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 厳しい行政事業仕分け
 17日に行われた行政刷新会議の事業仕分けで、宇宙航空研究開発機構が進めている中型ロケット「GXロケット」開発の来年度計上予算58億円が「見送り」という評価となった。

 原子力研究開発機構の高速増殖炉サイクル研究開発については、原型炉「もんじゅ」の運転再開は認めたものの「事業の見直し」という結論になった。経済産業省と文部科学省の責任、役割分担が不明確でその整理をしなければ結論を出すのは困難とされた。

 9月に初打ち上げに成功した宇宙ステーション補給機(HTV)は、259億円の予算要求額を「1割縮減」、産学イノベーション加速事業のひとつである先端計測分析技術・機器開発事業55億円も「1-2割縮減」という評価となった。

 ライフサイエンス分野も、革新的タンパク質・細胞解析研究イニシアティブ(ターゲットタンパク研究プログラム)46億円が「2-5割縮減」、革新的医療品・医療機器の創出に向けた研究・分子イメージング研究戦略推進プログラム(第2期)7億円が「2割-3分の1程度縮減」、感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(第2期)21億円が「廃止または2-5割縮減」と厳しい評価となっている。

 また科学技術振興調整費・女性研究者支援システム改革30億円も「3分の1程度の縮減」という評価だった。

 「見送り」とされたGXロケットについては、今年発足した宇宙開発戦略本部の宇宙開発戦略専門調査会が4月にまとめた宇宙基本計画案の中で、中型ロケットとして効率的な輸送の提供、日米協力関係の構築、民間の宇宙開発利用への参入に向けた産業振興などの観点から推進する意義があるとしつつ、LNG推進系に関する技術的見通し、需要の見通し、全体計画が明確になっていないことなどを指摘して、概算要求までに開発着手について判断するとしていた。(サイエンスポータル 2009年11月18日)
 
 何のポリシーもなく進む仕分け
 科学技術に夢を抱く、我々科学関係者には厳しい結果となった。はっきり言って科学技術のさまざまな可能性を探るためには、どの事業も予算削減などしてほしくない。しかし、選挙で民主党を当選させてしまった我々にも責任はある。

 仕分け作業の現場を、ニュースで見ていても民主党は何が正しくて何が間違っているかをはっきり意識して判断してはいない。その事業が現在、赤字になっているか、予算に見合った結果を出しているかだけが価値判断である。ようするに「金」と「効率」が価値判断である。

 民主党は自分たちのマニュフェストを実現するために、それ以外の事業を切り捨てた。今すぐ結果が出ない事業でも、残しておかねばいけない事業もきっとあるだろう。それをあの短時間で、多数決で判断を下すとなれば、当然「金」と「効率」優先だ。ようするにマニュフェストと官僚叩き以外に、何のポリシーもないのである。

 人はパンのみに生きるにあらず
 もちろん限られた予算の中でやって行かねばならないのだから、しょうがないという考え方もある。しかし、多くの人には夢や希望が必要だ。地球が過密化し、環境問題が待ったなしの時代に、科学技術の予算を削ることには反対だ。

 高速道路無料化を訴えながら、温室効果ガス25%削減する相矛盾する政策を取る民主党。その結果がさまざまな事業の予算削減につながった。民主党は政権を取って、官僚を叩きたいだけなのか?

 我々国民は、もっとしっかりと目的意識を持った政党を支持しなければならない。単に人気取りのマニュフェストを掲げている政党に踊らされてはならない。もっと1人1人が夢を抱けるような国にしなければならない。それには、我々自身が夢を持って生きねばならないし、正しい選択をしなければならない。民主党は支持するべきではなかったのだ。 

 

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