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 まるでロボット?菅総理 
 菅総理は官僚にレクチャーしてもらって「ギリシャのようにならないためには、財政赤字解消が必要だ、だから欧米並に消費税を上げる」というが、赤字は本当に赤字なのだろうか?  

 国は道路や橋、トンネル、ダム、防波堤、港、河岸工事…など、公共建築物を、国民のためにつくってきた。そのためにどんなに便利になったことか…北から南まで、自由に物資は運ばれ、旅を楽しむこともできる。経済効果は計り知れない。これらを資産として計上せず、借金で造った赤字だから、「消費税を上げる」というのは納得できない。

 私の知人も失業中だが、不況対策には新しい産業を興すことだ。子ども手当もよいが、ばらまいたお金を使ってもらわなければ、何の経済効果もない。田中角栄氏だったら、リニア新幹線を軸とした、「新日本列島改造論」を提唱し、国を造りかえることで雇用を生み出すことだろう。そう言えば、首都移転計画はどうなったのだろう?あれも大きな経済効果が期待できる。

core






 













 私は日本の得意な、科学技術系の産業を振興するのがよいと思う。 

 ロボット産業は25年後10倍に!
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ロボット産業の市場規模(国内生産量)は2035年には今の10倍を超える9兆7,000億円に達するという予測を公表した。

 現在、ロボット産業は産業用ロボットを中心に年、約7,000億円の市場規模を持つとされている。今回の予測で、最も成長が見込まれたのは、移動支援、清掃、物流支援、介護・福祉など幅広い分野で利用増が期待されるサービス部門。

 2020年の時点ではトップの座はまだ製造分野に譲っているものの、25年には全体の約半分を占めるまで急成長し、35年の時点では約5兆円と2位の製造業、約2兆7,000億円を大きく引き離すと予測された。

 サービス分野、製造分野に続くのは、自動車、家電・住宅設備、建機などに組み込まれるロボテク製品で35年には約1兆6,000億円(全体の約16%)、続いて農林水産分野約5,000億円(同約5%)となっている。(サイエンスポータル 2010年4月26日)

 人と共存、繊細なロボット技術
 ロボットというと、工場の機械の一部というイメージが強いが、25年後には清掃、物流支援、介護・福祉など、人のそばで活躍することが予想されている。固い機械が人の近くで活躍するには、認識能力の優れた、精巧なロボットでなければならない。

 HONDAの「ASIMO」など人に優しい、二足歩行ロボットは出現したが、ASIMOは重たい荷物を運ぶことはできない。やはりロボットは、人のできないことができるから、ロボットなのだ。必要なときにはパワーを発揮し、必要なときには人に対して優しく接する、そういう難しい技術が要求されている。

 そうした技術の一つに足の不自由な高齢者の代わりになる「足」を持つロボットが要求されている。確かに「バリアフリー」は広がっているが、車輪で野山には行けない。地球をそっくり「バリアフリー」に造りかえることはできないからだ。「やはり車輪ではなく足をつくろう!」そう考えた人がいた。

 乗用車ならぬ乗用ロボット
 千葉工業大学、未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長(42)は14歳で脊髄の難病にかかり車椅子生活を余儀なくされた。当時「車輪ではなく、足がついていたら」と考えたことが、二足歩行ロボット開発のモチベーションになったという。

 千葉工業大学(千葉県習志野市)では9月16日、約100キロの荷物を運べる二足歩行ロボットの試作機「core」(コア)の開発を発表した。同大は人が乗れる二足歩行ロボットの開発プロジェクトを進めており、その一環。

 コアは下半身だけのロボットで、高さ約2メートル、重さ230キロの大型ロボット。運べる荷物の重さは100kg以上で、世界最大級という。重い荷物を運ぶ性能は、関節を動かす大型モーターシステムと、衝撃を吸収する仕組みの2つを開発して実現した。

 この日は、約100キログラムの重りを運ぶデモンストレーションをした。古田所長は「バリアフリーと言われているが、車輪では野山には行けない。人の声を聞き取り、自動的に人をよけて歩く乗り物を作りたい。14歳から約30年追いかけてきてここまでたどり着いた」と語った。高齢者の足代わりになるロボットの制作が目標だ。(毎日新聞 2010年9月16日)

 ロボット開発で目指すもの
 このように、開発するロボット技術で、ライフイノベーション(高齢者対応の未来の乗り物や人をサポートする福祉機器)と、グリーンイノベーション(自然環境での自在な移動手段)の促進を行う。

 また、ランドマークプロジェクトにより派生する「各種ロボット用部品の実用化・事業化」するのもねらい。「core」を含むプロジェクトの過程で、順次開発される数々の各種ロボット用部品(センサー、モーターおよびその駆動システム、制御用コンピューターユニット等)の実用化と事業化を行う。

 開発する搭乗型二足歩行ロボットは技術のランドマークであり、そこから派生する技術およびロボット用部品を産業界と連携して積極的に実用化・事業化することで、ロボット産業全体の活性化を行う。

 「core」の特徴
 関節駆動ユニット:「core」 に搭載した関節駆動用大型モーターシステムは、大出力ブラシレスモーター(定格1200w 最大3000w シニアカーや電動スクーターのモーターは600w以下)と減速機、電磁ブレーキ、絶対角度センサーから構成される関節駆動ユニットと、モーター制御駆動ユニットから構成されている。まるで人の関節のようにスムーズに動く。

 各要素部品はすべてfuRoで新規に開発されたものである。本システムにより、モーターと電磁ブレーキをハイブリッドに駆使することができ、大型・超重量級である「core」を、安全かつ省エネルギーに制御可能である。

 足部の衝撃吸収機構:新規開発した衝撃吸収機構を両足に装備している。各足の衝撃吸収機構は、独立可動型吸収器4台と並列可動型吸収器1台から構成され、脚着地の際の衝撃力を約80%吸収可能(定点高さ落下試験による測定)であり、機体の安定動作を実現した。

 「core」には片脚6個の関節がついている。重量は230 kg、可搬重量は100 kgである。さまざまなセンサーがついていて、コンピューター制御で統括し動いている。主なセンサーは、ローター軸角度センサー、関節軸絶対角度センサー、ステーター温度センサー、3 相電流センサー、入力電流センサー、入力電圧センサー、インバーター温度センサー、角速度センサー、加速度センサー、足裏タッチセンサー、軸力センサーなど多彩である。


 参考HP 千葉工大プレスリリース「可搬重量世界最大級の大型二足歩行ロボット」・core ホームページ・ 未来ロボット技術研究センターホームページ「fuRo

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