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放射性物質の飛散
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震の後、東京電力福島原子力発電所で放射性物質の飛散が生じた。現在原発周囲半径20キロ圏内の住民が退避している。また30キロ圏内の住民に屋内待機の指示が出ている。今回、被災された皆様、被災地で活動を続ける皆様には心からお見舞い申しあげる。
フランス原子力安全機関(ASN)のラコスト総裁は3月14日、日本の福島第一原発の事故について「米国のスリーマイル島の事故(1979年)より深刻だ」との見方を示した。国際原子力機関(IAEA)が決めた8段階の尺度で、「5以上で、6程度との感触がある」と指摘。この判断は「日本側からの情報に基づくものだ」とした。スリーマイル島事故はレベル「5」に指定されている。 一方、旧ソ連のチェルノブイリ事故(1986年)のレベル「7」よりは深刻でないとの見ている。 (毎日新聞 2011年3月15日)
放射線はどの程度浴びると危険なのだろうか?また、もし浴びた場合どうすればよいのだろうか?
放射線許容量と放射線物質の除去方法
放射線を浴びた時の人体への影響についての明確なデータはないものの、一般的に、健康に明らかな影響が出る被曝(ひばく)量は、およそ100ミリシーベルトと言われている。これより低い場合は妊娠中でも胎児への影響も出ないとされる。
福島第一原発の事故現場付近では、400ミリシーベルトの放射線が観測されたが、この付近にいると白血球の一時的な減少などの急性症状が出るとされる。2000ミリシーベルト以上の放射線を浴びると、被曝後10日から3週間の間に、免疫力の低下や皮膚からの点状出血、腸管の損傷による下痢などの急性症状が出る(1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)。(2011年3月15日 読売新聞)
汚染があったとしても、以下の処置でかなりの程度、放射性物質をふき取ることができる。
1.洋服、靴をぬいでビニール袋に入れる。
2.布やウェットティッシュなどで拭いとる(ふきとった布などはビニール袋に入れて捨てる)。
シャワーが利用できる方は以下のように洗い流せる。
1.髪をシャンプーする。
2.顔を洗う。(石鹸、ボディソープ)
3.体を洗う。耳の中、爪の間も洗う(石鹸、ボディソープ)。
4.洋服は洗濯するか、気になるようなら捨てるのがよい。
(放射線医学総合研究所)
「ヨウ素剤の代わりにうがい薬」はデマ
「安定ヨウ素剤の代わりに、ヨウ素を含むうがい薬やのどスプレー、ワカメなど海藻類の摂取が有効」などという情報がインターネット等で流れているが、こうした市販品の効果は不明だったり、不十分だったりし、根拠のない情報なので注意が必要だ。
大量の放射性ヨウ素を体内に取り込んだ場合の健康被害を防ぐ内服薬「安定ヨウ素剤」がある。これは甲状腺に放射性ヨウ素が集まり、甲状腺がんになるのを防ぐはたらきがある。しかし、「安定ヨウ素剤」の代わりに、うがい薬などの市販品を飲むのは効果がないばかりか、健康を害するおそれもあるとして、放射線医学総合研究所(千葉市)は、注意を促す見解を出した。
同研究所によると 特に、うがい薬などの市販品は口から飲むことを想定した内服薬でなく、飲むと、体に有害な作用を及ぼす物質も含むため、「安定ヨウ素剤の代わりに飲むのは絶対にやめて」と呼びかけた。また、安定ヨウ素剤は副作用もあるため、専門家が必要と判断した場合に限り、避難所などで、医師の指示に従い服用する。(2011年3月14日 読売新聞)
参考HP 日本医学放射線学会 緊急被ばく事態への対応 原子力・エネルギー教育支援情報 人体と放射線の関係
![]() | 原子力ルネサンス ?エネルギー問題の不可避の選択? (知りたい!サイエンス 38) |
矢沢 潔 | |
技術評論社 |
![]() | 原子炉の暴走―臨界事故で何が起きたか |
石川 迪夫 | |
日刊工業新聞社 |
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コメント一覧 (1)
「月刊誌DAYS JAPAN編集長広河隆一とJVJA所属ジャーナリスト数名が
福島県の数か所で放射線の計測を行ったところ、以下の結果が検測されました。
◆3月15日16:10現在:伊達市月舘町月舘【福島第一原発より50~60km地点】
6mRg/h(ミリレントゲン)≒60マイクロシーベルト/h
◆3月15日16:30現在:飯舘村【福島第一原発より約50km地点】
計測器の針が振り切れたため測定不能
計測器上限値10mRg/h(ミリレントゲン)≒100マイクロシーベルト/h」
(地名等一部省略)