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 野口さんソユーズで宇宙へ
 宇宙飛行士の野口聡一さん(44)は21日、日本人として19年ぶりにロシアの宇宙船ソユーズに搭乗、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)から飛び立つ。日本人飛行士のほとんどが宇宙の航行に利用してきた米国のスペースシャトルが来年退役予定のため、当面はソユーズが「宇宙の足」となる。セールスポイントである「ローテク」「安全」「低価格」の実態を追った。

 「シンプル・イズ・ベスト。宇宙へ行くのに最新技術は必要ない」。3回の宇宙航行経験のある若田光一さん(46)は、ソユーズをこう評する。これまで3回モデルチェンジしたが、基幹技術は1960年代の開発当時のまま。シャトルがグライダーのように滑空して地球へ戻ってくるのに対し、ソユーズはエンジンなどを切り離しカプセルだけで帰還する仕組み。ある飛行士はシャトルをオートマチック車、ソユーズをマニュアル車と比喩する。ソユーズは「ローテク」だが、安全性への信頼度は高い。

 40年間死亡事故なし
 ロシア連邦宇宙局は1967年以来、ソユーズを105回打ち上げている。この間、死亡事故は1967年と1971年の2回で犠牲者は計4人。40年近く死亡事故は起きていない。一方、米航空宇宙局(NASA)は81年以来、シャトルを129回打ち上げ、1986年の打ち上げ失敗で7人、2003年の空中分解事故でも7人が死亡した。

 ロシア人記者のイーゴリ・リソフさん(43)はソユーズについて「事故が少ないのは綿密に開発されたプログラムのおかげ」と指摘。船体を再利用するシャトルに対し、ソユーズが1回限りの「使い捨て」であることも、事故の少なさにつながっているという。

 打ち上げ低コスト
 打ち上げ費用の差も大きい。シャトルは1回約800億円かかるが、ソユーズは100億〜200億円という。ただ、シャトルの最大搭乗人員7人に対し、ソユーズは3人。シャトルには約22トンの運搬能力があるが、ソユーズは基本的に人員しか運ばず、資材運送用には同型の無人船プログレス(運搬能力約2.2トン)が使われる。

 NASAは、莫大(ばくだい)な打ち上げ費用を節約するため、来年9月でシャトルを退役させ、2016年をめどに、ソユーズ型で有人のカプセル型宇宙船「オリオン」を開発する予定。この間は人とモノの輸送をソユーズとプログレスに依存する。

 弾丸エントリー
 不安材料もある。2003年に最新型が登場して以来、「弾道エントリー」と呼ばれる不安定な状態で大気圏に突入する事態が3回起きているからだ。接続ボルトの不具合などが原因で船体が激しく回転し、通常4G(地球上での重力の4倍)の船内重力が8Gまで上がる現象で、昨年4月には韓国の女性飛行士が身体の異常を訴えた。

 ロシアが「40歳」を過ぎたソユーズの運行を続けるのは、後継船を開発していないためだ。1988年に「ブラン」の飛行実験を行ったが、ソ連崩壊の混乱で開発は棚上げになった。(毎日新聞 12月1日)

 ソユーズとは何か?
 ソユーズは、ロシア連邦の1〜3人乗りの有人宇宙船。ソ連の有人月旅行計画のために製作されたが、結局その計画は実現されなかった。かつてソ連の宇宙ステーションサリュートやミールへの連絡に使用され、登場から40年以上経た21世紀初頭でも国際宇宙ステーションへの往復用、及びステーションからの緊急時の脱出・帰還用として、現役で使用されている。

 ソユーズ宇宙船は機体前方から見て、ほぼ球形の軌道船 (Orbital Module)・釣鐘型の帰還船 (Descent Module)・円筒形の機械船 (Service Module) の3つからなる(軌道上での状態)。3つのモジュールのうち地上まで帰還するのは帰還船のみで、他のモジュールは再突入の際に切り離して、大気圏に突入して燃え尽きる。

 機体の大きな特徴は機械船の側面に二枚ついた太陽電池パネルであり、宇宙空間で自力発電することによって使用電力を補っている。ソユーズ初期型は計画変更に伴う数回のマイナーチェンジを経て1967年4月の1号から1981年5月の40号まで運用された。1979年12月には改良型のソユーズTが登場、T-1からT-15まで運用された。

 ソユーズTMA型
 この機体は宇宙ステーションとドッキングすることを前提としており、太陽電池パネルを設置していない機体が多い。1987年にはさらなる改良型のソユーズTMが登場、TM-1からTM-34(1986年)まで運用された後、2002年10月から最新型のソユーズTMAに移った。2010年からはソユーズTMAをデジタル制御化した改良型がデビューする予定。

 現役の有人宇宙船としては最も安全で経済的であるとされ、極めて高く評価されている。商業用の宇宙観光が全てソユーズで行われているのもこの為である。特に、1981年の初飛行以来2度死亡事故を起こしたスペースシャトルに比べ、ソユーズは基本設計は古いものの、技術的に「枯れた」機体であり、既に30年以上に渡って死亡事故を起こしておらず、その信頼性は極めて高い。(出典:Wikipedia) 

 

アポロとソユーズ―米ソ宇宙飛行士が明かした開発レースの真実
デイヴィッド スコット,アレクセイ レオーノフ
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