
健康食品アボカド
健康食品としてよく話題になる「アボカド」。「アボガド」と呼ぶ人が多いが、「アボカド(Avocado)」が正しい名称である。メキシコと中央アメリカ原産。主に熱帯、亜熱帯で生育する。クスノキ科の植物で、日本名は「ワニナシ」だそうだ。
日本では和歌山県などで少量生産されているが、国内で販売されているアボカドのほとんどはメキシコ産である。アメリカ合衆国のカリフォルニア州やブラジルでも多く生産されているが、メキシコの生産量には遠く及ばない。
先日、芸能人料理対決で、杉本彩さんが作っていた、アボガドカレーがおいしそうで目をひいた。
番組では、アボガドに含まれるビタミンEが健康によいとのこと。トロのように脂肪分が多く、お寿司屋さんで食べたことはあったが、その健康成分についてはあまり知らない。アボガドにはどんな健康成分が含まれているのだろう?

不飽和脂肪酸
アボカドは、世界一栄養価が高いフルーツということで、なんとギネスブックにも掲載されている。
脂肪分が豊富であり、俗に「森のバター」とも呼ばれる。この脂肪分はほとんどが不飽和脂肪酸であり、血中コレステロールを増加させる心配が少ない。植物性の脂肪をとると、動物性脂肪であるコレステロールの吸収が抑えられる。
動物性脂肪は飽和脂肪酸が多く、ドロドロ血の原因となる。ただし、不飽和脂肪酸の二重結合が多すぎても、活性酸素を発生するので体によくない。アボカドの脂肪分はちょうどよい脂肪酸である。
ビタミンE
ビタミンEも多く含まれる。アボカド1個半程度で成人男子のビタミンEの適正摂取量で ある10mgを摂取できる。
ビタミンEは「若返りのビタミン」と言われ、細胞の老化防止の働きがある。それは、抗酸化能力があるから。さらに血行をよくする働きから、皮膚の新陳代謝を高め、シミやソバカスを防止するなど美肌効果も期待できる。
ビタミンEは酸化しやすく熱にも弱いので、生で食べるのが効果的。また、美白効果などがあるビタミンCと一緒に摂取すると、ビタミンEの抗酸化作用を高めて相乗効果がえられる。アボカドにはビタミンCも含まれているので一石二鳥だ。
コエンザイムQ10
また、アボカドには、コエンザイム Q10が含まれている。コエンザイムQ10は、私たちのカラダのあらゆる細胞や血液中にある成分。そして、もう一つ重要な働きは、体の酸化を防ぐ抗酸化作用。コエンザイムQ10の抗酸化力は非常に強力で、細胞のエネルギー産生を高め、活性酸素からカラダを守るため「抗老化の決定成分」とまで言われている。
コエンザイムQ10は、加齢や偏った食生活、ストレスなどにより、20歳前後をピークに減少していき、40歳前後から加速的に減って行くそうです。このコエンザイムQ10は、肌荒れ防止や老化防止等に役立ち、美肌づくりにを貢献してくれる。
毒性ベルシン
アボカドの木果実、種、葉などにはペルシンという物質が含まれており、人以外の動物に与えてはならない。天然ゴムに対するアレルギーを持つ人はアボカドでも症状を発することがある。 インコ、オウム、モルモット、ウサギ、ハムスター、ヤギなどのペット、家畜に与えると中毒症状を起こし、痙攣・呼吸困難などに陥ることがある。ウマ、ウシ、イヌ、ネコ、フェレットに対しても毒性を示すことがある。
参考HP Wikipedia「アボカド」「不飽和脂肪酸」「ビタミンE」「コエンザイムQ10」
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