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 新種の大型竜脚類化石「福井の巨人」
 福井県立恐竜博物館は6月8日、同県勝山市北谷町の手取層群・白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から発掘した大型草食恐竜(竜脚類)の化石について、新属新種であることが判明し、「フクイティタン・ニッポネンシス」(福井の巨人)の学名を付けたと発表した。6月7日付の中国の地質学術誌「アクタ・ジオロジカ・シニカ」(電子版)に論文が掲載された。国内で新種の竜脚類の恐竜化石が発見されたのは初めて。  

 この化石は、同博物館の研究員、柴田正輝さん(35)が2007年に発見した。上腕骨、歯、大腿(だいたい)骨など20点が見つかり、体長約10メートルと推測される。柴田さんと東洋一・同館特別館長の共同研究で、尾椎(びつい)の関節部分の形が、尾の先端まで同じ、前脚部分にあたる中手骨が長い−−などの特徴から、中国やモンゴルなどで発見されたティタノサウルス形類とも異なる新種と判明した。

 同博物館は、7月9日から始まる開館10周年特別展に合わせ、実物化石の一部を公開する。(毎日新聞 2010年6月8日)

 「フクイティタン・ニッポネンシス」
 2007年の第3次恐竜化石発掘調査で発見された大型の恐竜化石に、分類上の戸籍といえる学名がつけられた。

 学名はフクイティタン・ニッポネンシス(Fukuititan nipponensis)、「日本産の福井巨人」という意味。中国の地質学専門誌である地質学報(英語版)の第84巻第3号に掲載され、学名として有効になった。これで竜脚類では日本初の、学名がつけられた恐竜となった。

 ただ残念ながら発見部位が少ないため、フクイティタンの全体像についてはいまだ謎のままである。今後の発掘調査での発見に期待したい。

 フクイティタンは、ティタノサウルス形類の新しい一種で、細長く非対称の歯冠の頬側に弱い溝があり舌側に凹みが無く、頸椎に茎状の上突起があり、上腕骨の近位部の幅が長さの約32%、中手骨が長く橈骨(とうこつ)の約48%、坐骨の先端がやや広がっていることが他のティタノサウルス形類とは異なる特徴である。

 発見された部位が比較的少ないため全長の推定は難しいが、カマラサウルスなどと比較すると全長10m 前後と推定される。また、分類学的位置についても発見部位が少ないため明確ではないが、中国遼寧省産のボレアロサウルスに尾椎の特徴が類似していること等原始的なティタノサウルス形類と思われる。

 今回の発見は、我が国で最初に学名がつけられた竜脚類であり、またティタノサウルス形類のアジア地域における分布が従来の知見より広範囲にわたっていたことが明らかになった。(2010年6月8日 福井県立恐竜博物館)

 ティタノサウルスとは何か?
 ティタノサウルス(Titanosaurus)は中生代白亜紀前期にインド、マダガスカル、南米に生息していた竜脚類恐竜である。全長18メートル。ティタノサウルス類の1属である。その名はギリシア神話の巨神、「ティーターン」に由来する(但し、竜脚類としては大型ではない)。表記によっては「チタノサウルス」、あるいは英語式に「タイタノサウルス」とされることもある。

 発見されたのは胴体後部の椎骨及び肋骨の部分骨格のみであり、詳しい形態は判明していない。近縁の属からの推定では、おそらくは体長12 - 19m程で四肢は短く、背中に皮骨からなる装甲を持っていたと推定されている。

 竜脚類とは何か?
 竜脚類とは、ディプロドクス、アパトサウルス、ブラキオサウルスなどに代表される長い頸を持った非常に体の大きい草食恐竜の分類群でありる。アパトサウルスの別名であるブロントサウルス(雷トカゲの意味)にちなみカミナリ竜と呼ばれることもある。中生代ジュラ紀前期から白亜紀後期。

 恐竜時代の極めて早い段階に発生し、ジュラ紀後期に全盛期を迎えた。この時期全長30メートル超級の超大型種が現われている。

 しかし白亜紀に入ると北半球では鳥盤類の新しいタイプの草食恐竜が台頭し、入れ替わるように竜脚類は衰退し、一部の地域では一旦は絶滅した。

しかし南半球ではティタノサウルス類が繁栄を続け、多様な進化を遂げた。中には北半球に再進出したものもある。

 恐竜時代の早い段階から出現、巨大化し、その終末まで繁栄した稀有なグループである。 (出典:Wikipedia)
 

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