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ミノカサゴが増えている!
ミノカサゴは、カサゴ目フサカサゴ科の海水魚。太平洋の南西部とインド洋にかけて、日本では北海道の南部以南の沿岸部に生息する。優雅に泳ぐさまはドレスを着た貴婦人といった感じだ。ダイビングでは人気の魚だが、その美しさとは対照的に攻撃的な魚で、水中撮影などでしつこく追い回すと激昂、人に向かってくることがあるので要注意。刺された場合、激痛を伴って患部が腫脹、人によってはめまい・吐き気を起こすこともある。
私は刺されたことがあり、その時は指が腫れあがり、痛みで一晩うなされた。背鰭には毒を持つ。腹鰭の間にある剣にも気を付けたい。夜行性で、昼間は珊瑚や岩場の影に潜んでいる。そのため、誤って手を伸ばして触れてしまうこともあり得る。 煮付けなど食用として加熱する料理に使われることもあるが、狙って釣れるような魚ではなく、数が揃いにくいため市場には出回らない。
さて、このような恐ろしい魚が世界中の海で大繁殖しているという。その数たるや、1平方キロあたりおよそ5万匹とも言われている。ミノカサゴのメスは毎年、1匹あたり約200万個の卵を産む。卵や幼魚は海流に乗って広範囲に拡散するため、ミノカサゴはさまざまな生態系に侵入している。天敵らしい天敵もいないのも大繁殖の理由だ。
このままでは、海に入るとクラゲのようにミノカサゴだらけに?いったいどうしたらよいだろうか?
アメリカ、フロリダ自然史博物館でサメを研究するジョージ・バージス氏はミノカサゴの繁殖力について、「ネズミに匹敵する。世界中の海に生息範囲を広げ、いったん住みついたら最後、どのような手段でも撃退できない」と話す。
カリブ海に広がるサンゴ礁では現在、乱獲によって在来魚種の個体数が減少している。そこに貪欲なミノカサゴが加われば、絶滅してしまうおそれがあるという。食物連鎖下位のブダイなどの草食魚類は微細藻類や海藻類がサンゴ礁で過剰繁殖するのを防ぐ大切や役割を担っているが、同じくミノカサゴの増加によって姿を消すのではないかと危惧されている。
中米ホンジュラスのロアタン海洋公園(Roatan Marine Park)では外来魚駆除のためサメを調教している。調教プロジェクトでは、サメが自発的にミノカサゴを捕食することを目標に据えている。「ミノカサゴの味を覚えさせ、人間が介入しなくても自分から捕らえるようになれば」と、メソアメリカ地域のサンゴ礁を調査する保護団体、ヘルシー・リーフ(Healthy Reefs)のイアン・ドライスデール氏は述べる。
同氏によると、地元住民も侵略的外来種の駆除に乗り出そうとしている。ホンジュラスの漁業法では銛(もり)や“やす”の多くが使用禁止だが、ロアタン海洋公園は例外的な認可をとりつけた。ライセンスを取得済みの熟練ダイバーは、ゴムの力でやすを飛ばす「ハワイアン・スリング(Hawaiian Sling)」を使用できるという。
大繁殖のミノカサゴ、食用キャンペーン
同公園ではサメを調教してミノカサゴを駆除する取り組みが進められている。さらに、食用に転じる計画も始まった。同様の例では、米国海洋大気庁(NOAA)が「やっつけられないなら、食べてしまおう!」というキャッチフレーズで立ち上げた、「ミノカサゴを食卓にキャンペーン」がある。
だが、NOAAの生態学者でミノカサゴ専門家のジェームズ・モリス氏は、この魚の味を広めたいと考えているが、現在の取り組みには限界があると嘆く。「ミノカサゴを食用にするアイデアは、フロリダキーズ連邦海洋保護区やロアタン海洋公園など一部の場所では有効な戦略だ。目標を絞って人手を集め、“やす”を使った漁が行える」。
「だが、個体数を本当に抑制できるかどうかは疑問だ。ミノカサゴは底引き網などの大規模な商業的漁法が通用しない。海底地形のすき間に留まる習性があるため、サンゴ礁や岩を破壊せずに獲るのが難しいからだ。一網打尽にしたいんだが採算が合う方法が思いつかない」とモリス氏は話している。National Geographic News
April 5, 2011
大繁殖のミノカサゴ、サメで駆除
「実はサメを含め多くの魚種は調教できる」とアメリカ、フロリダ自然史博物館でサメを研究するジョージ・バージス氏は語る。「サメにさまざまな行動を仕込む努力は、あの手この手で行われている。何と言っても極めつけは餌付けだ。ダイバーが餌を蒔いて、そこに来ればいつでも腹一杯になると覚えさせるんだ」。
しかし、バージス氏や米国海洋大気庁(NOAA)のジェームズ・モリス氏は、かなり繁殖してしまったミノカサゴを、調教したサメで大幅に減らせるか懐疑的だ。「この地域で調教されたサメが、人間の関与なしで自らミノカサゴを食べるようになってはじめて、生態系への効果が現れる」とモリス氏は語る。「その日が来ることを期待しているが、現段階ではミノカサゴを継続的に補食する個体は現れていない」。(National Geographic News April 5, 2011)
National Geographic News 大繁殖のミノカサゴ、サメで外来種駆除
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