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 新種のフクイサウルス
 フクイサウルスは1989年に福井県で発見された、イグアノドン類に属する草食恐竜である。比較的保存状態の良い頭骨をもとに、2003年に新しい種類の恐竜として命名された。歯の特徴はモンゴルから発見されたアルティリヌスと似ていますが、上顎骨の構造はフクイサウルス特有のものである。

 今回、同じイグアノドンに属する新しい左右の下あごの化石を発見した。日本で発見され現在名前がついているイグアノドン類はフクイサウルスだけである。今回発見された下あごの化石は、2003年に報告されたフクイサウルスが発見された場所と同じ発掘現場であるが、その特徴の違いからフクイサウルスとは別の新しいイグアノドン類の可能性がある。

 さらに、左右の下あごが重なるように発見されており、大きさも一致することから、同一個体の標本であることは間違いないといえる。同一現場で2つの異なるイグアノドン類が確認されたのは、日本では初めてである。また、約1億2000万年前の福井に多種多様な恐竜がいたことが改めて示されたといえる。

Fukuisaurus

 発見された下あごは、イグアノドン類の特徴を示す歯が多数残されており、その種類と歯の構造を知る上で重要な手がかりを与えてくれる。以上のようなことから、勝山市の発掘現場は、今後引き続き新しい種類の恐竜が発見される可能性がある。また、学術的には、白亜紀前期はアジア地域にイグアノドン類が拡散・多様化していった時期で、近年中国やタイからも続々と発見されている。今回の発見は、当時のアジア大陸の東縁にも多様な恐竜相があったことを裏付ける重要な証拠となる。さらに、2008年に発見された小型のイグアノドン類の下あごとその形状が類似しており、同種類の子どもと大人がいた可能性が示された。

 福井で新種の恐竜発見
 福井県勝山市北谷町杉山の白亜紀前期(約1億2千万年前)の地層から、中型の草食恐竜イグアノドン類とみられる恐竜の下あごの化石を発見した、と福井県立恐竜博物館が4月22日発表した。同館は新種の恐竜とみている。

 見つかったのは、下あごの骨「歯骨」2点で、長さ26センチ、幅3.7~4.7センチ、高さ12センチ。昨夏の発掘で、あごの左右の骨が重なりあうような状態で見つかったという。同じ現場からは胴や腰などの化石も見つかっており、同一個体の可能性もあるという。イグアノドン類は密集した歯が特徴で、今回見つかった化石は同類の原初的な部類に入ると考えられる。

 同館によると、同じ地層からは過去に同類のフクイサウルスの化石が発掘されているが、骨の太さや筋肉がつく部分の形状などが全く異なっているという。同館の柴田正輝研究員は「保存状態が良く、見つけた時から新種だと確信できた。同じ現場からフクイサウルスとは別の種が出たことは、驚きだ」と話している。(asahi.com 2011年4月22日 西山明宏)

 イグアナドンの意味は「イグアナの歯」
 イグアノドン(Iguanodon)は、メガロサウルスと並んで恐竜研究史の最初期に発見された鳥脚類であり、代表的な草食恐竜である。イグアナドンの意味は「イグアナの歯」である。発見者のギデオン・マンテル(Gideon Mantell)がイグアナの歯に似ていることで名付けた。

 イグアノドンを発見したのはイギリスの田舎医者だったギデオン・マンテルである。マンテルは相当な古生物マニアで、医師業の傍ら自ら化石を取りに出かけていたという。マンテルの収集した化石コレクションは当時のイギリスでも有数のものだった。ある日、診察の帰りに工事で掘り返された道路を見ていたところ、巨大な歯と取れる化石を発見、すぐさま博物学者ジョルジュ・キュヴィエなど専門家の下に意見を仰ぎに行った。ところがキュヴィエらはサイか、象の歯としか捉えず、マンテルは納得しなかった。その後、爬虫類であるイグアナの歯と化石の特徴が一致することを突き止めたマンテルは、その化石が古代に生きた巨大な爬虫類のものであるとし、「イグアナの歯」を意味する学名、Iguanodon(イグアノドン)を与えた。

 1878年にベルギーのエノー州にあるベルニサール炭鉱から30体以上の完全な全身骨格化石が発見され、イグアノドンの復元についての研究が大きく進んだ。現在この化石はベルギー王立自然史博物館に展示されている。実際のところ、一般的な現生爬虫類であるイグアナと、絶滅した古生物であるイグアノドンの間には生物学的になんら関係はない。歯の形が似ているぐらいのものである。

 体長7-9m。イグアノドンは他の一般的鳥脚類と同様にくちばし(鳥のようなくちばしではなく、骨格の一部をなす骨)を持ち、竜脚類に比べ発達した数百本の臼歯があった。上顎には歯列を左右に動かすことができる関節があった。こうした構造は、固定され上下するのみの下顎の歯列との間に側方剪断力を生み、植物を効率的に剪断、すり潰す事が出来た。


参考HP Wikipwedia イグアノドン 福井県立恐竜博物館 第3次恐竜化石発掘調査2010年度報告


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