科学大好き!アイラブサイエンス!最近気になる科学情報を、くわしく調べやさしく解説!毎日5分!読むだけで、みるみる科学がわかる!
 地震防災マップ
 地震対策として大切なことは何だろうか?

 地震を止めることができるならそれが一番だが、それは不可能だ。となれば「巨大地震がいつどこで起きるか正確に知りたい」というのが一番の願いであるが、これも現状では難しい。

 ということで、現在の地震対策は地震がいつどこで起きそうかという可能性や起きてからどうするかという、地震予想や地震防災を中心に考えられている。

 2005年に内閣府から公表された、地震防災マップでは、地震の揺れやすさマップや地域の危険度マップなどが公表された。一般に地表での地盤のゆれは、表層がやわらかいほど深部よりも大きくゆれる。これを表にまとめたものである。
→ 内閣府「防災情報のページ」 

 防災ハザードマップ
 1990年代から、国土交通省により防災ハザードマップがつくられている。これは洪水、土砂災害、地震、火山、津波、高潮などの自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものである。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が既存の地図上に図示されている。

 2000年の有珠山噴火の際に、ハザードマップに従い住民・観光客や行政が避難した結果、人的被害が防がれたことで注目された。 → 国土交通省「ハザードマップ」 

 長周期地震予測地図
 2009年9月17日、地震防災のひとつとして、地震調査研究推進本部・地震調査委員会から「長周期地震動予測地図2009年試作版」が公表された。

 地震の際にはカタカタという細かいゆれと、大きくゆっくりと動くゆれと2通りある。このうち大きなゆれは都市部の高層ビルでは、たいした震度でもないのに、建物が大きく動く事があり問題になっている。

 この大きなゆれは、震動の周期が違うために起きる。周期とは1回ゆれる時間のこと。通常の地震では、1回ゆれるのに約0.1〜1秒程度の周期を対象に震度を決めている。だが、実際の地震ではさまざまな周期の地震が混ざってゆれる。

 一般的な高層ビルで揺れやすい周期(固有周期)は2-3 秒と言われている。長期的な周期には5 秒、7 秒、10 秒など非常に長いものもある。周期が長い地震は遠方にも及ぶことが知られている。

 2003十勝沖地震
 2003年9月26日、十勝沖地震の際には、震央から約250 kmも離れた苫小牧市内で発生した石油タンク火災の原因がこれであったと考えられている。石油タンクの中の液体は長周期地震の大きなゆれによって共振し、外にあふれ出したことで火災が起きたのだ。

 今回、地震調査委員会はとりあえず周期が3.5 秒以上の地震動について計算を行い、周期5 秒、7 秒、10 秒を中心に地震動予測地図を作成した。地下構造の違いにより影響にも差が見られ、東海地震のケースでは、濃尾平野では特に周期5秒、関東平野では7秒、10秒の揺れが大きくなることが分かった。

 東南海地震では震源地は首都圏から離れているが、周期10秒では関東平野の揺れは大きく、安心していられない状況だ。

参考HP サイエンスポータル編集ニュース「東海・東南海地震で首都圏も長周期震動で影響大」・地震調査研究推進本部 地震調査委員会「長周期地震予測地図2009年試作版 

巨大地震災害へのカウントダウン~東海・東南海・南海地震に向けた防災戦略~

東京法令出版

このアイテムの詳細を見る
東京大津波 東海・東南海連鎖地震、ついに発生す! (PHP文庫)
柘植 久慶
PHP研究所

このアイテムの詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ  ランキング ←One Click please