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「テストステロン」と「エストロゲン」
テストステロンというと男性ホルモンである。ドーピングの筋肉増強剤として使われる。エストロゲンというと女性ホルモンである。この2つは非常に似ている構造をしている。構造式を見るとほとんど同じように見える。

実際、これらの物質は男女双方が持っている物質なので、さらにややこしい。ただ、男性にはテストステロン、女性にはエストロゲンの量が多く強く作用するのは間違いない。

これらは性ホルモンであり、第二次性徴を促進する。すなわち、男性は男らしく、女性は女らしくする働きがある。

その働くしくみは、細胞にあり、ホルモンが、細胞のその受容体に結びつくとホルモンと受容体の複合体は核内へ移動し、特定の遺伝子の転写を活性化する。

これらの働きは多岐にわたっており、まだ、わかっていないことも多い。毎日のように科学者達が、様々な働きを研究しており、ユニークな結果を発表している。

幸せな男性は「テストステロン」が減少する?
先日、NHKの「解体新ショー」では“「幸せ太り」ってホント?”というテーマで劇団ひとりが、ユニークな「テストステロン」の働きについて説明している。

それによると、パートナーとうまくいっている「幸せな」男性は、男性ホルモンの1つ、テストステロンの分泌が減る傾向がわかった。テストステロンには体を筋肉質にするのを助ける働きがあるので、テストステロンが減ると筋肉が減る。従って代謝が落ち、その分脂肪が蓄積されやすくなる...というもの。

番組では結婚していない男性達と、結婚している男性達を比較して見せているが、確かに結婚している男性達の方が、体が丸い。独身男性は筋肉がついている。男性は子育てをすることによって、テストステロンの分泌量が減少することも紹介されていた。

なるほど、結婚して子供達に囲まれた、幸せな男性は「テストステロン」が減るのだ。面白い。調べてみるとユニークな研究発表はまだまだあった。

「テストステロン」の意外な?働き
テストステロンはやる気を促し、快楽をもたらすため、米国では鬱病の治療薬としても使用されている。しかし、日本では使用が認可されていない。

筋力トレーニングや不安定な興奮(例えば闘争や浮気など)によってテストステロンの分泌が促される。

イリノイ州ノックス大学の心理学者、ティム・カッサーの研究では、大学の学生らに15分間「射撃」させた。すると、唾液から普段の100倍近いテストステロン値を記録した。この事から危険物、あるいは危険な行為が更なる分泌を促すと言える。

プリンストン大学の研究者はテストステロンは痛みを鈍らせる効果があることを発見した。テストステロンを投与されたスズメはされていないスズメより3倍長く痛みに耐える事が出来たという。
 
心理的には闘争本能や孤独願望(1人でいたい、干渉されたくない欲求)を高める作用をもたらす。 前立腺癌や前立腺肥大には男性ホルモンが関係しおり、抗男性ホルモン剤を投与したり、睾丸摘出を行うことがある。

「テストステロン」は女性にもてる?
しかし、男性にとって興味があるのは、やはり女性との関係だろう。どうしたら男は女に持てるのか?

女性が筋肉の発達した男性にひかれるのは、筋肉の発達した男性にテストステロンを感じる本能があるからだという。

女性はこのホルモンに弱く、年齢に関係なくこのホルモンの多い男性に憧れを感じる。はっきり言えばこのホルモンを多く分泌させれば、男性はモテるようになる。

ならば、テストステロンを多く分泌させるにはどうすればよいのだろうか?

それにはまず、体力をつけ、筋肉をつけることだ。次に、注目されること。人に見られることでもテストステロンは分泌する。

「テストステロンセーブ」
一方、テストステロンは闘争本能を刺激する。もし、男性の誰もがテストステロンを分泌し放題だと、誰もが闘争的になり、上からの命令にも反抗するようになる。力の強い者だけが生き残る。こうなると人類はとっくの昔に絶滅していたことだろう。

ところが人類はそれほどバカではない。社会というものを作り、できるだけ争わなく、殺し合わなくてもよいような制度を作る方向に進化していった。

テストステロンを大脳皮質でコントロールできるように人間は進化したのだ。具体的に言うと、人間は地位の上下関係を計算し、自分より目上だと思う人間に対して接する時は、テストステロンの分泌量をセーブし、自分より格下の人間にはテストステロンを放散させるという芸当ができるように進化した。

また、テストステロンは頭を働かしている時に、分泌が抑えられることもわかっている。人類は頭を使うことで、うまくテストステロンを調節してきたのだ。これを「テストステロンセーブ」という。男性はテストステロンを上下させることができる画期的な生物と言える。

参考HP Wikipedia「テストステロン」「アンドロゲン」・恋愛科学事典 

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