オルニチンの摂取が眠りの体感を改善
 シジミで有名なオルニチン。アミノ酸の一種で、肝臓の代謝経路のひとつ「オルニチンサイクル」で、有毒物質であるアンモニアの解毒を助けていると考えられる。シジミの味噌汁は私も大好きだ。

 今回、オルニチンに睡眠の質を高める効果が発見された。ぐっすりと眠れて疲れが取れるという。

 オルニチン研究会は5月8日、疲れ気味の被験者を対象に、オルニチンが睡眠や朝の目覚めに対してどのような影響を与えるか検討する試験を行ったところ、就寝前のオルニチンの摂取により、眠りの体感が良くなり、翌朝起床した際に頭がより早く目覚める可能性が示唆されたと発表した。

 同成果は、同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター研究員で銀座アンチエイジングラボラトリー所長の森田祐二氏らによるもの。


 現在、日本人の半数以上が「寝つきが悪い」「熟睡できない」「目覚めが悪い」といった眠りに対する不満を抱えていると言われている。今回の研究は、そうした問題の解決を目指したもので、土日が休日かつ交代勤務ではない疲れ気味の男女22名を被験者として、オルニチン塩酸塩800gまたはプラセボ食品を1週間のうち、火曜日と木曜日の2回、就寝の約1時間前にいずれかの試験食品を摂取してもらい、翌朝の起床時にアンケート(OSA-MA、VAS)やパフォーマンステスト(ストループテスト、計算問題、片足立ち時間測定)を行うという形で行われたほか、同様の試験をもう一方の試験食品を用いて、別の週にも再度行っって、その結果を比較した。

 この結果、アンケートでは、OSA-MAの「入眠と睡眠維持」の項目でオルニチン摂取群で有意な改善が認められたほか、ストループテストの中で最も複雑な課題である課題4において、オルニチン摂取群で有意な改善が認められたという。

 なお、これを受けて森田氏は、オルニチンには疲労回復効果が知られており、それにより眠りの体感が良くなり、睡眠の質向上につながり、結果的に、翌朝の起床時に頭がより早く目覚める可能性が示唆されたという考察をしている。(マイナビニュース 2013/05/09)


 オルニチンとは何か?
 オルニチン (ornithine, 略称 Orn) はアミノ酸の一種で、尿素回路を構成する物質のひとつ。アルギニンの分解によって生成する。分子式は C5H12N2O2、IUPAC命名法では 2,5-ジアミノペンタン酸(2,5-diaminopentanoic acid)と表される。分子量は 132.16。天然型は L体(S体)で、CAS登録番号は [70-26-8] である。D体(R体)のCAS登録番号は 348-66-3、ラセミ体のCAS登録番号は [616-07-9] である。

 アルギニンと水との反応によって尿素と共に生成し、カルバモイルリン酸との反応でシトルリンとリン酸になる。また、クレアチン経路を構成する物質であり、グリシンとアルギニンの反応でもグアニジン酢酸とともに生成する。このようにアルギニンの代謝で重要な役割を果たす物質である。その他の代謝としては、オルニチンはオルニチンデカルボキシラーゼの働きによってプトレシンとなる。 オルニチンを人工たんぱく質の材料とする研究が行われたが、オルニチンがラクタム化してしまい以降のペプチド結合が作れなくなってしまったため、失敗に終わった。

 オルニチンは成長ホルモン誘導体であり、同じアミノ酸の一種のアルギニンとともに、サプリメントに配合されていることがある。 オルニチンが含まれる食品としては、シジミ、だだちゃ豆がある。(Wikipedia)


 肝臓で活躍するオルニチン
 「オルニチン」は肝臓で活躍するアミノ酸です。耳慣れない名前の成分ですが、日常的に口にする食材にも微量ながら含まれており、また、私たちの身体の中にも存在しています。オルニチンは、肝臓の働きを保ち疲労回復をもたらすことが期待されています。

 オルニチンは、もともと私たちの身体の中に備わっています。体内のアミノ酸の多くがタンパク質の中に存在するものですが、オルニチンはそれとは異なる「遊離アミノ酸」と呼ばれるものの一種です。血液に溶け込んだ状態で体内を巡り、肝臓では有害物質であるアンモニア解毒を担うなど、重要な働きを担っています。

 オルニチンを口から摂取すると、腸で吸収され、肝臓や腎臓、筋肉などに運ばれます。肝臓にたどり着くと、「オルニチンサイクル(尿素回路)」というアンモニアを代謝する経路で働き、アンモニアの解毒を促進します。アンモニアは生命活動のエネルギーとなるATPの産生や、脳を動かす主要なエネルギーであるグルコースの生成を妨げる物質。その解毒を助けることで、オルニチンはスムーズなエネルギー産生にも貢献していると考えられています。

 「肝臓に良い食材」としての認知度が高いシジミ。その効果のカギが、オルニチンであると考えられます。肝機能改善に有効な成分はオルニチンのほかにも「良質のタンパク」「タウリン」「アラニン」「ビタミンB12」などがありますが、それらの成分は牛乳やホタテ、イカ、アサリにも、シジミと同程度かそれ以上に含有されています。しかし、オルニチンはほかと違って、シジミだけに飛び抜けて多く含まれる成分なのです。(オルニチン研究会)


参考HP マイナビニュース:オルニチンの摂取が眠りの体感を改善する オルニチン研究会:オルニチンについて


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