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 健康エコナクッキングオイル
 エコナは、花王が製造・販売している食用油の商標。1999年(平成11年)に発売された「健康エコナクッキングオイル」は厚生省より食用油として初めて特定保健用食品の許可を受けた。

 エコナクッキングオイルは、ナタネ油を主原料に、体によいとされるオレイン酸とグリセリンを化学的に反応させて作られた合成食用油。

 エコナには、グリセリンと2つの脂肪酸が結びついた「ジアシルグリセロール(DAG)」 が約80%含まれており、一般の食用油の主成分である、グリセリンと3つの脂肪酸が結びついた「トリアシルグリセロール (TAG)」 と比べて小腸で吸収されたのちに油として再合成されにくい。このため、食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくいとされている。

 なお、同様に体に脂肪が付きにくいとして特定保健用食品の許可を受けている、日清オイリオのヘルシーリセッタは、中鎖脂肪酸の作用を利用している点でエコナと異なる。しかし天然オイルとは異なり、化学合成したオイルの安全性に関しては今も議論されている。

 グリシドール脂肪酸エステル
 今回、花王は16日、「体に脂肪がつきにくい」とうたった特定保健用食品の食用油「エコナ クッキングオイル」について、体内で発がん性物質になる恐れがある成分が含まれていることがわかったとして、エコナ関連商品(12種類59品目)の出荷を停止すると発表した。スーパーなどには販売自粛を要請。返品を求める消費者には代金を返す。

 花王によると、問題の成分はグリシドール脂肪酸エステル。体内で分解されると、発がん性物質のグリシドールになる可能性があるという。同社の分析によると、エコナにはグリシドール脂肪酸エステルが一般的な食用油の10〜182倍含まれていた。

 同成分は意図して製品に配合されたものではなく、油のにおいを除くために加熱する工程で、副産物としてできたという。エコナ事業担当の安川拓次グループ長は「商品の安全性に問題はないが、不安を感じる方がいるため、安心して食べてもらえるようにするまで出荷を止めることにした」と説明。同成分の含有量を大幅に減らし、来年2月にも再び販売するとしている。

 問い合わせ先は、エコナ消費者相談室(電話0120・501・243、9月末まで毎日午前9時〜午後7時、10月以降は平日の午前9時〜午後5時)。

 MCPDエステル
 花王によると、ドイツの研究機関が今年3月、加工した植物油を原料に使った粉ミルクに、MCPDエステルと呼ばれる発がん性物質が含まれていると報告。花王もエコナの原料に加工した植物油を使っていることから、6月に成分を分析した。その結果、MCPDエステルは検出されなかったが、グリシドール脂肪酸エステルが見つかったという。厚生労働省も同じころに調査を求めていた。

 「グリシドール脂肪酸エステル」は発がん性のある「グリシドール」に分解される危険性が欧州で指摘され、日本でも食品安全委員会が調査中。花王は「安全性に問題はないとみているが、消費者の意識も考慮し販売を自粛する」そして、「グリシドール脂肪酸エステル」の含有率を減らし、10年2月の販売再開を目指す。

 ジアシルグリセロール
 厚労省によると、エコナの「ジアシルグリセロール」という成分についても調査したところ、一般的な食用油に比べて高濃度に含まれており、エコナシリーズのマヨネーズが特保に申請された際、一部の実験で感度を高めた特殊なラットにがんが発生した。

 同省は2005年、食品安全委員会にジアシルグリセロールを含む食品の安全性を評価するよう要請し、食品安全委が安全性を調べている。このジアシルグリセロールについては、花王は9月16日、「安全性に問題がないことを確認している」とコメントした。

 グリシドール脂肪酸エステルとは何か?
 植物油脂の精製により生じる物質。食品中の脂肪はグリセリンの脂肪酸エステルである。グリセリン分子に脂肪酸が3つついている。グリシドールの場合脂肪酸と結合する場所は一つしかない。グリシドール脂肪酸エステルは脂肪と構造的に関連する化合物である。

 グリシドール脂肪酸エステルは基本的には精製植物油脂を含む全ての食品に含まれる可能性がある。これまで最も高濃度が検出されているのはパーム油である。

 健康リスクは?

 グリシドール脂肪酸エステルは、グリシドールの前駆体で、胃酸などの強酸下で分解しグリシドールを生成すると言われるが、はっきりしたことは分かっていない、また生成されても、それが体内に吸収されるかどうかも分かっていない。

 グリシドールは、無色透明の液体で、わずかに粘性がある。水、エタノール、エーテル、ベンゼンに溶解する。国際がん研究機関 (IARC) により、発癌性物質グループ2A (おそらく発癌性がある)に分類されている。


参考HP Wikipedia「グリシドール」・朝日新聞 - ‎2009年9月16日水曜日‎ 

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