明けましておめでとうございます!このブログでは、最新ニュースで科学を学びます。くわしく調べ、やさしく解説!みるみる科学がわかります。
2008年の大晦日にて
2008年もいろいろなことがあった。景気の面で見ると前半と後半では天国と地獄のような変化があった年であった。テレビでは、この不景気から脱出するための方法を紹介している。

結局の所、ひと言で言えば「よい仕事をする」に尽きるのではないかと思う。まだまだ自分のできることがあるのではないか?といつも考え続ける事が大切だと思う。

最近感心したのは、不景気にもかかわらず、売り上げを伸ばしたユニクロだった。「寒い季節をより過ごしやすく」という衣料メーカーの基本に立って「よい仕事」をしていたと思う。

2008年を振り返ってBadnews
2008年2月には中国のメタミドホスなどの毒入りギョウザ事件が起きた。9月にはメラニンの混入事件、国内でも事故米など食品偽装問題があり食の安全を脅かされた。

また4月〜5月にかけて硫化水素による自殺がはやった。あまり危険性の知られていない化学物質がニュースに流れ、化学物質を見直すきっかけにもなった。

災害としては5月に四川省の大地震、日本でも6月に岩手宮城内陸地震があり多くの犠牲者を出した。7月には首都圏を襲ったゲリラ豪雨が話題になった。11月には芸能人だけでなく、一般人や大学生も大麻に手を出す事件に驚いた。

2008年を振り返ってGoodnews
よいニュースとしては、何といっても南部、小林、益川、下村各氏の日本人が4人も受賞したノーベル賞があった。またラスカー賞を受賞したスタチンの発見者遠藤氏もいる。トキやアホウドリの保護活動も進んだ。洞爺湖サミットでは批判もあるが、私は日本の主張を通せたと思う。北極海の氷は今夏も少なくなった。

技術面では、iphoneやブルーレイ、新型ディーゼルの発表、鉄原子を使った新超伝導材料の発見、薄型太陽電池の発表、癌に効くナノバブル、ダチョウ抗体やT705によるインフルエンザ対策、死んだマウスの細胞からクローン誕生、貴金属を集める古細菌やイグノーベル賞をとった粘菌など、菌類・細菌類の研究も話題を集めた。

宇宙に目を向けると、2007年11月に打ち上げた月探査機「かぐや」から送ってくる観測データによりさまざまなことがわかった。月に水は発見されていないが、今年初めて火星に水の存在が確認できた。国際宇宙ステーションでは日本人宇宙飛行士の活躍が見事であった。また、山崎、古川両氏も宇宙に行くことが決まったのも嬉しいニュースである。スペースシャトルの後継機「HTV」が公開され、今後の活躍が楽しみである。

2008年未来を創る10大科学ニュース  アイラブサイエンス選


以上を振り返り、未来を造るのに必要だと思われるニュースベスト10を発表する。

第10位 不景気に負けないユニクロ!人気の「ヒートテック」とは何か?
第9位 蘇れ!絶滅危惧種「トキ」「アホウドリ」!
第8位 四川大地震・岩手宮城内陸地震
第7位 洞爺湖サミット
第6位 ゆらぐ食の安全 中国毒入りギョウザ・国内食品偽装事件
第5位 日本人宇宙飛行士の活躍と国際宇宙ステーション計画
第4位 夢のシール型太陽電池と透明太陽電池
第3位 「かぐや」月探査で成果
第2位 祝!遠藤章博士「ラスカー賞」受賞「スタチン」の発見で
第1位  祝!南部・小林・益川・下村各氏ノーベル賞受賞

次に各順位のコメントをする。

第10位 不景気に負けないユニクロ!人気の「ヒートテック」とは何か?
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 http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20081224 
世の中は不景気だというがこの会社は違うようだ。何も難しいことをしているわけではない。寒い冬を暖かく過ごすための良い品を考えただけだ。不景気対策はこんな所にあるのかもしれない。ヒートテック自体は数年前の技術である。今年はレーヨンにアミノ酸を練り込んで、さらに肌ざわりを良くした。我々も良い仕事を追求していこう。

第9位 蘇れ!絶滅危惧種「トキ」「アホウドリ」!
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20080926
環境省は絶滅危惧種を保護する活動を地域と一体になって行っている。国の取り組みとしては大変素晴らしい。米国では「レンジャー」という自然保護官(公務員)の仕事に人気があるという。国立公園を保護するために活躍する環境のエキスパートだ。我が国でも2005年から始まっているが、まだ少数しか採用されていない職種である。こういう環境を守る職員をもっと増やすことも、良い環境対策、雇用対策になると思う。

第8位 四川大地震・岩手宮城内陸地震
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20080513   
岩手宮城内陸地震では断層が動き、山一つが崩壊し道路が寸断されたのは記憶に新しい。我が国の山々は植林したスギが密集したまま放置され荒れ放題。スギを間引かない森の中は日が差さず、下草は枯れる。このため、エサのなくなったシカやイノシシはエサを求め、里に下りてきて畑を荒らすケースが多発している。スギの花粉症も問題だ。国は山の環境を正常化する公共事業を立ち上げ、職員を増やすのも、良い雇用対策になると思うがいかがなものだろうか?

