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原発安定へ6~9か月の工程表
東京電力の勝俣恒久会長は4月17日、福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表を初めて発表した。原子炉の本格的な冷却システムを復旧させ、放射性物質の放出を大幅に低減して安定した状態を取り戻すまでの期間を6~9か月と設定した。発表を受けて海江田経済産業相は同日、周辺住民の避難生活の長期化は避けられないとの見通しを示した。(2011年4月18日 読売新聞)
本当に福島第1原発には頭が痛い、温度がなかなか下がらないのだ。熱を出し続けている核燃料には冷却が必要だ。炉内が100度未満になる「冷温停止」状態にするのが当面の目標。温度の計測値は1号機が200度台で際だって高い。2、3号機も100度を超えている。
1~3号機の圧力容器内には毎時6千~7500リットルの真水を注入している。注入した水は高濃度の放射性物質で汚染され、タービン建屋などに流れ込んでいると見られる。各号機のタービン建屋周辺に水が推定約6万トンもたまっている。
原子炉冷却のシナリオ
福島第一原子力発電所について、政府や東京電力は原子炉に通じる配管を外部に引いて、水を循環させながら炉心を冷やす新たなシステムづくりの検討を始めた。燃料が水の中にある状態をつくるため、格納容器内を水浸しにして圧力容器ごと核燃料を水没させる案も浮上している。各原子炉の損傷具合や作業のしやすさにより、異なった対応を考えている。
いつまでも注水には頼れない。東電は水を循環させる従来の冷却システムの復旧を目指すA案が実施されているが、いまのところ見通しは立っていない。地震や津波で配管やポンプが破壊されていることが予想される。補修の必要も予測されるが格納容器下部で毎時10シーベルトを超える場所もあり、作業員が近づけず作業は容易ではない。
このため、復旧ができない場合も十分考えられる。そこで建屋の外に仮設の冷却システムをつくり、循環させるB案が浮上している。途中に海水による熱交換器や、ビルの空調に使われる空冷式の冷却塔などを設置し水を冷やすほか、循環水に含まれる放射性物質を取り除くため鉱物や活性炭などを使った浄化装置を置く検討も始まっている。タービン建屋に流れ込んだ汚染水を冷却・浄化して再び炉に戻す「大きなループ」(東電関係者)も検討している。枝野幸男官房長官は8日の会見で「採用の可能性があって効果のあることならば、急いで進めるようにと私からも投げかけている」と明かした。
格納容器ごと水没させるC案は米原子力規制委員会(NRC)が勧めており経済産業省原子力安全・保安院も視野に入れている。米国の研究では、圧力容器全体を冷やすことで圧力容器の損傷を防ぎ、容器内の溶けた燃料など放射性物質を外に漏れださないようにできるメリットがあるという。一方で、格納容器を水で満たすには、圧力を下げるために放射性物質の放出を伴うベント(排気)を前提としている。ベントせずにいかに水を満たすかは課題だ。(asahi.com 2011年4月13日)
水棺と石棺
この格納容器ごと水没させるC案は、「水棺」と名付けられた。「水棺」はチェルノブイリ原発の放射能を封じ込めた「石棺」をもじっている。
チェルノブイリ原発の4号炉は事故直後、大量の作業員を投入し、石棺と呼ばれるコンクリートの建造物に覆われた。石棺の耐用年数は30年とされており、老朽化への対策が望まれている。
事故後、放射能汚染により人が立ち入ることができなかったことから原発事故の直撃を受けた職員の遺体が搬出されることがなかった。事故直後無防備のまま炉の中に入った数名の作業者の行方がわからず、現在も、石棺の中に数名の職員の遺体があるとみられるが、搬出できるまでには数世紀かかるとみられている。
石棺の中では、放射性物質拡散防止のために特殊な薬剤が散布されているが、大半が外部に流出しているとみられている。
石棺の建設は応急処置である。大半は産業用ロボットを用いて遠隔操作で建設されたために老朽化が著しく、万が一崩壊した場合には放射性同位体の飛沫が飛散するリスクがある。より効果的な封印策について多くの計画が発案、議論されたが、これまでのところいずれも実行に移されていない。国内外から寄付された資金は建設契約の非効率的な分散や、杜撰な管理、または盗難に遭うなどして浪費される結果となった。
年間4,000kl近い雨水が石棺の中に流れ込んでおり、原子炉内部を通って放射能を周辺の土壌へ拡散している。石棺の中の湿気により石棺のコンクリートや鉄筋が腐食しつづけている。
終わっらないチェルノブイリ原発
その上事故当時原子炉の中にあった燃料のおよそ95%が未だ石棺の中に留まっており、その全放射能はおよそ1,800万キュリーにのぼる。この放射性物質は、炉心の残骸や塵、および溶岩状の「燃料含有物質 (FCM)」から成る。このFCMは破損した原子炉建屋を伝って流れ、セラミック状に凝固している。単純に見積もっても、少なくとも4tの放射性物質が石棺内に留まっている。
シェルター構築計画 (SIP) は、現在4号炉を覆っている石棺の上に、新安全閉じ込め設備 (NSC) と呼ばれる、石棺を覆うようにして滑らせる可動式のアーチを建設し、それを使用して石棺内にあるとされる放射性物質や汚染された瓦礫などを排除し、4号炉の中にある放射能をゼロにするという計画である。
放射能や水の汚染などの問題解決が期待されるが、建設に莫大な費用(推定コストは7億6800万ドル)や労力がかかるという問題がある。NSCの概念設計は、高い放射線場を避けるためシェルターから離れた場所で建設してから取り付ける方式をとる。NSCは史上最大級の可動式構造物になることが想定される。
チェルノブイリ原発と同じ「レベル7」となった福島第1原発。この後もチェルノブイリと同じ道をたどるのだろうか?
参考HP Wikipedia チェルノブイリ原子力発電所事故
廃墟チェルノブイリ Revelations of Chernobyl | |
クリエーター情報なし | |
二見書房 |
負の遺産 1 [石棺と再生] チェルノブイリ - プリビャチ [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
ケンメディア |
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コメント一覧 (1)
どの方法でも何の役にも立たず放射性物質と熱を排出することしか能のないガラクタを
半永久的に冷し続けなければいけないのか
だいたい圧力容器も格納容器も経年劣化している上に水素爆発等でダメージを受けて
いるので水が漏れないよう密閉すし続けること事態無理筋だよ
あっちからジャー、こっちからジャーと高温の高濃度汚染水が漏れ続けるのは
容易に予想できる
さてこの業務にかかる金は東京電力の電気料金値上げで捻出するのか
それとも関係ない他電力会社管内の人の分までを含む税金でまかなわれるのか