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傷ついたトキ 死亡確認
9月25日佐渡市新穂正明寺(にいぼしょうみょうじ)で、10羽のトキが放鳥された。野生のトキが放たれるのは1981年以来、27年ぶりのことであった。その後どうなったであろうか?

残念なことに1歳のメス1羽が、佐渡市中央部の加茂湖近くの林で死んでいるのが確認された。このトキは放鳥約1カ月後の10月下旬から2歳のオスと行動を共にしており、つがいの形成に期待が寄せられていた。しかし、今月9日には餌場に約5時間もうずくまるなど、どこかケガをしたのではないかと思われた。

黒っぽい鳥に襲われたとの目撃情報もあった。死亡現場は半径10メートルの範囲で羽根や骨の一部が散乱しており、ケガをして動けなくなったところをタヌキなどに襲われた可能性があるという。

海を渡るトキ 想定外100km移動 
放たれたトキ10羽のうち1羽は海を渡った。11月8日、メスの1羽が山形県境に近い新潟県関川村で見つかった。思わぬ賓客の訪れに、人口約7000人の過疎の村には、人が押し寄せ、ちょっとしたフィーバーになっている。

環境省にとっては想定外だった。絶滅回避のため1981年、野生のトキ全5羽を捕獲して以来、人工飼育の状態での情報しかない。留鳥で渡り鳥のように大陸間移動しないことは知られていたので、海を渡り50kmも離れた本州まで飛ぶとは考えられていなかった。そこから関川村までも50kmほどあり、このメスのトキは約100kmも移動したことになる。

佐渡トキ保護センターの初代所長だった近辻宏帰さん(65)は「追い風に乗り、上空から見える山影に向かって飛んだのでは」と予想する。関川村には棚田が広がり、餌となるドジョウのいる小川が流れ、営巣木のナラが茂る。トキの生息には適しているようだ。

これで放鳥された10羽のうち行方不明になっていた2羽のうち1羽を発見。1羽は死亡残る7羽は佐渡市内に確認されている。

環境省トキの分散飼育地決定
トキはまだ数が少なく、鳥インフルエンザなどの感染症によって、再度絶滅することも考えられる。絶滅回避を目的に2007年12月、2ペア計4羽が多摩動物公園(東京都)に緊急措置として移されて始まった。

トキの分散飼育地を検討していた環境省は19日、石川県と島根県出雲市、新潟県長岡市の3自治体を飼育地に決めたと発表した。早ければ来年度にも同県佐渡市の佐渡トキ保護センターで飼育・繁殖しているトキから2ペア計4羽ずつを移送し、分散飼育を始める。
 

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