第7位 洞爺湖サミット 
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20080706
「あなたとは違うんです」が2008年の流行語大賞に入ったが、私は福田首相は良くやったと思う。まさに普通の総理大臣とは違うはたらきをしていた。私は堂々と「総理大臣は一般人と違う」と言ってもよいと思う。特にその成果が出ていたのが洞爺湖サミットのセクター別アプローチと、2050年CO2半減計画。京都議定書は一律に温室効果ガスの減少量を国に割り当てるだけ。我が国は石油ショックなどを乗り越え、すでにCO2量を減らしてきた。その成果を入れて計算するのがセクター別アプローチである。

第6位 ゆらぐ食の安全「中国毒入りギョウザ」と「国内食品偽装事件」 
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 http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20080201
食の安全がゆらいだ2008年、食の安全を守る食品Gマンを増員するのも雇用対策になると思う。麻生政権はいったい何をやっているのだろう?「100年に1度の不景気対策が最優先」だと言っておきながら、お金をばらまくだけの方針しか示せない。しかも決定が遅い。田中角栄氏がやったような、日本列島改造論まで行かなくてもよいが、不景気のセオリー通り、公共事業を立ち上げるのはどうだろうか?

第5位 日本人宇宙飛行士の活躍と国際宇宙ステーション計画 
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20081225
スペースシャトルの後継機「HTV」や「H-2B」ロケットは素晴らしい技術だ。夢のある宇宙飛行士を増員するのもよい公共投資だ。全国の新幹線の整備も終わったわけではない、宮崎県などのように高速道路をほしがっている地域も多い。新幹線や道路増設などの公共事業を多数立ち上げることも失業者対策になる。公共事業のための予算は、財務省の造幣局で札束を大量に造り、貨幣価値を下げれば、円高対策にもなると思うがいかがなものだろうか?

第4位 夢のシール型太陽電池と透明太陽電池
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20080913
日本の電池の技術は世界のトップレベル。欧米に比べ遅れている新エネルギーについては、日本が得意な太陽電池の分野で世界一の座を奪還したい。ドイツのように、法律を変え太陽電池で発電した余剰の電気は通常の5倍で国が買い取るようにすれば、民間にも一挙に普及するのではないだろうか?また電気自動車に使われているリチウムイオン、燃料電池とコジェネレーションが一体になった燃料電池コジェネレーションの普及も省エネ効果が期待できる。

第3位 「かぐや」月探査で成果
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20081029
我が国の月探査機「かぐや」が打ち上げられたのは2007年11月、今も「かぐや」の優れた観測機器は月の観測を続けている。2008年の4月にはこれまでの観測データをもとに世界初の月の詳細な地形図ができた。同月、重力観測の結果、月の裏側の重力より表側の重力が大きいことがわかった。これにより長い間の謎であった「なぜ月の模様はいつ見ても同じなのか」があきらかになった。10月には南極点近くで氷があると有望視されていた「シャックルトン・クレーター」内部の撮影に成功。画像分析では、氷を確認することはできなかった。まだ地中に隠されている可能性は残る。

第2位 祝!遠藤章博士「ラスカー賞」受賞「スタチン」の発見で
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20080917
2008年はバナナダイエットが流行した。近くのスーパーには一時バナナがなくなる補のの人気だった。やはり健康のため、体重をコントロールすることは大切。「スタチン」はメタボリックの味方である。心筋梗塞と脳卒中の予防のために、世界で3000万人が使う。「スタチン」は「ペニシリン」も青カビから発見された。遠藤博士がスタチンを発見したのは1973年、スカラー賞の受賞までは35年。博士は好きだから研究を続けられたと言う。博士はよい手本を示している。我々も好きなことで誰かの役に立とう。そして、評価を受けてみよう。

第1位  祝!南部・小林・益川・下村各氏ノーベル賞受賞
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http://blog.goo.ne.jp/liberty7jp/d/20081008
2008年度の科学ニュース第1位は文句なく、日本人4人が受賞したノーベル賞である。日本の頑張る研究者達が、世界的に認められるのは嬉しい。4人の内3人は「素粒子物理理論」の研究者。振り返ると日本人でノーベル物理学賞を受賞した、中間子の湯川秀樹氏、くりこみ理論の朝永振一郎氏、ダイオードの江崎玲於奈氏、ニュートリノの小柴昌俊氏はすべて「素粒子」という最小の粒を扱った研究者達である。9月10日には宇宙の謎を解く「LHC」がついに運転開始。「LHC」は世界最大の加速器では、質量が存在する謎、ビッグバンやブラックホールの謎を「素粒子」レベルで解明するという。

いかがでしたでしょうか。アイラブサイエンス「未来をつくる2008年科学10大ニュース」少しでも、明日をつくるヒントが科学の面から得られれば...そう思い毎日を過ごしています。今年1年が皆様にとって最良の年であるようようにお祈り申し上げます。それでは皆さん今年もよろしく!
 

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