ダイヤモンドのできる場所

 ダイヤモンド(diamond)というと、美しい宝石であるが、炭素(C)の同素体の1つであり、天然で最も硬い物質である。

 ダイヤモンドは炭素を多く含む火成岩である「キンバーライト」が、地球の奥深く、地下120km以上のマントル層(マグマの中)という高温高圧の条件下にあって形成される。その後、別のマグマとともに、地殻の割れ目を通って地表近くまで急上昇、火山噴火する。そして、マグマは急速に冷却固化する。さらに地表に出るまで、長い間の風化に耐えねばならない。

 このため、ダイヤモンドの産出地は「キンバーライト」の認められる、ロシア、アフリカなどの安定陸塊に偏っている。2004年時点のダイヤモンド総産出量は15600万カラット(以下、USGS Minerals Yearbook 2004)で、上位6カ国は、ロシア (22.8 %)、ボツワナ (19.9 %)、コンゴ民主共和国 (18.0 %)、オーストラリア (13.2 %)、南アフリカ共和国 (9.3 %)、カナダ (8.1 %) であり、これだけで世界シェアの90%を占める。


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