乳類としては唯一、爬虫類や鳥類のように卵を産むグループとして知られている。(大部分の鳥類と同じように)母親が卵を温めて子を孵化させ、孵化した子は(他のすべての哺乳類と同じように)母乳によって育てられる。母親は他の哺乳類のような乳首をもたず、子は母親の乳腺から染み出した乳をなめとる。雄の後ろ足に「けづめ」がある。

カモノハシが卵生であって、しかも嘴を持つことから、通俗書では時に「単孔類は鳥類と哺乳類の中間型」と説明されていることがある。これは全くの間違いであり、爬虫類段階から哺乳類が進化する早い段階に分岐したものと考えられる。嘴は見かけ上の類似にすぎず、構造も異なる上、近縁のハリモグラには嘴はない。


 未熟児を袋でそだてる有袋類

 カンガルーやタスマニアデビル、オポッサムなど有袋類は、現生哺乳類の主流である有胎盤類と異なり、胎盤をもたないため、子宮内で子どもを育てることができない。このため、未熟な状態で生まれた子どもを、育児嚢で育てる。育児嚢は通常腹部にある袋で、中には乳頭があり、子どもはこれをくわえて母乳を摂取する。

恒温動物ながら有胎盤類に比べ体温調節機能がやや低いが、カモノハシ目(単孔類)の動物よりはその機能が高い。(参考HP:Wikipedia)



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