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 記録的に遅い雪
 今年の春はおかしい。3月末には御殿場で雪が降った。4月16日、湘南では冷たい雨が降った。箱根など雪になった地域もあった。冬のような寒さで「真冬か?」と思った人も多かった。真冬ではない、春分の日は3月21日に終わって、夏至、6月21日に向かっている時期である。

 この日強い寒気の影響で、東京都心をはじめ関東甲信地方の各地で降雪が観測された。気象庁によると、東京や横浜、甲府、宇都宮、前橋、埼玉県の熊谷は1969年にも4月17日に雪が降っており、41年ぶりに過去最も遅い降雪記録に並んだ。

 千葉は1988年の4月8日に降ったのがシーズンの最も遅い降雪日で、記録を更新した。関東甲信地方の雪は朝の段階で峠を越したが、気象庁は積雪や路面凍結による交通事故や、農作物の管理に注意を呼びかけている。

 17日午前5時現在の主な地点の積雪量は、群馬県の草津で16センチ、長野県の軽井沢で18センチ、埼玉県の秩父で3センチ。東京は練馬区などで数センチ、横浜でも積雪が確認された。(2010.4.17 共同)

 異常天候警戒情報
 4月に入り全国的に寒暖の差が大きくなっているが、東北から九州にかけては23日ごろから約1週間、かなりの低温になる恐れがあるとして、気象庁は16日、「異常天候早期警戒情報」を出して注意を呼び掛けた。

 東京の11日の最高気温は23.2度で、5月中〜下旬並みの暖かさとなった。一方、翌12日は3月下旬並みの14.3度までしか上がらないなど、日ごとの気温差が大きい。14日には、北日本の上空1500メートルで氷点下9度と、この時期としては強い寒気が流れ込んだ。

 16日は関東などで真冬並みの最高気温となった所が目立ち、前橋で6.5度、東京都心7.4度、千葉6.6度、静岡9.4度などだった。17日には最低気温が、さいたま0.5度、東京都心1.4度、千葉1.1度と平年を8.1〜9.4度下回るまで冷え込んだ。

 気象庁気候情報課によると、寒暖の差が激しい原因は、寒気と暖気双方の勢力が平年より強いことだ。北極付近の気圧が高く、日本など中緯度付近の気圧が低い状態が続いているため、北極付近の寒気が中緯度帯に流れ込みやすくなっている。

 一方で、太平洋赤道域東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象の影響などで暖気も強い。こうした状況は通常、「菜種梅雨」のころにみられるが、例年より長期間せめぎ合いを続けているのが今年の特徴だという。‎
 
 寒波の影響
 この寒波で、全国でどのような影響が出ているのだろうか?

 全国的に日照不足や低温が続いている影響で、スーパーではレタスやキャベツなどの葉ものを中心に、野菜の価格が値上がりしている。また衣料品売り場では例年、今の時期の主力商品となる春夏物の売り上げが低迷するなど影響が出ている。

 お茶の産地では、新しい芽が生え、一番茶の収穫が始まる時期。お茶畑では寒い空気が滞って、霜が発生しないように風車が設置されているが、3月末の寒波によって収穫の時期が早い早生の品種で、新芽が凍って枯れる被害が出ている。

 寒波は太陽磁場が原因?
 英国でも30年ぶりの大寒波に見合われたが、17世紀後半以来という厳冬が今後英国を襲う可能性があると科学者が警告している。

 学術誌「Environmental Research Letters」に発表された科学者チームの研究によると、太陽の磁場が弱まると太陽活動が低下、それによって欧州北部の天候が影響を受けるという。

 太陽活動が同様の低下を見せたのは1650年から1700年の間で、当時英国は記録上最も寒い冬を体験したとされる。

 1684年にはテムズ河が2ヵ月間も凍結、氷が分厚いため、凍った河上で記念のフロスト・フェアが行われるほどだったという。

 研究を行ったうちのひとりで、レディング大学で地球電磁気学を教えるマイク・ロックウッド教授は「今冬は『マウンダー極小期(太陽黒点数が著しく減少した期間の名称)』の始まりに過ぎない。地球温暖化のため、気温は1684年当時ほど低くはならないだろうが、厳冬は頻繁になるだろう」と話している。(JAPAN JOURNALS 2010.4.15)

 

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