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 さまざまな通販「遺伝子検査」
 インターネット通販で手軽に受けられる遺伝子検査が増えている。がんやアルツハイマー病のリスクが分かるとするものや、子供の「才能」が分かるとうたうものまである。 

 ただ、科学的根拠は必ずしも明確でなかったり、説明が十分でなかったりするものも多く、日本人類遺伝学会や専門医らは「利用者に大きな誤解と不安を与える恐れがある」「遺伝情報は血縁者にも影響を与える重大な個人情報。専門家のカウンセリングなしの検査は危険」と警鐘を鳴らしている。

 経済産業省の今年2月の調査では、遺伝子検査を行う業者は330あった。インターネット通販やクリニックなどで販売され、肥満のタイプや生活習慣病のリスクのほか、がんやアルツハイマー病のリスク判定をうたうものなどがある。健康食品などの販売につなげる例や、肥満や骨粗しょう症の遺伝子検査を客に受けてもらい、結果に応じてエステメニューの提案に利用するエステサロンもある。

 子供の「才能」がわかるとするものも登場。今月初め、東京都内で説明会を開いた会社は、遺伝子検査で知性、運動、芸術など6分野の「才能」がわかるという商品を販売。綿棒でほおの内側の粘膜をぬぐい取ったものを開発元の中国企業へ送り、遺伝情報を解析した結果を受け取る。知性分野なら、記憶力、理解力など6能力について、「優秀」「良好」「一般」「不利」の4段階に評価されて戻ってくる。料金は5万8000円。6月からインターネットで販売を始め、約200件の申し込みがあった。

 科学的根拠に乏しいものも
 「世界中の論文を基にしていると聞いた。科学的根拠はあると判断している」と同社社長。一方、説明会を聞いた北里大学臨床遺伝医学講座の高田史男教授は、「説明文書を読んでも、遺伝子の機能の説明と、それが人間の潜在能力にどう影響するかという解釈に非論理的な飛躍がある」と疑問を呈する。別の会社では同じ商品を「才能占い」と名付けて販売している。

 遺伝子検査ビジネスには「科学的根拠が十分でないものや結果の解釈が確立されていないものも少なからずある」(高田教授)という。経産省は2004年、客観的データの明示や専門医らによるカウンセリング体制の整備を求める指針を作成したが、強制力はない。

 日本人類遺伝学会は2000年に注意を呼びかける勧告を発表したのに続き、2008年には消費者が直接買える商品について、公的機関の監督を求める見解を出しているが、規制はないのが現状だ。(2010年8月14日 読売新聞)

 遺伝子商品の例
 読売新聞の調査によると、遺伝子検査でわかると、うたっている商品には次のようなものがある。

 「薄毛、脱毛のリスク・育毛剤の効き目」「糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスク、運動や栄養のアドバイス」「遺伝性がん以外のがんやアルツハイマー病のリスク」「肥満のタイプや骨粗鬆症、脳血栓、心疾患のリスク、エステメニューの提案」「肥満のタイプを判定、運動プログラムや食事指導を提供。サプリメントや健康食品の販売」「肉食系か草食系か判定」「将来の健康や才能を判定・相手のアピールするための結婚キット」

 本当ならすごいことだが、肉食系・草食系の判定など遺伝子で決まるとは聞いたことがない。将来の健康・才能の判定なども同じだ。ただ中には、ニュースとして取りあげられたものもある。例えば糖尿病になりやすい人の遺伝子や、脱毛になりやすい人の遺伝子のタイプはわかるかもしれない。
 
 糖尿病の遺伝子「KCNQ1」
 2008年8月には、2型糖尿病の発症しやすさに強く関わる遺伝子を、厚生労働省のプロジェクトチーム(春日雅人サブリーダー)と、理化学研究所の研究チーム(前田士郎チームリーダー)が、それぞれ日本人を対象にした2つの研究で突きとめた。研究成果はそれぞれ米国の科学誌「Nature Genetics」9月号に発表されている。

 研究チームは、日本人のDNAを数千人規模で詳しく調べ、糖尿病患者とそうでない人で、遺伝子の塩基配列が1ヵ所だけ違う「一塩基多型(SNP、スニップ)」があるかを調べ、糖尿病の発症との関連を統計学的に解析した。

 その結果、「KCNQ1」という遺伝子の変異が深く関わっていることを発見した。この遺伝子は心臓の筋肉で重要なはたらきをすることが知られているが、変異があるとインスリンの分泌低下を招き、2型糖尿病の発症リスクが1.3〜1.4倍に高まるという。日本人の2型糖尿病のおよそ2割が、「KCNQ1」の1塩基の違いが影響していると推察している。

 また、2型糖尿病の遺伝的要素は人種によって差がある。両チームはシンガポール人、デンマーク人などでもそれぞれ数千人規模で調査した。その結果、「KCNQ1」は日本人をはじめとする東アジア人で強力な関連遺伝子であることも発見した。(2008.08.18 理化学研究所)

 脱毛の遺伝子「Sox21」
 また、2009年5月には静岡県三島市(Mishima)の国立遺伝学研究所(National Institute of Genetics)と慶応大の研究チームが、脱毛の原因遺伝子をマウスの実験で突き止めている。

 「Sox21」という遺伝子を持たないマウスは、生後15日ごろ頭部から脱毛が始まり、その1週間後には毛が完全に抜け落ちた。その後も発毛するものの、脱毛の周期が非常に短かったという。

 この遺伝子は、人間の髪でも働いていることが確認されており、今後脱毛や薄毛を食い止める治療につながることが期待されている。(2009.5.26 国立遺伝学研究所)

 このように糖尿病と遺伝子の関係や、脱毛と遺伝子の関係が明らかになったものもあるが、これも多くの遺伝子のうちの1つに過ぎない。また、個人の才能や知性、性格までわかるという話は聞いたことがなく、人権問題にもなりかねない怪しい話だ。

 

参考HP 国立遺伝学研究所「Sox21」・理化学研究所「KCNQ1

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