科学大好き!アイラブサイエンス!最近気になる科学情報を、くわしく調べやさしく解説!毎日5分!読むだけで、みるみる科学がわかる!
 遺伝子組み換え作物(GMO)
 遺伝子組み換え作物とは、遺伝子組み換え技術を用いた遺伝的性質の改変によって品種改良等が行われた作物のこと。英語ではGM作物、GMOとも呼ばれる。ただし、GMOは一般にはトランスジェニック動物なども含む遺伝子組換生物を指し、作物に限らない。

 遺伝子組換え作物とは、商業的に栽培されている植物(作物)に遺伝子操作を行い、新たな遺伝子を導入し発現させたり、内在性の遺伝子の発現を促進・抑制したりすることにより、新たな形質が付与された作物である。

 第一・第二世代遺伝子組み換え作物
 食用の遺伝子組換え作物では、除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大、などの生産者や流通業者にとっての利点を重視した遺伝子組換え作物の開発が先行し、こうして生み出された食品を第一世代遺伝子組換え食品とよぶ。

 これに対し、食物の成分を改変することによって栄養価を高めたり、有害物質を減少させたり、医薬品として利用できたりするなど、消費者にとっての直接的な利益を重視した遺伝子組換え作物の開発も近年活発となり、こうして生み出された食品を第二世代組換え食品という。

 世界の遺伝子組み換え作物
 遺伝子組換え作物の栽培国と作付面積は年々増加している。2008年現在、全世界の大豆作付け面積の70%、トウモロコシで24%、ワタで46%、カノーラで20%がGM作物である。日本でこれらの作物は栽培されていないが、輸入され利用されている。

 例えば、日本で販売されている食用油や豆腐、醤油、スナック菓子などにはアメリカやカナダから輸入された原料が使われることが多いことから、遺伝子組み換え食品が混入している可能性は高い。

 「不可能」だった青いバラ
 最近「不可能」の代名詞だった青いバラが、遺伝子組み換え(GM)技術によって栽培が可能となり、今秋にも販売される。青いバラの国内生産開始に伴い、日本もいよいよ遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培国の一員となる。(産経新聞 8月08日)
 
 遺伝子組換え作物の開発・利用について、賛成派と反対派の間に激しい論争がある。主な論点は、生態系などへの影響、経済問題、倫理面、食品としての安全性などである。

 生態系などへの影響、経済問題に関しては、単一の作物や品種を大規模に栽培することに伴い、環境に及ぼす影響を遺伝子組換え作物特有の問題と混同して議論されることが多い。

 食品としての安全性に関して、特定の遺伝子組換え作物ではなく、遺伝子組換え操作自体が食品としての安全性を損なっているという主張がある。そのような主張の多くが科学的な批評に耐えられる論拠を伴っていない。

 国内に遺伝子組み換えナタネが...
 今回、環境省は遺伝子組み換えセイヨウナタネが日本の在来ナタネと交雑したとみられる個体を、国内で初めて確認した。ナタネの輸入港や輸送路を対象とした昨年の調査で、三重県松阪市の河川敷から採取した個体を分析してわかった。

 心配されたことが起きてしまったわけだが、日本でGMは栽培されていないはずなのになぜ、交雑したのだろう?

 遺伝子組み換えで作られた、除草剤耐性ナタネは、我が国では栽培はしていないが、年間160万トン程度輸入している。これがこぼれて、港周辺などで自生していることは5年前から確認されてきた。

 環境省が在来ナタネと思われる個体を分析したところ、組み換えナタネの特徴である除草剤耐性に関係するたんぱく質が検出された。その種子から育てた芽にも除草剤耐性を示すものがあり、染色体数が29本で、在来ナタネ(20本)と組み換えナタネ(38本)の中間だったことから、交雑したものと考えられる。

 環境省外来生物対策室は、「組み換えナタネの利用承認の際に交雑の可能性は予想されていた。在来ナタネも元は外来植物で日本産の野生種と言えない」などといっているが、万が一悪影響があった場合に、回復不能となりかねない。

関連するニュース
遺伝子組み換えナタネ、在来種と交雑 環境省確認
 


 遺伝子組み換えセイヨウナタネが在来ナタネと交雑したとみられる個体を、環境省が国内で初めて確認した。ナタネの輸入港や輸送路を対象とした昨年の調査で、三重県松阪市の河川敷から採取した個体を分析してわかった。

 遺伝子組み換えで作られ、特定の除草剤をまいても枯れなくした除草剤耐性ナタネは、年間200万トン程度輸入されるナタネの8割ほどを占める。これがこぼれて、港周辺などで自生していることは5年前から確認されてきた。

 環境省が在来ナタネと思われる個体を分析したところ、組み換えナタネの特徴である除草剤耐性に関係するたんぱく質が検出された。その種子から育てた芽にも除草剤耐性を示すものがあり、染色体数が29本で、在来ナタネ(20本)と組み換えナタネ(38本)の中間だったことから、交雑によると考えられた。

 環境省外来生物対策室は、「組み換えナタネの利用承認の際に交雑の可能性は予想されていた。在来ナタネも元は外来植物で日本産の野生種と言えない」などとして生物多様性に悪影響を与える事例とはみなしていない。

 一方、組み換えナタネの監視を続ける河田昌東・遺伝子組み換え情報室代表は「組み換えナタネがはびこってしまってからでは、悪影響があった場合に回復不能となりかねない」と対応の必要性を主張している。(asahi.com 2009年8月17日) 

参考HP Wikipedia「遺伝子組み換え作物」 

GMO グローバル化する生産とその規制 (農林水産政策研究叢書)
藤岡 典夫,立川 雅司
農山漁村文化協会

このアイテムの詳細を見る
遺伝子組換え食品―どこが心配なのですか?
アラン マキュアン
丸善

このアイテムの詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ  ランキング ←One Click please