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 2009年サモア地震
 2009年9月29日朝6時48分頃、アピアの南方約195kmを震源として、マグニチュード8.0の地震が発生(詳細は2009年サモア地震)。ウポル島南部を約10mの津波が襲うなどの被害が生じた。

 震発生後、ウポル島南部の村では津波により壊滅し、米領サモアでは4.5から6メートルの津波が4回到達した。オーストラリアの報道によれば、10月1日時点で被災地であるサモアと米領サモアおよびトンガでの死者の合計が140人に達し、70の村落が壊滅し、余震が10回以上にのぼり、数万人が家屋を失ったと伝えた。

 この地震では日本への津波の影響が心配された。日本とサモアは約7500kmも離れているのにである。いったいはるか彼方の国のできごとが、なぜ日本に影響するのであろうか?

 1960年チリ地震
 その理由は過去におきた教訓があるからである。それが、チリ地震津波だ。日本とチリの距離は何と17000kmもある。

 1960年5月23日午前4時11分(日本時間)チリで大地震が発生。これによる津波が日本の海岸を襲い始めたのはそれから22時間以上を経過してからだった。

 岩手、宮城の三陸を中心に北海道、青森、福島、千葉など日本沿岸で死者139人、家屋の被害4万6000戸余の大被害が生じた。遠くなった昔の特異なケースだが、はるか遠い海の彼方(かなた)の地震・津波でも油断は大敵という教訓を残した。

 それから半世紀に近い2009年9月29日、南太平洋サモア諸島沖でM8.0の大地震が発生、気象庁は日本沿岸に50センチの津波が到達する恐れがあると津波注意報を発令した。これを受けて、岩手県大船渡、釜石、宮古など三陸沿岸各市は防災無線で避難勧告を出したり、水門を閉鎖するなど反応は敏速だった。

 体験が生きているようだ。幸い今回は日本には最高20センチほどの津波が到来しただけですんだ。備えあれば憂いなしである。(2009年10月1日  読売新聞)

 日本の津波の記録
 記録に残る津波の被害にはさまざまなものがある。例えば、鎌倉大仏には大仏殿がないが、これは室町時代に発生した津波によって流失したことが原因とされている。大仏がある高徳院は海岸線から直線距離で約1kmの所にあり、津波はすぐ近くを流れる川を遡上して大仏殿を押し流したといわれている。

 1771年、八重山地震では死者不明者 12,000 人。この時の津波を明和の大津波と呼ぶ。津波の高さは18mに達した。下地島には、津波で陸に打ち上げられたとされる、大きな帯岩がある。

 1896年の明治三陸沖地震津波の際の津波は38.2メートルとされ、日本において確実とされる津波の最大波高である。これはV字型の湾の奥にあった海抜38.2メートルの峠を津波が乗り越えたという事実に基づく到達高度の値である。

 1993年、まだ記憶に新しいのは、北海道南西沖地震である。この時起きた奥尻島津波は高さ30 メートルにも達し、死者不明者 198人に及んだ。震源地に近かったため、多くの人は逃げる時間もなく、奥尻町青苗地区は壊滅した。

 世界の津波の記録
 2004年 スマトラ島沖地震では、津波の高さは34 メートル - スマトラ島アチェやスリランカ、タイ・プーケット島周辺を中心にアフリカ東岸にかけて、インド洋沿岸各国で 25 万人の犠牲者。遠隔地津波発生で史上最大の被害であった。

 ところで、世界一の津波の高さはどのくらいあったのであろうか?

 正解は520mである。1958年7月9日(現地時間)、アラスカの南端の太平洋岸にあるリツヤ湾 (Lituya bay) で岩石の崩落による津波が起き、最大到達高度は海抜520メートルに達し、津波の波高の世界記録とされている。

 リツヤ湾は氷河の侵食によるフィヨルドで、幅3キロメートル、奥行き11キロメートル程の長方形に近い形で内陸に入り込んでいる。湾奥に左右に分かれた小さな入江があり、問題の津波はそのうちの北側の入江に発生したものである。

 地震により入江の片側のおよそ 40 度の傾斜の斜面が崩壊、9,000万トンと推定される岩石が一塊になって海面に落ちた。このとき、実高度150メートル以上の水しぶきが上がり、対岸の斜面を水膜状になって駆け上がって520メートルの高度に達したものである。

 この波は津波と言うより水跳ねに近いもので、英文の報告書でも "giant wave" または "biggest splash" と表現されている。

参考HP Wikipedia「津波」・読売新聞10月1日 

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