疲労回復の方法
毎日忙しい現代人。皆さんどうやって疲れを癒していますか?体を動かすエネルギーのもととなるのは、ブドウ糖。疲れを感じたら、まずは糖質の補給を心がけるとよい。また糖質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンB1も同時にとるようにする。にんにくのアリシンはビタミンB1の働きをアップすることが知られている。ストレスによる疲れは、適度な休息と、たっぷりのビタミンが効果的。
炭水化物は体内で消化吸収され、ブドウ糖になる。ブドウ糖は肝臓でエネルギーに変わるが、このとき必要なのがビタミンB1。ビタミンB1が足りないと、ブドウ糖はエネルギーになれず、乳酸になってしまい、疲労の元になる。
疲労回復に最も必要なビタミンB1の元となるのは、豚肉。それもヒレ肉がお勧めだ。ただ、加熱に弱いビタミンなので、調理方法には注意が必要である。また、効率よく摂取するには、にら、にんにく、たまねぎとの組み合わせも効果大だ。美味しく食事をして、疲労回復できたら1番だ。
ところで、運動前に100%のトマトジュースを飲むと、運動後の血中の疲労物質の増加が抑えられることを、カゴメ(名古屋市)と鈴鹿医療科学大(三重県鈴鹿市)の共同研究チームが7月2日、マウス実験で突き止めたと発表した。
研究チームは、あらかじめ運動の1時間前にトマトジュースを飲ませたマウスと、運動直後に飲ませるマウスを用意。それぞれのマウスをランニングマシンに見立てた装置で1時間走らせ、6時間後に血液検査を行い、疲労の度合いを示すたんぱく質の血中濃度を調べた。その結果、運動前にジュースを飲ませたマウスの疲労度は、運動後に飲ませたマウスの7割にとどまったという。(時事通信 2012年7月2日)
トマトには抗酸化作用、体内脂肪燃焼効果、アルコール濃度抑制効果など、最近さまざまな健康効果が発見されている。今回の疲労軽減効果の発見は、単なる野菜ではない、トマトの”食べる万能薬”の様相を呈している。
運動前と途中のトマトジュースの摂取が疲労を低減する
カゴメの運営するカゴメ総合研究所は7月2日、鈴鹿医療科学大学薬学部の佐藤英介教授との共同研究により、動物試験において運動前、または中間でのトマトジュースの摂取が、運動後の疲労の度合いの指標(疲労バイオマーカー)の増加を抑制することを明らかにしたと発表した。研究の詳細な内容は、3月22~26日に京都女子大学で開催された「2012年度日本農芸化学会」にて発表された。
健康長寿のためには、適切な食生活と適度な運動が重要だ。しかし、過剰な運動は酸化ストレスや疲労による障害を招いてしまう。トマトには抗酸化物質である「リコピン」を筆頭に各種ビタミン、ミネラル、有機酸など多くの栄養成分が含まれており、酸化ストレスや疲労による障害の軽減が期待できる食べ物である。
同社は、これまでにヒトにおいて、中程度の運動時にトマトジュースを摂取することで、運動中の乳酸の代謝が改善され、疲労感の軽減が期待できることを示してきた。
各種疲労においては、生体内での炎症や疲労の伝達に関与する物質である「サイトカイン」やホルモンの増加との関連が知られている。これらの物質は、肉体的な疲労のほか、眼に強制的に光を当てるなどの精神的な疲労においても顕著に増加することが知られており、「疲労バイオマーカー」とされている物質だ。
疲労物質「TGF-b」の減少
今回の研究では、トマトジュースの摂取が運動疲労に与える影響をより詳細に検討するため、マウスを用いた試験により、トマトジュース及びその上清の摂取が疲労バイオマーカーに与える影響と効果的な摂取タイミングについての検討が行われた。
運動前、運動中間、運動後のいずれかのタイミングでマウスにトマトジュース、またはその上清を摂取させ、運動後の疲労バイオマーカーの濃度が測定された形である。
マウスを、水を経口投与した「コントロール群」、トマトジュースを経口投与した「トマトジュース群」、トマトジュースを遠心分離して得られた上清を経口投与した「トマトジュース上清群」の3群に分けて実験は行われた。
ベルトコンベア状の走行装置(トレッドミル)で合計1時間の走行運動をさせた後、運動6時間後の血中のサイトカイン、ホルモンが測定されたのである。試験飲料のタイミングは、運動前、運動中間、運動後のいずれかのタイミングで投与された(画像1)。
疲労バイオマーカーの1つであるサイトカイン「TGF-b」の測定結果が画像2だ。運動負荷後に、血中TGF-b濃度は顕著に増加するが、トマトジュース、トマトジュース上清の運動前、または運動中間での投与により、その増加が抑制されているのがわかる。
運動後の投与では、運動負荷後の血中TGF-b濃度はコントロール群と差がなかった。この結果より、トマトジュースの運動前、または中間での投与により運動後の疲労が軽減されること、また、この作用はトマトジュースの上清のみによっても見られたことから、アミノ酸やクエン酸などのトマト中の水溶性成分が有効成分であることが示唆された。
これまでに同社が行ってきたヒト試験で見られたトマトジュースによる疲労軽減効果にも、これらの成分が関与していると考えられるという。また今回の研究の結果より、運動前や運動の合間にトマトジュースやトマトを含む製品を摂取することで、運動時の疲労を軽減することが期待できると同社はコメントしている。(マイナビニュース 2012/07/03)
参考HP マイナビニュース:カゴメ、運動前のトマトジュースが疲労を低減 疲労回復.net:疲労回復レシピ
トマト大好き!健康生活。―リコピンパワー美味しい活用レシピ (SERIES 食彩生活) | |
赤堀 博美 | |
素朴社 |
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