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 天気図の種類
 空を見上げるのは楽しい。雲を見ていても一時も同じ状態がない。つねに形が変わっていく。朝夕の青から赤、紫としだいに色を変えていく空も、宵の明星の一番星も、星座の星々も月も時とともに移り変わるのがよい。

  快晴や曇天、雨の日、風の日、天気によって様々に姿を変えるのも変化があって面白いものだ。今日の天気はどうなるか、ほとんどの人が天気予報を確認して毎日の生活をスタートするのではないだろうか?

 さて、毎日の天気予報でおなじみの天気図。天気図にはどんな種類があるかご存じだろうか?

 天気図には天気予報でよく目にする地上天気図や、高層天気図、実況天気図と予想天気図がある。地上の実況天気図や予想天気図は、「今日の天気、明日の天気」として天気予報でよく紹介される。

 高層天気図とは何か?
 では、高層天気図とは何だろうか?おそらく高い場所の天気図なのだろうが、地上の天気と直接関係はあるのだろうか?

 高層天気図とは、上空の気象状態を観測結果から描いた天気図のこと。高層天気図にも実況図と予想図がある。高層実況天気図は1日に2回、日本時間の9時と21時の観測データから解析されたものが配信されている。
 
 気球に観測機材を積んだラジオゾンデ(レーウィンゾンデやGPSゾンデ)と呼ばれる無線機付き測器を上空に飛ばし、上空の気象状態を観測した結果を使用して描く。この際に上空の風に流される様子を捉えることでその地点の風向、風力を観測する。

 高層天気図と地上天気図の大きな違いは、地上天気図ではその地点の気圧を表記し同じ気圧の地点を結んだ等圧線を記述するが、高層天気図では同じ気圧の高度を記述し、同じ高度を持つ地点を結んだ等高度線を記述していることである。

 一般的には850hPa、700hPa、500hPa、300hPaなど決まった気圧の天気図を作成する。図には等高度線とともに、ラジオゾンデなどの観測値(風向・風速・気温)を地上天気図と同様に地点ごとに記述する。

 また、必要に応じて等温線、渦度(正負の分布を斜線などで示す)分布、湿潤域(湿数3度以下の地域を黒点などで示す)分布、鉛直流(気流の上下と速度を数字で示す)分布などを併記する。また、複数の気圧(例えば700hPaと850hPa)を組み合わせた天気図もある。

 高層天気図の意味
 私たちは、平面的な天気図に慣れているが、実際の天気は立体的に、しかも時間とともに変化する。高層天気図は、天気を立体的に捕らえるためのものである。

 850hPa、700hPa、500hPa、300hPaなどの複数の高層天気図と地上天気図を組み合わせて総合的に気象を分析すると、低気圧・高気圧や前線の立体的な構造(気圧分布や「背の高さ」、温度差、風ベクトル(風速・風向))や大気の不安定度を把握することができる上、地上天気図ではほとんど分からない上空の気圧の谷などの動きを知ることができる。

 また、ジェット気流の分布と強さ、ブロッキングの有無、雪や大雪の目安なども分かる。気象現象ははさまざな気温・湿度を持つ空気が三次元的に複雑に入り組んで運動する中で起こる現象であり、天気予報はこれらの延長線上にあるものであるから、当然高層天気図は予報にも欠かせない。

 高層天気図でわかること
 850hPa: 対流層下層を代表する層で、地上の摩擦力などの影響がなくなる高さにあたる。主に前線の解析や、相当温位から暖気移流、寒気移流などを解析する。この高さの気温が-6度以下の場合冬に雪が降る目安といわれる。海抜高度では約1,300〜1600m付近(気温、湿度、地上気圧、重力加速度等によって変動する。以下同じ)に相当する。

 700hPa: この層では収束、発散が少なく、上昇流( p 速度)を解析できる。上昇流が強ければ対流が強いということで、対流雲の発生と悪天候が予想される。また、気温から露点温度を引いた湿数が3度以下の地域(湿潤域)は雲が発生している可能性が高く、雲の位置がおおよそ解析できる。海抜高度では約2,700〜3,100m付近に相当する。

 500hPa: 中層を代表する層で、高層気象図の代表格。主に中層の移流や気圧の谷、峰を解析し、また寒冷渦(寒冷低気圧、切り離し低気圧、カットオフ・ロー)などの存在を解析する。
 冬場の雪について考える場合は-36度以下の寒気が入ると大雪になる可能性があるので、天気予報でよく耳にする「寒気が上空に入って大雪」という場合はほとんどがこの-36度の等温線が日本にかかったときなどの表現となる。
 また、夏場の大気不安定による雷も、上空に相対的な寒気が入った場合に起こりやすくなる。この場合も天気予報ではよく「寒気が上空に入って大気が不安定」と説明される。海抜高度では約4,900〜5,700m付近に相当する。

 300hPa: 上層を代表する層で、ジェット気流を解析する。海抜高度では約8,500〜10,000m付近に相当する。

 200hPa, 100hPa: 上層や対流圏界面付近の気象を解析する。海抜高度では12,000〜16,000m付近に相当し、この付近を航行する国際線の航空機の運行に利用される。また、数ヶ月単位での長期予報にも利用される。 (出典:Wikipedia) 

 

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