あれは何だ、UFO?

 2009年11月18日午後11:40頃、松江市など島根県東部で、夜空に浮かんだ「光柱」が観測された。「光柱」は空に光の柱が浮いているように見える現象である。

 松江地方気象台によると、光柱は、氷の結晶でできた六角柱の形をした上層雲に強い光が反射して起きる現象。日本海で操業する漁船のいさり火が反射したとみられるという。

 10月11日の夜にも県内で観測され、県立三瓶自然館サヒメルの矢田猛士・天文事業室研究員が、三瓶山上空の撮影に成功している。(2009年11月20日  読売新聞)

 光柱とは何か?
 「光柱」とは年に数回しか見られない珍しい現象。これは、まず地上に何らかの光があること。そして上空に雲があることが必要である。

 雲の多くは氷の結晶でできている。結晶には六角板や六角柱、針状などさまざまな形がある。光柱の場合は六角板状の氷晶が必要で、さらに上空で風が弱いなどの条件が必要である。これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のために地面に対してほぼ水平に浮かぶ。

 この水平に浮かんだ氷晶を通ることによって、地上からの光が、屈折したり反射して、細長く伸びて柱状に見える。また、光は太陽や月でもよく、太陽の場合は「太陽柱」、月の場合は「月柱」などとよぶ。

 日本海沿岸では、夜間に行われる漁の漁火による光柱が見られる。遠くの海上の白、黄色、青などの漁火が光柱として上空に現れ、観測されることがある。

 雲中の氷晶による光柱は、巻層雲や高層雲のときが多い。これは氷晶が層状にまんべんなく分布してきれいに見えるためで、巻雲、巻積雲、高積雲などでは光が途切れ途切れになって見えにくい。

 太陽柱とは何か?
 太陽柱とは、日出または日没時に太陽から地平線に対して垂直な方向へ焔のような形の光芒が見られる大気光象のことである。サンピラー(sun pillar)ともいう。

 雲の中に六角板状の氷晶があり風が弱い場合、これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のために地面に対してほぼ水平に浮かぶ。このほぼ水平に浮かんだ板状の氷晶の表面で太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として見えるのが太陽柱である。太陽柱の中心は太陽と地平線をはさんで対称な位置、つまり地平線下にあり、氷晶の水平からのずれのためにその上下に広がって見えている。

 太陽の高度が高い場合は反射を起こす氷晶を含む雲が地平線よりも下になければこの反射光を見ることはできない。このような条件は飛行機や高山などに限られる。そのため、太陽柱が見られるのは通常日出または日没時のみである。太陽の高度が高い場合に飛行機や高山から見える反射光は太陽と離れて、太陽と地平線をはさんで対称な位置に見えるので映日と別の現象名で呼ばれる。

 太陽以外に月でも同様の現象が起こり、これは月柱(げっちゅう)と呼ばれる。また、遠くの地上の街灯などが同様の現象を起こすこともあり、光柱(こうちゅう)やライトピラー(light pillar)と呼ばれる。太陽や月の光がほぼ平行光線なのに対して、地上の街灯などは広がりがあるため光柱は太陽柱や月柱に比べて高く見える。

 日本国内では、冬季に北海道などでダイアモンドダストによるものを見ることができる。このため、寒い地方で寒い時期のみに見られるものという誤解も多いが、氷晶によるものは季節を問わず各地で見られる。これは、夏でも上空の雲は氷晶で構成されているためで、氷晶の雲の下に光を遮るほかの雲が無ければ観測できる。(出典:Wikipedia)
 

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