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 スターダストレビュー
 スターダスト (Stardust) はアメリカ航空宇宙局 (NASA) のディスカバリー計画による宇宙探査機の一つである。ヴィルト第2彗星とそのコマの探査を目的として1999年2月7日に打ち上げられ、約50億kmを旅して2006年1月15日に地球へ試料を持ち帰った。宇宙塵を地球に持ち帰った最初のサンプルリターン・ミッションである。

 米航空宇宙局(NASA)は17日、無人探査機スターダストが彗星(すいせい)の近くで採取して地球に持ち帰った試料から、アミノ酸の一種「グリシン」が見つかったと発表した。ウイルスを除く地球の生命は、グリシンを含む20種のアミノ酸の組み合わせでさまざまなタンパク質を合成し、生命活動に役立てている。

 アミノ酸のいろいろ
 アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシル基の両方の官能基を持つ有機化合物の総称。タンパク質をつくるアミノ酸は、グリシン以外にアラニン、アスパラギン、ロイシン、イソロイシンなど20種類がある。

 20種類のうち、トリプトファン 、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種類はヒトの必須アミノ酸とよばれる。これら9種類は自分でつくれないので栄養としてとらねばならない。

 グリシンはアミノ酸の中で一番簡単な構造をしている。記号 Gly,G 分子式 C2H5NO2。1820年にフランス人化学者アンリ・ブラコノーによりゼラチンから単離された。甘い味がするのでギリシャ語で甘いを意味する glykys に因んで 名付けられた。

 タンパク質をつくる、20種類のアミノ酸以外にはテアニン(茶の旨み成分)、トリコロミン酸(ハエトリシメジの旨み成分)、カイニン酸(海人草の薬用成分)、イボテン酸(テングタケなどの毒成分)などさまざまなものがある。

 ユーリー・ミラーの実験
 1953年、シカゴ大学のハロルド・ユーリーとスタンリー・ミラーは、アンモニア・メタン・水素の混合ガス(当時原始大気成分と考えられていた)と水の入った容器に電気火花を飛ばす実験を行い、グリシン・アラニン・アスパラギン酸などの各種アミノ酸が生成することを認めた(ユーリー・ミラーの実験)。原始地球において、生命の素材となったアミノ酸が生成した過程の可能性を示した、史上有名な実験がある。

 これまでの考えでは、地球で生命は生まれたとする説が主流であったが、NASAのカール・ピルチャー博士は「今回の発見は、生命の基本的な構成要素は宇宙に広く存在するという可能性があり、宇宙で生命は一般的なものかもしれない」とのコメントを発表した。 生物の構成要素が宇宙全体にちらばっているという、興味深い発見になった。


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彗星のちりにアミノ酸、生命存在の可能性 NASA分析


 米航空宇宙局(NASA)は17日、無人探査機スターダストが彗星(すいせい)の近くで採取して地球に持ち帰った試料から、アミノ酸の一種「グリシン」が見つかったと発表した。グリシンは生命に不可欠なたんぱく質をつくる物質で、地球外でも生命が広く存在する可能性を示しているとしている。  

 スターダストは2004年1月、地球から約4億キロ離れたところにあったビルト2彗星に接近。彗星の核から噴き出したガスやちりを採取し、2006年1月に地球に持ち帰った。

 NASAのチームがこの試料を分析したところ、グリシンが見つかった。グリシンが含む炭素原子の質量の特徴から、チームは「彗星由来と考えられる」と結論づけた。

 ウイルスを除く地球の生命は、グリシンを含む20種のアミノ酸の組み合わせでさまざまなたんぱく質を合成し、生命活動に役立てている。

 NASAのカール・ピルチャー博士は「今回の発見は、生命の基本的な構成要素は宇宙に広く存在するという考えを支持し、『宇宙で生命は一般的なものかもしれない』とする見方を補強するものだ」とのコメントを発表した。 (asahi.com 2009年8月18日)

参考HP Wikipedia「スターダスト」「アミノ酸」 

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