北朝鮮の挑発
2009年4月5日11時半、北朝鮮がついにミサイルを発射した。たとえ、衛星目的で打ち上げたにしても、2006年10月9日に地下核実験を成功させた北朝鮮は、これにより、核弾道ミサイルを打ち上げる能力を手に入れたことになる。また、衛星を打ち上げる場合には、スイスの関連機関に許可を得る国際ルールがあるが、何の許可も得ていない。
秋田や岩手の人達の気持ちはどうだったであろうか?これを「自分の国が危ない」と考えないで、怒らない日本人がいたら、よほどの平和ボケであろう。(私もそうであったが)考えてみよう、ロケットが衛星をつんでいたとしても、あなたの頭の上を何の許可も得ずに、実験的に飛んでいる。それではたして、気分がよいだろうか?
何で北朝鮮は、中国やロシアでなく日本の上空にロケットを飛ばしたのだろうか?なぜ北朝鮮は、日本人を何十人も拉致しているのに、再三の抗議を無視し続けるのだろうか?横田めぐみさんの両親は、ウソの証言を何十年も続けているのではない。あなたの家族が拉致されたらどうするのだろう?
(出典:Wikipedia)安保理決議違反
そういう意味で、今回即座に抗議した、政府の対応は評価できる。
麻生総理大臣は、「極めて挑発的な行為である。安保理決議違反であり、国際社会と協力して対応したい」河村官房長官も「極めて遺憾だ。北朝鮮に厳重に抗議する」と述べた。
国際安保理違反だと言っているのは、日本、米国、仏国。しかし中国、露国は慎重な構え。中曽根弘文外相は国連安全保障理事会の緊急協議に関し「中国とロシアは地域の脅威という懸念は共有しているが、今のところは慎重だ。多少の温度差もある」と述べている。
安保理とは?
安保理とは、「国際連合安全保障理事会」の略称で、国連の事実上の最高意思決定機関である。その目的や権限は、国際連合憲章に定められていて世界の平和と安全の維持に対して重大な責任を持つことが規定されている。
その常任理事国である米国、英国、露国、仏国、中国は、1国だけで拒否権を持つ。
今回のミサイル問題、中国、露国が、慎重な姿勢であるから、おそらく安保理決議は得られまい。2国とも当事者でないからである。もし、中国や露国に向かって、ロケットを打ち上げていたらどうなるだろうか?ただでは済まない。
NHK「アジアの一等国」< /p>
NHKの「JAPANデビュー・第1回アジアの“一等国”」をご覧になったであろうか?番組の始め、過去の日本の戦闘シーンを見せられた。「この桜が咲く、華やかな季節に、何で過去の暗い歴史を番組にするのだろう?」そう思ってチャンネルを変えようと思った。いやまてよ...。
NHKは不祥事もあったが、伊達に受信料を取ってはいない。センスのよさは認められる。「サイエンスZERO」や「ためしてガッテン」「そのとき、歴史は動いた」...などの番組は最新の研究をもとに、わかりやすく説明している。「何かあるのかも...」と思って見ていた。
明治維新以降、富国強兵政策をとった日本。1895(明治28)年には、日清戦争に勝利するまでになった。このとき日本は、台湾を割譲され、初の植民地統治を始める。英のインド統治やフランスのアルジェリア統治にならい、植民地をもつことで「一等国」をめざしたのだ。
「三等国」?だった台湾
当時、国際間では「一等国、二等国、三等国」という考えがあった。植民地を持ち英やフランスのように自国の言語で、住民をしっかり教育して、統治できる国が「一等国」、ただ国を支配するのは「二等国」。他国の言われるままになる国は、「三等国」と言われた。
そんな国際常識?の中で、日本は「一等国」を目指した。統治された当時の台湾人は、現在80才。今でも流暢に日本語を話し書く。日本人の言われるまま、一生懸命日本語を学んだ人が多かった、台湾は当時「三等国」であった。どんなに日本語を学んでも、日本人からバカにされた。当時を思い出し、80才の台湾人達は涙を流した。「私は中国人なのに中国語で文章を書けない。何でバカにされ、あんなに悔しい思いをせねばならないのか?」
その後、一等国を目指した列強国の植民地政策は、ことごとく失敗していく。国が違えば、言葉や習慣、伝統がまったく違うからだ。しかし、三等国であった国々の中には、アフリカ諸国など未だに自分を見いだせない「混乱」の中にある国も多い。そして日本人も自分たちが、何者であるかはっきり、見つけ出さずにいる。
日本は真の国家か?
当時のような「一等国」を目指す愚かさはわかった。そんな過ちは二度と起こすまい。しかし、今の日本、北朝鮮に何をされても、言いなりの「三等国」であってよいのだろうか?私は日本人自身、真の日本が何であるか、未だにわかっていないように思える。
今回の北朝鮮のミサイル問題、もし、米国や中国、露国に向かって、ロケットを打ち上げていたらどうなるか?ただでは済まない。イラクやアフガニスタンのようにあっという間に占領されているはずだ。日本はなめられている。真の日本は何なのか?
今回、NHKの「JAPAデビュー・第1回アジアの“一等国”」と言う番組を見て、日本が真の国として認められるかどうか、今、国際社会で再び、問われているような気がしてならない。この番組は「今までは、米国が保護していてくれたが、自立しなければならない、そんな時期が来ている」と訴えている!...そう思うのは私だけだろうか?
参考HP NHKスペシャル JAPANデビュー「第1回アジアの一等国」
PKO新時代―国連安保理からの証言 川端 清隆,持田 繁 岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
本当はどうなの?今の北朝鮮 (中経の文庫) 鄭 銀淑 中経出版 このアイテムの詳細を見る |
��潟�<�潟��
コメント一覧 (2)
週刊新潮読みました。あの番組は偏向している印象を受けました。我が国の番組は、たしかにNHKとお笑い・商業主義の民放に操作されているのかもしれませんね。特に中国の機嫌を伺うような内容になっているのには危機感を感じました。アメリカのオバマ大統領は日本を通り越し、市場として中国との関係を重視しているので、なおさらです。また、一方の情報ですべて判断するのは危険です。いろいろな人の意見を聞かねばならないと思いました。<br>
<br>
ただ、台湾の方の言い分を聞くと日本の統治時代は良い面と悪い面5分・5分であったとのこと。やはり問題があったのも事実だと思います。100点とは行かないまでも80点はほしいところ。そんなの無理でしょうか?<br>
私は日本の行き方は型にはめすぎるところがあり、同じことをしなければ排除する弊習があるように思います。いじめ問題があるのは、その現れだと思っています。
本日発売の週刊新潮に4ページに渡り特集記事が出ています。<br>
この番組の偏向ぶりが一人でも多くの人に伝わる事を願います。<br>
<br>
歴史歪曲と「台湾人」も激怒したNHK「超偏向」番組 <br>
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/