植物のもつ防衛本能

 熱帯林にすむサルは木の葉を主に食べているが、1種類の葉を沢山食べることは決し てなく、木から木へと渡り歩いて葉を 食い散らかす。

 植物は黙って喰われるばかりではない。葉はかなり強い毒を持つことがあり身を守っている。サルはその毒に中毒するのを避けるために幅広く食べるのである。植物は病害虫や 害獣から身を守るために様々な物質を自ら造っている。

 アブラナ科植物は、アオムシの害を受けると、寄生バチに助けを求める。アブラナ科に含まれるシニグリン(からし油配糖体)は多くの昆虫に対して毒性があるのでアロモンだが、この毒を 克服した共進化種の代表例がアオムシ(モンシロチョウ、Pieris rapae crucivora)で、 アオムシはシニグリンを摂食誘引としているので、シニグリンがないと食べない。


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