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 ヨーカ堂社員ら6人逮捕 ウナギ輸入元改ざん容疑
 中国産冷凍ウナギの輸入元をイトーヨーカ堂から別会社に改ざんして転売したとして、神奈川県警生活経済課は8月18日、食品衛生法違反(虚偽表示)の疑いで、ヨーカ堂の元社員石原荘太郎容疑者(58)や現役社員の大嶋由紀容疑者(34)ら6人を逮捕した。  

 ほかに逮捕されたのは、東京の水産物卸売会社「高山シーフード」の社長高山智広容疑者(54)と元社員小池信行容疑者(47)ら。同課によると、石原容疑者は「箱の詰め替えを依頼したことはない」と容疑を否認。小池容疑者は「詰め替えたのは間違いない」と認めている。

 6人の逮捕容疑は、ヨーカ堂が輸入した冷凍ウナギかば焼きを、「高山シーフード」が輸入者として記載された箱に詰め替え、2009年6〜10月、約15トンを31回にわたって2社に計634万円で販売した疑い。大嶋容疑者はかつて石原容疑者の部下だった。 

 2005年ごろ以降、中国産ウナギから使用禁止の合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が相次いで検出され、消費者の買い控えが起きていた。(2010/08/18 共同通信)

 ウソにウソを3つ重ね
 またも食品の不正が明るみに出た。食品業界の一部に残る、虚偽がまかり通る体質の根深さを示す事件でもある。今回の問題点は 3つ、輸入者偽装と賞味期限偽装、そして使用禁止薬物の検出である。

 輸入元偽装
 まず、中国産のウナギかば焼きの輸入元を改ざんした食品衛生法違反容疑で、大手スーパーのイトーヨーカ堂の元海外担当マネジャーらが逮捕された。

 実際にはヨーカ堂が自社の販売用に輸入したものを、東京の魚介類輸入販売業者に転売した際、この業者が輸入元であるかのように偽装して、別の複数の業者に転売したという。

 中国製の冷凍ギョーザ事件でもそうだったように、輸入食品に問題が生じた場合、まず輸入元の責任が問われる。輸入元から名前を消すことは、その責任から逃れようとすることであり、流通の透明性を損なう行為だ。

 禁止薬物検出
 さらに、輸入検疫などで、2005年に中国産ウナギから発がん性が疑われる合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が見つかった。日本では食品への含有が禁止されている物質で、これを境に消費者の買い控えが起きていた。

 ヨーカ堂が魚介類輸入販売業者に転売したのも、2005年以前に輸入した分がさばききれずに、在庫が膨らんだためだった。

 中国産ウナギを、消費者に人気のある国産に偽装する事件は少なくないが、今回の輸入元の偽装には、合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の問題が関係していることがわかった。

 ヨーカ堂側は偽装を指示したことを否定している。だが、取引上の優越的な立場を使った犯行だったとの疑念もぬぐえない。引き受けた業者にはどんな利益があったのだろうか。警察は徹底捜査でこうした疑問に応えてほしい。

 賞味期限偽装
 さらに、この中国産ウナギの転売過程では、横浜市の業者が賞味期限を 2年半も延ばして販売したとして警察の捜索を受けている。

 しかも、この業者が扱ったウナギからは問題の合成抗菌剤「マラカイトグリーン」も検出されていた。ヨーカ堂側は自主検査をして、合成抗菌剤が検出されなかった商品だけを転売したと説明しているが、いったい、どのような検査をしたのだろうか。

 警察が昨年1年間に摘発した食品偽装事件は34件に上り、統計を取り始めた2002年以降で最多となった。こうした不正には厳罰化で臨むしかない。

 中国産食品の安全性が疑われる事件が絶えず、消費者の不安は一向に解消されない。中国政府は信頼の回復に向け、食品の生産に対する監督強化に乗り出しているというが、日本としても厳しく注文をつけていくべきだ。(2010年8月20日  読売新聞)

 マラカイトグリーンとは?
 マラカイトグリーン(malachite green)は青緑色の塩基性有機色素である。 CAS登録番号は[569-64-2]。 名称はマラカイト(孔雀石CuCO3・Cu(OH)2)に色調が似ていることによる。 主にシュウ酸塩や塩酸塩として流通している。結晶は光沢があり、水やエタノールに溶け、酸性では黄色を呈する。

 繊維の他に、紙やプラスチック製品などにも用いられる。 また細菌学では芽胞の染色や、ヒメネス染色(レジオネラや抗酸菌、リケッチアの染色法)などに用いられる。グラム染色用の色素としてクリスタルバイオレットの代わりに用いられることもある。

 還元作用があることから、活性酸素を発生し殺菌消毒作用を示すと考えられている。 作用機序は酸化還元作用によるもので、細菌の細胞壁の特異的な合成阻害作用などがあるわけではなく、抗生物質、合成抗菌剤とは根本的に作用機序がことなる。医学生物学的にはオキシドール液、イソジン液などと同属の、消毒剤・消毒殺菌剤に分類される。 主に観賞魚などの白点病や水カビ病などの治療に用いられる。ただし、発癌性のため、食用の養殖魚に用いることは2005年8月1日から禁止となった。

 実際に、マラカイトグリーンは大部分の細菌に対して殺菌的に働く。特にブドウ球菌などのグラム陽性球菌に有効であるが、グラム陽性桿菌、グラム陰性菌に対しても有効である。一方、サルモネラや抗酸菌などは比較的マラカイトグリーンに対する抵抗性が高い。

 アメリカでは1981年に、EUでは2002年に食品への使用が禁止された。 ウナギへの残留が問題になった中国でも2002年に食用動物への使用が禁止された。 日本では、食品衛生法により食品中から検出されてはならないとされている。 しかしながら2007年7月に中国産の切り身さばから、2008年7月に中国産のウナギから検出された。(Wikipedia)

 

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垣田 達哉
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