熊本地震から学ぶべきこと

 熊本地震はこれまでの「地震の常識」と呼ばれていたことをことごとく覆した。内陸部で震度7もの大きな地震が発生した後は、それよりも規模の小さな地震がいくつか発生する可能性はあるものの、ゆるやかに収束するものというのが常識である。震度7の大きな地震が発生した28時間後にそれをはるかに超える規模の震度7が発生するなどというのは過去に例がない。

 そのため、最初の「前震」で無事だった家屋がことごとく破壊されてしまい、家に戻っていた多くの住民が被害に遭ってしまった。

 九州はもともと「地震の無い場所」と思っていた住民も多かったようだ。九州地方で近年、記憶にあるのは福岡県の西方沖地震くらい、阪神淡路大震災クラスの大きな内陸型の地震があるとは、住民は露ほどにも思っていなかった。さらに震源域が熊本から阿蘇、そして大分の方にまで移動しながら被害地域を拡大させたのも今回初めてのこと。火山灰が積もった地盤の弱い阿蘇地方では大規模な土砂災害が発生。雨の多いこの地域ではこの後の二次災害にも気をつけなければならない。


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