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 冬の南半球 感染者急増
 世界保健機関(WHO)が7月6日公表した同日午前現在の新型インフルエンザの感染状況まとめによると、世界の感染確認者数は94512人で、前回集計の7月3日時点に比べて4591人増え、9万人を突破した。死者は47人増の429人に達した。

 前回集計との比較で最も感染者数が増えたのはアルゼンチンで898人増。オーストラリアも730人増え、冬を迎えた南半球での増加が目立った。累計での感染者数は米国が33902人で最多。続いてメキシコ、カナダ、英国、チリ、オーストラリアなどの順となった。(共同)

 夏でも国内 感染者増加
 夏を迎えても、新型インフルエンザの国内での感染者が拡大し、5000人を突破したことが、厚生労働省の7月24日までの集計で分かった。

 厚労省によると、1週間単位の報告数は5月25〜31日(34人)以降、増加の一途で、今月13〜19日は1502人に達した。都道府県別では大阪府(963人)、神奈川県(438人)、愛知県(403人)の順に多く、13都道府県で100人を超えた。

 ここ神奈川県でも7月16日現在の県内感染者は438人。5月は2人、7月は99人だったが、今月に入り最大で1日57人が感染するなど増加傾向が顕著となっている。厚労省は「真夏でも感染が広がっているが、現状は季節性の流行シーズンのような規模にはなっていない」としている。

 ワクチン製造比の最適公式
 東京大学生産技術研究所の合原一幸・教授、オランダ・ユトレヒト大学の西浦博・研究員らが来年度以降、新型インフルエンザに対しては年間インフルエンザワクチン最大製造量の約8割を、残り約2割を季節性インフルエンザ用に振り向けることで、インフルエンザの全死者数を最小に抑えられる、という研究結果を発表した。

 合原教授らは、限られたワクチン製造能力を合理的に配分するための公式を開発し、現在までの世界各国で得られた新型インフルエンザに関する数値を代入することで、最適なワクチン生産量を計算した。

 90歳以上に抗体
 東京大学医科学研究所・河岡義裕教授らは、新型インフルエンザウイルスは、季節性インフルエンザウイルスと異なり、肺の中で効率よく増殖して重い症状を引き起こすことを明らかにした。

 さらにウイルスについての免疫の有無については、1918年以前に生まれた90歳以上の人が新型インフルエンザウイルスに対する抗体を持つことも初めて突き止めた。1918年というのは、世界中で2,000万-4,000万人が死亡したといわれるスペイン風邪が猛威をふるった年である。

参考HP 読売新聞・毎日新聞・サイエンスポータル編集ニュース 7/13 7/14  

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