活火山の定義を見直すきっかけとなった御嶽山の噴火

 御嶽山というと、長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山(標高3,067m)を思い出す。2014年の御嶽山噴火は、噴火警戒レベル1の段階で噴火したため、登山者ら58名が死亡した、日本における戦後最悪の火山災害となった。今でも生々しく記憶に蘇る出来事である。

 この御嶽山、1979年(昭和54年)の水蒸気爆発以前において、御嶽山は火山学者の多くと一般大衆から死火山と認識されていたのはご存じだろうか?

 1979年の噴火は、爆発を伝える新聞見出しも『死火山大爆発』などと報道された。このことから、この時点において御嶽山は死火山であるとの認識が一般的であった。ところがこれは不正確な認識が一般的となっていたもので、例えば19世紀前半の文献には実際に噴気活動の証拠を示す現象が記録されている。


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